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【更新停止】流星に当たって、異世界召喚  作者: 八凪 柳一
第1章 冒険者篇
47/92

第35話 労働者ギルドへの名誉登録

いつも、読んでいただきありがとうございます。

ブックマークも増えており、一定のPVもいただき、感謝の極みです。

本当に励みになります。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。


設定資料追加あり


追加分

☆商人ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/9/


☆労働者ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/10/


☆魔法士ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/11


☆登場するかもしれない国名・町村島の名前

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/13/


2016/08/10 王家について修正あり

2016/10/13 サブタイトルの話数変更

 さて、ノエミとの食事が終わって、ノエミと別れて、労働者ギルドに入った。以前、アウルヴァングルに、一度労働者ギルドに来て欲しいと言われていた件での来訪である。一応、壁に掛けられた「労働者ギルド規定」を見ている。


うーん。アイテム作成するんだから

登録した方がいいのかね〜〜

でも、職種か当てはまらないなぁ


何だろう?

今日は、各ギルドで唸る日なんだろうか?


ということは、新しい出会いが?!

ワクワク


「どうされました?」


キタ━━━d(゜∀゜)b━━━!!


「実はですね。今度お店を始めるんですが、アイテム作成をするんですけど、ここにある職種がなくて困ったなと」

「あるほど、あ、申し遅れました。わたくしシモナと申します。アイテム作成をされるのに、付与師ではないということですね」


うはっ!

犬人ドッグ族だ!

可愛いぞ!

獣人族は、定期的に耳がピクピクって

動くところがたまらん!


「はい。アイテム作成も魔法薬作成も鍛造も魔道具作成もしますが、職種は魔法剣士マジックソードマンなのですよ。だから、冒険者ギルドに入ってます」

「え?そんなに?し、失礼ですが、お名前を聞いてもいいですか?」

「あ、失礼。わたくしは・・・」

「あ!ジンさん、来てくれたんですか?!」


あ、サクヤ

しまった!!

そうだよ、ここは労働者ギルド

サクヤがいるよ!


何だろう?

浮気の現場を見られた感覚だ


「あ、うん。アウルヴァングルに、この前創世級の武具を作って見せたら、一度労働者ギルドに来てくれって言われてたから」

「創世級?!」

「聞いてますよ〜〜。是非SSランクで、登録して欲しいって、言ってましたから」


 サクヤは、仁の腕に絡みつくように、手を恋人繋ぎで握ってきた。そして、シモナに、ニッコリ笑うと、


「あとは、私がご案内するので、受付に戻っていいですよ。ジンさんも、それでいいですね?」


超コワいんですけど!!

あ、尻尾が、ちょうどいい位置に


「ひゃん!ん、もう。職場ですよ!あとでゆっくり、ね?」


やベー

色っぺー


「分かった」

「はい」


 サクヤに連れられて、ギルド長室の前にきた。サクヤが言う。


「サクヤフフーリエです。ジンさんが、いらっしゃいました。入っていいですか?」

「お、入っていいぞ」


 入室すると、アウルヴァングルは、執務席で、すごい量の書類と格闘していた。この労働者ギルドは、全てのギルドの元とも言われ、数多くの職種を抱えている。労働者ギルドから派生したのが、商人ギルド。労働者にもならず、商人ギルドから冒険者の権利獲得の為に出来上がったのが、冒険者ギルド。冒険者ギルド内部から、魔法に特化して出来たのが、魔法士ギルドという感じである。その為、わりかし労働者ギルドと商人ギルド、冒険者ギルドと魔法士ギルドの繋がりが強い。だからと言って、冒険者ギルドと商人ギルドが仲が悪いわけではない。冒険者ギルドが出来て2000年は経っている。そんなに長く仲悪くはなれない。腕力なら冒険者ギルドが上だし、経済力や貴族などとの繋がりは、商人ギルドが上だ。協力関係にあったほうがいいと、今のような関係になったようだ。


まぁ、労働者ギルドももう少し細分化してもいいだろうに

薬師ギルドとか

職人ギルドとか

錬金術師ギルドとか・・・etc.


「あ、師匠。これ終わらせたら、話しますんで、お茶でも飲んでおいてくだせぇ」


 サクヤと給湯室に向かった。


え?

そりゃ、サクヤをモフるためだよ!

シモナに一部始終を見られ

シモナもモフったよ!

シモナは尻尾が短くて背徳感が堪らなくて

耳を中心にモフったよ!


 さて、ヘロヘロの2人はほっといて、ギルド長室に戻る。アウルヴァングルはまだ、書類とにらめっこしていた。


「アウルヴァングル、ちょっといいか?」

「あ、師匠、ちょっとだけ待ってもらえませんかね」

「さっきもその書類見てたろ?」

「ええ、まぁ」

「決裁するだけでいいんじゃないのか?」

「いえ、各支部で上がってきた提案事項の決定権は、ギルド長にしかないのですよ。だから、サブギルド長と話し合うのですが、今日は、ちょっと自分で決めようかと思いまして」

「組織として、ライムントみたいに、本部長的な存在ではないのかもしれんが、労働者ギルドには、各職種があるんだから、分からんことか多いだろう?組織改編になるかもしれんが、例えば、各部門を作って、それぞれに部門長をおいて、そこで話し合いをした方が効率良くないか?」

「そうですね。今度、エウロパ労働者ギルド本部長に提案してみましょう」

「エウロパ労働者ギルド本部長って、なんでスリギアにいないんだ?」

「それはですね。オサムっていうんですけど、その人、村人なんですわ。基本村人って、住んでいるところが滅びるとかない限り、移動しないので、本部長になったからって、スリギアに来ないってだけです」

「オサムって、転生者みたいな名前だな」

「ええ、転生者ですよ。やはり、分かりますか。元々は孤児か何かで、労働者ギルドに12歳で登録した際に、オサムで登録してますからね。本名は、本人曰く、忘れたとの事です」


いいのかそれで?!

自由すぎるだろう!!


「でも、転生者なら、組織化の有用性が分かっているはずだから、してないのは、それなりの理由があるのかな?一度言ってみて、ダメだったら、それでいいや」

「分かりました。あ゛〜、サクヤちゃんにあとで相談しよう。分からん」


 アウルヴァングルは、今の仕事を放り出すことに決めたようだ。


「すいません、師匠。今回来てもらったのは、SSランク登録の件です」

「うん。登録無料なら、いいかとか思ってたけど、税金が高いよ。武器・防具を特に売ったりはしてないんだから、それを捻出するのに、どれだけ魔物モンスターを狩ればいいのやらって思うぜ?」

「師匠、もう直ぐ、貴族なのでしょう?エウロパ王国では、王に認められた貴族は税金免除ですぜ?師匠は、王をして敵に回したくないっていう方ですから、税金免除になりまさー」

「まぢか?!エウロパそれでよく回るな」

「全貴族がそうてわけじゃねーですよ。これはと見込んだ人物だけです。それに例えば、見込んだ人物の子どもや親でも、免除になったりするわけじゃねーですから」

「なるほどな。ただなぁ、認められるのと、恐れられるのは違うだろう?」

「そこなんですがね。冒険者ギルド以外のギルドには、通達が来てて、『ジン・ミツルギが各種ギルドに加入する場合は、ジン・ミツルギが貴族に叙せられて以降は、個人の税金は免除とする』って、来てますから大丈夫でさぁ」

「まぢか」

「はい。どうです?登録されますか?」

「創世級の武器防具を献上が必要か?」

「不要ですよ。この前見ましたから。献上ではないですが、王にも見せたら喜ばれるでしょうな。あの方は割と若い頃にやんちゃしてましたからな」

「まぁ、ラジェスタの家柄なら、やんちゃだろうさ。太祖はジャージョだよな」

「そうですね。まぁ、その直系の血は耐えてますけどね。1000年くらい前に大乱を治めたアルヒンマキ公爵家当主ラジェスタ・アルヒンマキが王家を継ぐ前にジャージョの血脈は絶えていませんけど」

「そうだったな。なら、この防具はダメか」

「何かあるんですか?」

「ジャージョが使ったとされる防具は、ジンラード・アーサー・カエサルの防具のレプリカだったって逸話は知っているか?」


事実だけれども


「有名ですよ。ただ、直系が絶えた大乱の際に消失して、今はレプリカのレプリカのレプリカで王宮級のものがあるだけですね」

「ほぉ、それぞれの名前は知っているかね?」

「それぞれ?『帝王の鎧』としか分かりませんね」

「あー、なるほど。17の部位で1セットにしてあるから、そういう名称なのか」

「その手法は、ジンヴィトニルの組み立て鍛造。別々に作って、組み立てることで、それぞれの効果を個数倍にするという、消失して久しいというか、ジンヴィトニルにしか出来なかったと言われる手法ですよ!」

「正確には個数階乗倍な。あれってそんなに難しくないだろう?別々に作って、組み立てるときに、防具の希望通りに組むだけだから、ああ、防具の気持ちとかが分からなければ無理か。もしくは魂が宿るレベルの鍛造が出来ないと。インテリジェンス系の武器を作れる奴いないの?」

「師匠は出来るんで?」

「出来るけど、煩いから作らないだけだよ?」

「そうだったのかー、インテリジェンス系の防具なら、その手法が出来るのかぁ」

「ところで、王家への献上防具は、これでいいか?まぁ、全部レプリカだけれども」


 仁は、テーブルの上に、17の防具部位を並べる。それらは以下の通り。


  帝王のラッパー(レプリカ・創世級)

  帝王のポールドロン(レプリカ・創世級)

  帝王のガルドブレイス(レプリカ・創世級)

  帝王のアッパー・カノン(レプリカ・創世級)

  帝王のロウアー・カノン(レプリカ・創世級)

  帝王のクーター(レプリカ・創世級)

  帝王のガンドレット(レプリカ・創世級)

  帝王のブレストプレイト(レプリカ・創世級)

  帝王のフォールド(レプリカ・創世級)

  帝王のタセット(レプリカ・創世級)

  帝王のクゥイス(レプリカ・創世級)

  帝王のパウレイン(レプリカ・創世級)

  帝王のグリーヴ(レプリカ・創世級)

  帝王のバックプレイト(レプリカ・創世級)

  帝王のキュートレット(レプリカ・創世級)

  帝王のサバトン(レプリカ・創世級)

  帝王のブレス(レプリカ・創世級)


「な?!全て創世級のなのですか?」

「世に言う。『帝王の鎧』のレプリカだよ」

「な?!」

「これ、いつ献上しようか?」

「どなたか、貴族と知り合いは?」

「いるにはいるが、一度会っただけだしな〜。まぁ、接触を取ってみよう」

「無理だった場合は、叙勲される際にでもいいんじゃないですか?Sランクになられたのだし、もう直ぐでしょう」

「お前も意外と耳が早いな」

「意外とは余計ですが、今朝、冒険者ギルドから通達が来ましたよ。ギルド長や副ギルド長は、皆知ってますって」

「ライムントめ〜。さも、自分で調べたように言いやがって」

「はっはっはっ、ライムント氏らしいじゃないですか」

「ま、いっか。献上の件は、こっちで出来なかったら、授爵のときにでも。SSランクの件は、登録で頼む。受付に戻ったほうがいいか?」

「一緒に行きましょう」


 仁は、アウルヴァングルと連れ立って、受付に向かい、SSランク登録となった。ギルドカードの加入ギルドが【冒険者ギルドS】に並んで【労働者ギルドSS】となった。

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