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狐は幻想の英雄でして  作者: 榛乃チハヤ
第一章 願いの欠片でして
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中世の人工地震でして

 「雪斗……」

 「完全にアレだな」


 想定外だった。

 明らかに人工地震だった。

 もうすでにこの国は核兵器を持っていたというのか。


 二人はあえて考えるのをやめた。

 しかし一致して意見がまとまった。

 完全に国外に逃亡する、ということ。


 「くれは、気づいちゃった」


 「私もなんとなくだけど多少わかったかも」


 流れとしてはこうだ。まず国王が原子力エネルギーについて理解する人間が欲しいと願い、祠で手を合わせた二人を呼び寄せて完成途上にある核兵器の完成に持ち込もうとした、ということになる。

 もし今回の人工地震が本当に核兵器によるものだとしたら、仕上げの核兵器製造の『正解』を教えてもらおうとしたと考えられる。

 しかしもう日が暮れる今、逃げるのは明日しかない。


 晩飯を食べ終わった二人は無言で就寝した。


 二人には、利用されているということに対する辛さしかなかった。

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