第6話 鬼神がウザいよ
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【修正履歴】
2016/06/29 後書きに錬金術師のユニークスキルの説明がなかった為、修正⇨2016/09/17削除
2016/06/30 加筆・修正
2016/09/17 文章構成の修正と加筆
入室が済んだ神々は、各々(おのおの)労働神ウヂヅコハ、生産神ウェシル、商業神ヴォーロス、精霊神オベロン、獣神イツァムーナ、龍神ワヲサヤヅ、愛の女神タレイア、出産の女神エイレイテュイアを名乗った。
神の名前が
労働神と龍神がどこの言葉か分からんが
他は地球産じゃね?
しかも、精霊神は小説上の名前じゃね?
精霊王オーベロンまたは、精霊王オベロンは、中世およびルネッサンス期の文学・伝承上の妖精王である。有名なところでは、1590年代半ばに書かれたウィリアム・シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』の登場人物でもある。作品中では妖精の女王タイターニアの夫であった。
それを神格化したってとこか?
神々は、仁に興味津々であった。何のことはない、隠蔽偽装Ⅹのユニークスキルにより、能力が見れないが、凄まじい活動ログや魂の残量に興味を引かれたようだった。
今は肉体がなく、魂だけの存在の為、より顕著に力を感じることに、一頻り感心していた。その後、口々に加護や称号を与えたのだと言い出した。
リリシアが自身の一存では決められない事を伝え、「ご自身で生命神から許可を頂くように」と懇願するも、8柱の神々は納得しない。
すったもんだ
こったもんだ
やったもんだ
まるで某アニメのエンディングテーマ冒頭のようだが、だんだん子どもの喧嘩にも見えてくる。俺は、次のチュートリアルに行きたいが為、声をかけてみた。
「なぁ、くれるってもんはもらっていいんじゃないか?」
リリシアが大慌てし、神々は大喜びして言う。
『頭が冴えてるね』×8
へいへへーい
『アイデアバッチリよ』×8
へいへへーい
じゃないわ!!
神々って本当は暇なのか?
某アニメのエンディングテーマ冒頭歌詞で言うな!!
神々は無視しよう。
「リリシア、ダメなのか?」
リリシアは観念したのか、部屋の隅にある黒電話のようなものに手をかけ、誰かと話した後、ガックリ肩を落として、俺と神々の下に戻ってきた。
「良いそうです。また、今後もそのような事があれば、誰でも許可して良いとも仰られてました」
「『『『『『『『『やっほい!』』』』』』』』」
俺と神々は喜んだ。結果として、次の称号と加護を得る事となった。
【称号】
龍族を束ねし者
獣族を束ねし者
精霊に愛されし者
全てを奪いし者
大錬金術師
龍王
商業王
精霊王
ちなみに、チュートリアル中に得た称号に「生産王」と「労働王」が既にあった。その為、2柱は大錬金術師を与える事にしたようだ。
【加護】
労働神の加護、生産神の加護、商業神の加護、精霊神の加護、獣神の加護、龍神の加護、愛の女神の加護、出産神の加護
その後、残りのチュートリアルを順調に消化し、チュートリアルを終了した。
チュートリアルを終了し、いつもの精神となんとかの部屋みたいなところ戻った。すると、最初に出会った4柱と労働神ら8柱に加えて、他にも26柱が目の前に並んでいる。また、労働神らが入ってきた入り口には、もっとたくさんの神々が覗いていた。
最初に出会った4柱のうち、母神が部屋にいる神がのうち、仁が魔王だった時の姿をした神に話しかける。
『あら、魔神ルシファー殿、珍しい』
『生命神殿、申し訳ごさらん。こちらの御仁に興味があってな』
母神が普通の話し方しているだと?!
それにしてもですよ
トゲトゲしてる?
前にリリシアが言ってた邪神に与してた神か?
仁は徐に2柱に話しかけた。
「なぁ、ルシファーって、邪神に与してた神?」
『そのような昔の事を?!今は、あ、創世神側です』
「あ」?
何を飲み込んだ?
言えないことか?
「生命神さぁ、それで、ギスギスしてる?」
『うう、はい』
「ダメだと思うよ?創世神が封印しなかったって事は、戦争前に創世神が味方に引き入れたか、内応したかどちらかでしょう?」
『内応した方です。その結果、こちらが勝利したとも言えます』
「なら尚更、ダメじゃん。その対応は、火種でしょう。先に味方に引き入れられたけど、万が一の場合の策として内応約束だけにしたのかもしれないじゃん。ルシファーさん、どうなの?」
『ご高察恐れ入ります。私が、創世神側に与したのは、大戦前にございます』
「分かった。俺は信じる」
『ははっ』
なんか泣いてるし
そして、神が人に臣従のポーズって
ま、いっか
「生命神、先に味方に引き入れるよりも、後で内応してもらった方が、戦略的には重要な事もあるんだよ?」
『そうなのですか?』
『『左様でございます。生命神殿』』
入り口付近から、ゴツい神2柱が注進する。彼は闘神ペレロフォンと軍神アレスと言うらしい。
ペレロフォンって
英雄じゃなかったっけ?
『あの時の創世神様の戦略は、我ら2柱も目から鱗でございました。我らには、直後に仰られておりましたから』
『上位神なら、それを言って下されば・・・』
「ペレロフォンさん、アレスさん、言えない雰囲気のまま、今に至るのでは?」
『『ご賢察、恐れ入ります』』
「生命神さぁ、他の内応した神々もその対応なら、今直ぐやめるべきだよ」
『あ、う、はい』
『ありがとうございます』×多数
「俺は信じる」
入り口の方から、泣き声のような神々や天使たちの声がした。他にもいたのだろう。
少しは火種が消えたかな?
生命神と魔神は、会話を再開した。
『魔神ルシファー殿、すまぬ。それにしても仁さんに興味があるなんて珍しいですね』
『吸血鬼の王子から、大魔王になったのに、能力が見えんが故、身体がある頃は、接触も叶わなかった。本来、接触し、加護を与えられれば、あのような苦労は少なかったと考えられる。我が身が不甲斐ない』
魔神ルシファーなのに
なんちゃって武士みたいな話し方だなぁ〜〜
『まぁ、私たちのせいだと仰せなのですね』
『あ、いや、申し訳ごさらん。言葉が足り申さなんだ。あれだけの偉業を加護なしにやってのける御仁は、能力など隠すが当然と心得る。さすがは『それ以上は!』』
『あ、重ね重ね、申し訳ごさらん。さて、仁殿、事後報告で申し訳ごさらんが、今後はこの格好でありたいと思うのだが、如何か?』
「私は構いませんが、他の方々は魔神様が、私のチュートリアル中の姿と瓜二つというのは、どうなのでしょう?」
『魔神殿ずるいぞ』×男神全柱
羨ましいらしい。
何でだ?
よく分からん
「問題無いようなので、良いですよ」
『ありがたい』
『そんな〜〜』×男神全柱
心底羨ましいらしく
一様にガッカリしている
反対することを望んでいたらしい
そうと言ってくれなきゃ
分からない
まぁ、認めちゃったものは仕方ないだろう
さて、召喚の準備は出来たのだろうか。チュートリアルは良かったが、NPCたちが面白くなかった。本当にゲームのようで、会話にならないとかあったしな。流石に、仲間だったり、部下だったり従っていた者たちはそうではなかったが。
魔神を含む、26柱のうち、4柱が前に進みでる。チュートリアル中に関わりがあった神々らしい。魔神ルシファーのほかは、鍛冶神ヴィシュヴァカルマンと魔法神ビモダドゾと学問の女神カリオペを乗った。それぞれから、加護と称号を受け取り、生命神に目を向ける。
ん?
その奥で見覚えのある女が手を振っている
「あ!金属の精霊ウルカグアリー!なんでここに?!」
『私本当は神だもの。契約してたから、加護も既に渡してあるわ』
「なんであの世界に?」
『たまたまね。金属の精霊たちが騒いでたから、寄ってみたの。貴方が居たからと直ぐに分かったけど』
「なるほどね、どうだった?俺との旅や落ち着いてからは?」
『楽しかったわ〜。あら、やだ。神々(みなさま)に疎まれちゃうわ』
すっげ〜睨んでる
それはさておき、生命神はまだ名乗っていない2柱を呼び寄せる。チュートリアル中にお世話になった世界の神々らしい。
太陽神アポラキと月光の女神セレネ
2柱しかいないなんて、大変じゃないのかね
ふと思った事を聞いてみたが、仁が心配するような事はないらしい。単純に世界を管理しているだけで、起こりうる事象などは、兼任で他の神々が6000以上ある異世界を観ているらしく、そうでもないらしい。
「チュートリアル中の世界に行くのか」と尋ねたら、そうだと言われた。自分の魂の残量を無限にした関係上、人口とか、大丈夫なのかと尋ねたら、そこは補填済みと回答をもらった。
逆に、気になるなら亜神となって手伝わないかと誘われた。別にそれでも良かったが、転移する日本人にもよると答えた。
仁は、小さな町の中学生である。小学校も分校を含め3つしかなく、隣の市などの私立中等教育学校に進む同級生を考えると、町立の中学校に進む者は100人に満たない。そいつらとは、半分が小学校からの同級生である。幼稚園からの同級生15人ほどいるが、一番仲の良い連中は今のクラスにいる。そいつらがバラバラにあの世界に散らばるなら、諦めて、亜神として見守るのも良いだろうと。
生命神が前に出てくる。
『日本にいた方のほとんどは、時代や地域をバラバラに転生させました。ただ、カリメイ連合国の首都ルルルエサバドにて、召喚の準備が進んでおり、30人の16歳未満の少年少女を召喚するようです』
「30人?!何で、16歳未満・・・、ああ、成人していないからか?」
『そうです。成人していない者だからこそ、あのようなひどい魔法陣を組んだのでしょう』
「ひどい?もしかして、隷属召喚陣なのか?」
『さすがは、仁さん。理解が早くて助かります。そうです。隷属召喚陣を使い、勇者召喚をするつもりでしょう』
「俺らが行く世界は、どうなってんの?」
チュートリアル中に住んでいた世界をシトドラヴという。直近のチュートリアルだと、吸血鬼で魔族を統一し、大魔王となったジン・ブラド・レイからの頃から2500年後だという。つまり、龍人族ジンラードが魔族領以外の土地を統一した時代から4500年経っているということ。もう、完全にバラバラになっているそうだ。人族が頂点に立ち、獣族や精霊族は僻地へ、龍人族や龍族は山岳地帯へ追いやられているとか。魔族領は、仁が推し進めた思想を良い方向にとったようである。魔族領の大きさは、世界の半分を占めたまま拡大していない。
「今でも魔王は、シュテン?」
『まー、ひどい名前ですよね』
「ひどいとか言うな。シュテン・ラセツ・キドー、鬼の名前が3つ入った。れっきとした鬼人じゃんか」
『あの世界にオーガではない鬼人を作るって、さすがは最凶の錬金術師ですね』
そう、シュテン・ラセツ・キドーは、仁のユニークスキル、ホムンクルス作成で作った鬼で、オーガとは一線を画す、強さを持つ魔人だった。
「んで、今の魔王は、シュテンでいいの?」
『今の魔王は、彼の孫ですね。彼は既に亡くなっています』
「ま、まぢか」
『2500年も経てば、そうなります』
「そ、そうか」
『会いたいですか?あなたの養い子に』
「へ?会えんの?」
『会えますよ。今は、こちらで、鬼神になってます』
「えええ〜!!うーん、チュートリアル中だったとはいえ、割とガッツリ鍛えて泣かしたからなぁ〜」
『ほら、来てますよ』
「ん?あ!」
『義父上ぇ〜〜』
子神3柱が鋭い視線をシュテンに向ける。
泣きながら、シュテンはタックルをかましてくる。小さい子なら可愛かろうが、3mを超える、筋骨隆々のオッサンが迫ってくるのは、かなり怖い。つい背負い投げをしてしまった。
ドッシーン
『参りました!!』
スライディング土下座してくんじゃねーよ
筋肉が迫ってくるだろうが!!
「相変わらずの泣き虫か。神が泣くんじゃねーよ。みっともねー」
『2500年ぶりに会ったのに!!』
「俺にとっちゃ、ついさっきだ」
運命神がトテトテ歩いてきて、見上げている。
「どした?」
つい小学低学年の子どもを見るような気持ちで話しかけた。
『だっこ』
『『ああ!!』』(武神&智神)
「へ?」
『だっこして?』
いや、断れないでしょ!
きっと、智神のような
絶世の美少女になるであろう兆しのある
小さな女の子が
首を傾げながらお願いされたら!!
運命神をだっこして、鬼神を見る。鬼神は自分もしてほしそうに、言う。
『羨ましい』
「いや、無理だからな。そんな筋骨隆々なオッサンを誰が抱えたいか!!」
ぐすぐす泣き出した鬼神は放っておくことにした。他にも、羨ましいという視線を向けてくる神々がいたが、無視を決め込む。
「生命神様、カリメイって国に、召喚されるのか?」
『・・・
(私も優しく抱き寄せてくれないかしら)』
「おーい、聞いてる?」
『あ、はい。カリメイに召喚されます。それから、召喚されるメンバーはこちらです』
透明な板のような物が目の前に表示された。
そこには・・・。
最終的なユニークスキル
【ステータス系】
「体力強化EX」「腕力強化EX」「魔力強化EX」「消費MP減少EX」「世界の叡智Ⅳ」「神皇の加護」「夜の王」「月光の王」「魅了」「完全耐性」
【成長系】
「経験値10倍」「必要経験値1/10」「入手スキルポイント10倍」「消費スキルポイント減少Ⅹ」
【労働生産系】
「世界相場完全把握」「新商品開発100%」「無限の鍵〈通常〉」「無限の鍵〈神魔〉」「複数魔法属性付与」「希望等級魔法属性付与」「アイテム作成EX」「魔道具作成EX」「大地豊穣」「鉱物精製EX」「武器防具作成EX」「採掘採取等級上昇Ⅲ」「採掘採取量上昇Ⅱ」「武器防具創造」
【攻撃系】
「戦慄のテーゼ」「属性撃」「状態異常撃」「絶対統率」「弱点必中」「無限連射」
【魔法系】
「対全属性無効」「無詠唱」「詠唱破棄」「同列魔法」「並列魔法〈全属性〉」「全属性適正化」「属性適正向上」「広域魔法拡大Ⅴ」「森羅万象」「魔法創造」
【能力操作系】
「スキル奪取」「能力奪取」「スキルポイント奪取」「完全奪取」「スキルポイント譲渡」「スキルコピー&ペースト」「スキル創造」
【特殊系】
「ホムンクルス作成」「眷属化」「呼び寄せ」「安寧支配」
【その他】
「鑑定Ⅹ」「隠蔽偽装Ⅹ」「全生物感知」「引き継ぎ」「ヘルプ」「アイテムボックス」
【消失済】
「チュートリアル」
※仁に見えないユニークスキル
「魅力強化EX」「精力強化Ⅳ」「指導力強化EX」「努力強化EX」「経験値100倍」「必要経験値1/100」「親愛度・忠誠度上昇極大」
☆補足説明☆
ユニークスキルの性能などは、ネタバレが含まれますが、参考資料を参照してください。
http://ncode.syosetu.com/n0441dk/1/