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【更新停止】流星に当たって、異世界召喚  作者: 八凪 柳一
第1章 冒険者篇
45/92

第33話 剣聖マフレナとの遭遇

いつも、読んでいただきありがとうございます。

ブックマークも増えており、一定のPVもいただき、感謝の極みです。

本当に励みになります。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。


設定資料追加あり


追加分

☆商人ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/9/


☆労働者ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/10/


☆魔法士ギルド規定

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/11/


☆登場するかもしれない国名・町村島の名前

http://ncode.syosetu.com/n0441dk/13/


2016/10/13 サブタイトルの話数変更

 仁は、冒険者ギルドに来ていた。Aランク昇格試験の際に一人で、オーガらを倒した為、Sランク昇格のポイントを満たして450 GPギルドポイント余る状態だ。なお、眷属が倒したGPギルドポイントもその者が、冒険者ギルドに登録していないと仁に入ってくるようで、リリシア以外の討伐等も仁のGPギルドポイントになっていた。昼に近い時間帯なだけあってかなりいている。


ふむ。サッリがいてるな

サッリのところに行くか


「やぁ、サッリ」

「あ!ジンさん、今日はお一人ですかにゃ?」

「うん。Sランク昇格試験についてはなんだけど」

「はい。用意出来てますにゃ。一次試験は、この国に、ジンさんより強い者がいにゃいので、免除ですから、すぐに受けられますが、どうしますかにゃ?」

「Sランク級の何かが発生しているのかい?」

「この前倒したオーガジェネラル級の目撃談が、マンノサリ村あたりの森にありましたにゃ」

「うを!遠い!7日後には、アニバルの街に知り合いに会いに行くから、後日受付とかも可能か?」

「ジンさんパパっと行けないんですかにゃ?」

「一人なら行けるが、試験官がつくだろう?SSランクの人とか」

「あー、そのことなんですが、今、手のいているSSランクの人が一人しかいにゃくてですにゃ。その人が、ちょーっと、人付き合いの悪い人なんで、ギルマスも、なしで・・・」

「ちょーっと、待ったぁ!人付き合いが悪いとか、人聞きの悪いことを言うな!求婚を断っているだけで、そんなつもりはない!自分よりもつよき者と結婚したいと言っているだけだろうが!」

「いや、だって、貴方より強い人って、数名しかいませんし、既に既婚者ばかりですから、それ以外の人となると、心当たりはありますが、その人もきっと求婚はしませんから、生涯独身確定じゃないですかにゃ!」

「独身確定とかやめてよね。まだ、可能性あるでしょ?それに心当たりがあるなら、冒険者ってことだろうし、手当たり次第、対戦を求めれば、私に勝てる人に当たるだろうし、その人のところに押しかけて、子種だけ貰えばいいじゃない!」

「冒険者しか知り合いがいにゃいみたいに言うにゃ!それと押しかけて子種だけ貰うって、あにゃた女の子がそんにゃ事言うもんじゃにゃいにゃ!そんにゃ辻斬りみたいにゃ事をするから、孤高の人ににゃるのにゃ!」

「辻斬りって、まだやってないわよ!これからするかもだけど」

「だから、それを言ってるのにゃ!」

「だいたい、今スリギアには私しかSSランクがいないのよ!私に頼むしかないでしょーが」

「だから、頼みたくにゃいのにゃ!この人と対戦したら、あにゃた負けるだろうし、そしたら、あ!」


おー、

文脈の途中で話を切ると

「にゃ」にならないのかぁ


「え?この子が私よりつよい?!なら、立ち合うしかないじゃない!!」

「やめてにゃのにゃ!」

「さぁ、君、獲物は何?私を倒して見なさい!魔法でもいいわよ!」

「結構です。求婚はしませんし、立会いません。サッリ、8日後・・・、うーん。位置的に受けた方がいいんだろうけど、この人嫌だしなぁ〜」

「ギルマスから、一人で行っても問題にゃいと許可は出てますにゃ。受理しますので、一人で行ってくれにゃいですかにゃ?」

「ちょーっと、待ってて!私がいるじゃない!」

「それでいいなら、サッリ行ってくるよ。じゃ」

「あなたも無視しないで!私と立ち会いなさいよ!このギルドから出られると?!あれ?どこ?どこに?あ、出口?なんで?待ちなさいって!」

「行ってらっしゃいませにゃ〜〜」


 仁は冒険者ギルドを出るとすぐに、運動系スキル「跳躍」で、建物の上に飛び上り、密偵系スキル「潜伏」で、気殺けさつした。冒険者ギルドから、先ほどの蛇人ラミア族が出てくる。視線は感じるようで、こちらを一瞬見るが、気配がつかめないらしく、首を捻り、左右を見回している。


あれが剣聖けんせいマフレナか

別名剣蛇のマフレナ


 数少ない100連勝の剣聖けんせいである。まぁ、先ほどの「私よりもつよき者となら結婚しよう!」という言葉によって、襲いかかってきた求婚者らを蹴散らした結果、図らずも剣聖けんせいとなってしまったという話もあるが。


とんだ戦闘狂だな

関わりたくない

くわばらくわばら


 仁はオリジナルスキル「移動用転移」で、ティアンル村に移動した。このスキルは、ユニークスキル「スキル創造」を用い、魔法系スキル「空間把握」とオリジナルユニークスキル「広域鑑定」を合わせることで作ったスキルである。ただ、このスキルは、一度行ったことのある町しか行けない。行ったことのない場所にも、行きたくて、試行錯誤してみたが、作ることができなかった。何かが足りないのか。不可能なのかは分からないが。


 ちなみに、他にもオリジナルスキルはある。まずは、「短距離転移」。ユニークスキル「スキル創造」を用いて、魔法系スキル「空間把握」と運動系スキル「疾走」で作った。50m範囲であれば、転移可能である。続いて「中距離転移」。ユニークスキル「スキル創造」を用いて、魔法系スキル「空間把握」とオリジナルスキル「短距離転移」で作った。500m範囲であれば、移動可能である。最後に、「瞬間移動」ユニークスキル「スキル創造」を用いて、魔法系スキル「空間把握」と運動系スキル「縮地」で作った。「縮地」より早く、視界の範囲であれば、移動可能である。先ほどのマフレナを煙に巻いたのはこのスキルである。剣聖けんせいなら、「縮地」くらい使えるだろうと、「縮地」より早いこちらを使ったのだ。


マンノサリ村は馬車で北に3日だっけか?

疾走で1日か

でも、マンノサリ村付近だから

手前って事もあるか

広域鑑定してみるか


 ちょうど、馬車で1日半ほどの距離にオーガらはいた。数千人の甲冑を纏った連中を追いかけている。後方には、1500ほどの遺体があるようだ。


 仁のオリジナルユニークスキル「広域鑑定」は、同じく仁のユニークスキル「ヘルプ」のMAP機能に連動させてある。MAP機能では、仲間が青色、友好な者が緑色、敵対者や魔物モンスターが赤色、関係が無いまたは無関心者が白色、遺体が灰色で表示される。また、自分で色を設定できるため、眷属は黄色、神は金色、召喚勇者女子は桃色、男子は水色などと設定してあった。


 つまり、オーガらの前方に3500くらいの白色の点があり、オーガらの後方には1500くらいの灰色の点があるのだ。


お!やっぱ手前か

ん?戦ってるのか?

大人数の方は追われているだけか?

これは軍か?敗走っぽいな

あー、やっぱジェネラルだけってこたぁないか

オーガが100はいるなぁ

美味しいけど


軍事演習か何かで出くわしたんだろうな〜〜

あの人数で、討伐はないだろう

ヘイカスネン辺境伯軍か


よし、近くで見学すっか


 仁は走り出した。運動系スキル「疾走」「悪路走破」「浮揚走行」を用いて苦もなく森を闊歩した。アッスントの婚約者に遭遇した時も、そうだったが、仁は別段、正義の味方ではない。身内なら助けるが、そうでなければ、見捨てる。今回のオーガジェネラルは、放置することによって、十束とつからに被害が出るのを恐れて、受けただけだ。よって、ヘイカスネン辺境伯軍を助けようとか思っていない。気が向いたら助けようかとかは思っているが、エウロパ入国時の噂でも、スリギアで土地を買った時の印象でも、ヘイカスネン辺境伯には、良い印象はなかった。だから、見学だけして全滅したら、それから動こうかと思っていたのである。


 おそらく5000人規模の軍事演習だったのだろうが、たった101のオーガに兵は過半数以上を食われていた。元は綺麗な草原だったのだろうが、今は真っ赤に染まり、所々 はらわたが転がっている。


全滅したら焼くか

きたねぇし


 仁は進行方向の東側に位置する森の木の上に移動して、見ていた。しばらく、見学していたが、残り100を切ったあたりで、あくびが出てくる。


もうちょいだな

あ、終わった

じゃ、やりますか


 全力全開のファイアーウォールを草原一面に、ぶちかます。ジュワッと、たんぱく質の塊が、蒸発する音がした。ギルドカードを確認し、オーガ100体とオーガジェネラル1体が新しく増えていることを確認した。魔石も、アイテムボックスに自動的に収まったようだ。


ん?Lv.178になったか

いい経験値だったな

さて帰るか


 仁は再び、オリジナルスキル「移動用転移」を使い、スリギアの冒険者ギルド前に到着。マフレナの気配はないようだ。「ほっ」とため息を漏らし、ギルド内に入る。時間は夜半1時を回っている。誰も受付にはいないようだ。酒場のおかみさんと目があう。


「どうしたい坊や。こんな時間に」

「はい。Sランク昇格試験の結果報告です」

「へえ?あんたが、『アラウンド・ザ・ワールド』のジンさんかい?調査の受付は、今日の昼だったろう?あ、いや、もう昨日になってるのか。でも、あれだよな。確かマンノサリ村あたりだよな?もう?」

「はい。マンノサリの手前で、ティアンルに向かっている最中のオーガジェネラル率いる101匹を討滅しました」

「え?討滅?!討伐じゃなくて?討ち漏らすことなく?!まぁ、討伐も依頼内容より上位なのに、滅ぼしてしまうとはね〜。まぁいいや、カードを通しな」


 ギルド内に設置された、ギルドカードリーダーを示す。言われた通りに、仁はカードを通した。


「おや、本当だったね〜。Sランク昇格おめでとう。後日、王宮から、準士爵叙勲の連絡があるから、今日はもう帰りな」

「分かりました。ありがとうございます」

「あ、そうだ。SSランクに昇格可能だけど、どうするね?また明日来てもらうけど」

「そうですね。そうしてください。まぁ、すぐすぐには依頼が無いでしょうけど」

「残念ながら、割とあるんだよ。国外に出てたり、洞窟型ダンジョンに長期潜ってて連絡のつかない上位ランカーが多くてね。そう、それと討滅の際、何か問題は起こらなかったかい?」

「自分にはないですね。ただ、ヘイカスネン辺境伯軍か何かが、襲われてまして、血みどろな遺体ばかりで、数が正確ではないのですが、5000ほどが全滅してましたね」

「そうかい。運が悪かったんだろうね。他にはないかい?」

「ないですね」

「じゃー、おやすみよ」

「はい、おやすみなさい」


 屋敷に帰り着くと、メイドらが門の中で、心配そうに待っていた。


しまった連絡してない!

おや?眷属たちはいないな

おろ?葵たちもか


「心配しました!大丈夫ですか?」×10

「すまない。連絡してなかったな。Sランク昇級試験、合格してきた」

「冒険者ギルドに行ってくるというだけだったので、すぐに戻られるかと思いまして。他の皆様は、『心配ないから』と先にお休みです。勝手にすいません」×10

「ごめん。今度からは、待ってなくていいからね」

「そんなわけには参りません。交代で待ちます!」

「そう?大変じゃない?」

「主さまを待つ事の何が大変でしょう!楽しくて仕方ないです」

「月単位で帰らなかったら大変でしょう。冒険者ギルドに行ったら、そのまま数日、依頼で出る可能性があるんだから、今回は単独だったから、馬車で19日かかる道のりを行って帰ってこれたけどさ。誰かと一緒なら一月半は帰ってこなかったんだよ?」

「ホワッ?!片道19日?!それを行って帰ってきたんですか?」×10

「そうだよ。俺だけだから可能だったけど、他の人は無理だからね。行った事がないところだったら、そのままの日数必要だし。今度からは、出来るだけ、連絡するけど、待たなくていいからね」

「いえ、待ちます!何年でも」

「あ、ああ、そう。ところで、俺が出た後、変わったことは?」


 しゅうんとしたメイド達の中から、エルナが進み出る。


「はい。剣聖けんせいマフレナ様がお訪ねになりました」

「ふあ?!陽斗とか挑んでないよね?」

「ちょうど、皆様素材集めに出ておられまして、誰もいませんでしたので、丁重にお断りして、お帰りいただきました。明日また来るそうです」

「来ても通すな」

「ええ?どうしてですか?」


 仁はサッリとマフレナの会話を掻い摘んで説明した。メイド達は分かってくれたようで、明日、眷属や葵らにも相談して阻止すると息巻いていた。


素材集めがあるんだが・・・

まぁ、いっか

商人ギルドや労働者ギルドにも

行こうと思ってたし


 明日の予定をメイド達に伝え、床に就いた。

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