第4話「ふざける」
「ふざける(ふざける)」の回
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キリスト教を布教するために日本に来た
フランシスコ・ザビエルの時代
幾度の試練を乗り越えて
ザビエルは念願だった
山口でやっとお寺を借りて
教会として宣教を始めた
その後、ザビエルが去った後も
弟子たちが教会で熱心に宣教していた
田舎の子どもたちが珍しそうに
中を覗いていた
十字架や美しい装飾品の数々
そんな子どもたちに
まだ若くて綺麗な
フーザ・ケルナー宣教師は声をかけて
教会のなかに招き入れた
初めてみる異国の空間に
興奮してあちこち見て触って
歩きまわった
フーザ・ケルナーは子どもたちを
椅子に座らせて
キリストの話しを始めた
しかし
いきなり難しい話しに
三分で飽きて勝手に
動き出す子どもたち
厳格で少々短気な性格の
フーザ・ケルナーは
静かにしてね・・・
騒がないでね!
ちゃんと聞いてね!!
そして
両手で机をバシッ!!!!と叩いた
おまえらいい加減にせいや!
ここをどこだと思ってんのや!
キリストをなめたらあかんで!
突然激怒したフーザ・ケルナーに
ビビる子どもたち
その後村では
教会で勝手に遊ぶと
フザケルナさんが怒ると噂になり
いつの間にか
勝手な行動を
「ふざける」と言うようになった
いつしか村人は子どもたちを叱る時
「ふざけるな!」
と言うようになり全国へ広まった