第76話 俺のせいじゃないんだけど、色々とごめん
病院の待ち時間は長いんじゃ〜〜
長い待ち時間に小説を書いてみたpart2ですよw
詳しい話は、昨日更新分の前話前書きを読んでね
たぶん、暗い気持ちになるだろうけど
当人は、いたって普通だから、ダイジョーV
(昭和ですが何か)
いつも、読んでいただきありがとうございます。
ブックマークも増えており、一定のPVもいただき、感謝の極みです。
本当に励みになります。
誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。
修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。
よろしくお願いします。
下記は、ネタバレを含む設定資料です。
いくつか項目があるので、ご注意を
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2016/10/14 サブタイトル話数変更
さて190階層のBOSS部屋の前に来た。肩腕を中心とした柔軟体操をして、体を解す。基本的に言えば、魔法で気を逸らし体術戦に持ち込むことが必要な戦闘はここまでなかった。大体は、魔法だけで終わりか魔法が当たった直後にリリシアやタイカッツォなどの速攻にやられている。6時間ほど寝たからだろうか気力も魔力も充実している。
「行くぞ」
軽く扉を押す。古く錆び付いた金属同士の擦れるような重苦しい音がして、少しずつ左右の扉が、奥に向かって開いていく。その後、金属の塊が土壁を思いきり打つような大きな音が響き渡り、扉は開ききった。
最初から分かっていたことだが、中には人型だが、両肩が大きくせり上がったモノがいた。鑑定結果は、人種「ザッハーク」。
邪龍アジ・ダハーカの前身だよな?
ザッハークの原型は、バビロン生まれの人物だと伝承されている。彼は魔術を習ううちに次第に龍のような顔つきになってきた。父親が心配して魔術の習得を禁じたところ、彼の師が魔術をさらに習いたければ父親を殺害せと促した。彼は師の言葉に従って父を殺し、その後はエジュダハーと呼ばれた。このエジュダハーがアジ・ダハーカの由来である。この名をアラビア語化するとザッハークとなった。龍または大蛇の称号だとという。また、ザッハーク本人と両肩から出ている2匹の黒い蛇の姿は、古代イランの聖典『アヴェスター』中の「ザームヤズド・ヤシュト」などに登場する三口三頭六目の邪竜アジ・ダハーカの化身となったことを意味する。世界の終末の時にザッハークは本性たるアジ・ダハーカとしてよみがえることが約束されている。解き放たれた暗黒龍は人・動物の3分の1を貪るという。しかし神話的英雄であるクルサースパに倒され最終的には殺される運命にあるとされている。
この形で終わりではなく、龍型になるのか?
まぁ、倒してみないことには分からないか
「やあ人間、ここに何をしに来た」
話しかけてきた?!
しかも人間とはな
既に人種を超えた存在だと言いたいのか
いや、問答か?
「何、立ち寄っただけだ。あんたに用は無いよ。通してくれるか?」
「通りたいだけだと?出来ん相談だ。さあ我と戦え人間」
違った・・・か?
「倒そうとした瞬間に天使がくるか?」
「ほお、我の伝承を知るか。召喚者もしくは転生者か」
「召喚者だな」
「ふふん。運が良いな人間。天使に見放されたよ。あれは来ない」
「ならば、世界の終末は今か?」
「ほほぉ、ならば答えよう。そうさ!今は終末!我を倒しても甦るさ!神としてなぁ!!」
「神ではなかろ?龍だろ?それとも、それをも倒すとアンラ・マンユを呼び出すか?」
「主神まで知るとは、面白いぞ、人間。おっと、おしゃべりはここまでのようだ。さあ、愉しもうか!!!」
「ふんぬ」
「くははは!無詠唱・詠唱破棄でサンダーストームを繰り出せるか人間!!我に雷撃は・・・?!ぬ?この威力は?!」
「眷属たちよ。滅殺せよ。ただし、肩に気をつけろ!脳を取られるぞ!!」
「くふふふ!我を知り我を恐れぬか、良いぞ良いぞ!」
切り刻まれながら、何かを求めるように手を伸ばしたように見える。その瞬間、眷属たちはザッと離れた。真っ黒な稲妻がザッハークに落ちた。人の顔が龍となり、せり上がった両肩が蛇になり龍となった。劈くような雄叫びを上げると、ザッハークだったモノは、宙に浮かんだ。いや、翼を広げ飛び立った。
「ザッハークを瞬殺とはなぁ〜。やるでは無いか?ほぉ、ザッハークでは無理であったな。神族5匹におのれは・・・。んぬ?言葉に制限がかかる存在だと?!」
こいつにも言えないのか
俺が何者なのか
「降るか死ぬか?」
「主に降る術など無い。我主が宿敵・・・。ぬう。言葉が制限せれていると締まらぬな」
悪神アンラ・マンユの宿敵って
・・・しかいないじゃん
思考にも制限がかかるのか
ま、いっか
「主が呼べれば、いい勝負になるか?」
「ぬかせ!お前が封じたのであろう・・・。ぐぐぐ、どうにかならんのか!!」
言葉に関しては俺じゃ無いからね〜
「俺の思考にも言葉に制限がある。どうにもならんよ。俺に知らせたく無い何者かの仕業だろうよ」
「お前と同等だと?!・・・は、はぁ〜。指示語ごと消された。これもなのか?」
隠された称号、悪神を封じたるモノ、その悪神を宿敵とするモノ。それが仁ならば、なぜ御使や神族を従え、なぜ神々と親しくできるかが分かる。それなのにまだ伏せられる理由は何なのか。
おそらくJOBが違う・・・か?
前に言ってたもんな「亜神」になればと
「ナスターシャ」
「あいあい」
「奴は倒せる存在か?」
「あー、倒せないですね〜」
「吸収できる存在か?」
「それも無理です」
「なら封印は?」
「あい。可能です」
封印して、ここ突破できるの?
「ならやって」
「あいあい」
「え?もう終わり?覚えてろよ〜・・・。最後まで締まらね〜」
アジ・ダハーカはどこか分からないところに封じられた。「丸呑みって嘘でしょ?」とか思ったのは内緒だ。これで190階層突破扱いになるようだ。セーブポイントとなる転移結晶に続く部屋への扉が現れた。宝箱とかはすぐさま回収。次へ向かう。転移結晶にはギルド証を通して、記録しておく。191〜199階層はSSSランクなので181〜189階層までと同様サクッと進む。とは言えオーガエンペラーとか普通は単体でもそうそう見かけない魔物が集団でかかってくるのは鬱陶しかった。だが、今日中に終わらすには、休憩する訳にはいかないので、バッタバッタと倒すしかない。とは言え眷属には、最近皆に解放した「神皇の庇護」やコピペしてある「HP自動回復EX」と「MP自動回復EX」がある。ステータス的な疲労はない。あとは気持ちの問題だ。
ーーさあ、ラストスパートだ