第17話 語尾と「な」が「にゃ」になります
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下記は、ネタバレを含む設定資料です。
いくつか項目があるので、ご注意を
http://ncode.syosetu.com/n0441dk/
2016/10/13 サブタイトル変更
仁は、気を取り直して、冒険者登録を行う事にした。オロオロしているアマゾネスの姐ちゃんが、「こいつを助けてくれないのか?」と聞いてきたが、氷箱詰め虎人は、受付完了まで、放置。実力差がわからないのに、襲おうという事を反省してもらおう。
蜥蜴人族のギルド長とダーヴィット氏は、奥に引っ込んだ。受付を見ると、猫人族の姉ちゃんと兎人族の姉ちゃんと、人族の兄ちゃんが、受付におり、買取カウンターは狼人族の兄ちゃんがいた。今は、買取カウンターは必要ないだろう。
ニャーハッハッハー
仁は幻聴に従い、ふらふらと猫人族の姉ちゃんのカウンターへ。
「いらっしゃいませにゃ。私は、当ギルドの登録・依頼受付を担当してますサッリと申しますにゃ。冒険者登録でよろしいのですかにゃ?」
「はい」
「後ろの方は、パーティ登録もされますかにゃ?」
「あ、はい」
「それでは、こちらのリーダーに指を入れてくださいますかにゃ?チクッとしますにゃ」
身分証を差し出し、リーダーに指を入れる。血を身分証に吸わせる事によって、ギルドカードにするのだ。ギルドカードに成ると、ランク、討伐歴、犯罪歴、アイテム作成歴やステータス、レベル、職歴などが表記される。魔法属性適性値は、下〜神ではなく、I〜Sとなる。ちなみに本当は創世級があるはずだから、SSがある。ユニークスキルの影響で、仁には、SSが表示される。
つまり、こんな感じ
土属性 :S(SS)
水属性 :S(SS)
火属性 :S(SS)
風属性 :S(SS)
氷属性 :A(SS)
雷属性 :A(SS)
光属性 :S(SS)
闇属性 :B(S)
聖属性 :S(SS)
木属性 :B(A)
金属性 :B(A)
毒属性 :B(A)
無属性 :S(SS)
聖神属性:S(SS)
生活属性:A(SS)
これを見てしまったギルド職員がどういう反応をするかというと。
「にゃ?にゃにゃにゃにゃ、にゃー???」
「あの、ギルド職員でも、冒険者のステータスを見てはいけないのではないのですか?」
「にゃ!!すいません。成人冒険者のきまりではそうですにゃ、ただ、初登録者にはアドバイザーをつけるかいにゃか選べるのですにゃ。ジン様は、未成人ですから、必ずアドバイザーが必ずつくのですにゃ。必須アドバイザーの場合は、受付をした者なのですにゃ」
「あ、なるほど。それは知りませんでした。不躾な質問、ご容赦下さい」
「ちょっと、待って下さいますかにゃ?」
「いいですよ?」
ギルドの奥に向かって叫んだ。
「ギルマス!対話室Sの利用しますにゃ!許可を下さいにゃ!」
「対話室Sぅ?!僕も行った方がいいかな?」
「もちろんですにゃ!あと、サブマスもにゃ」
ギルド内が騒めく。酒場の方から、ゴツい虎人族の兄ちゃんが入ってきた。
「対話室Sだと?!災害指定級の依頼でも入ったか?うを?!なんでルボルが氷箱詰めに?!スザナジュリアこれはどういうことか知ってるか?」
「あ、ルヴィータさん。こいつ、実力も分からないうちに、そこで登録してる新人に絡んで。新人はジンさんって言うらしいんですが、反省してもらいたいから、まだ、氷の箱から出してもらえないんです」
「はぁ、また、見た目で判断したんだろ。ルボルも成長しねーな。弟ながら、冒険者向きじゃねーな」
ほぉ、アマゾネスの姐ちゃんは
スザナジュリアって名か
さっきは見下されたと思ったが
今は違うようだな
こっちのゴッツい虎人族
ルヴィータさんか、オーラ半端ね〜な
一流冒険者って感じだ
ルヴィータが受付カウンターを見る。仁と目が合う。仁は目礼をし、ルヴィータを見返す。ルヴィータは、仁の頭から足の先まで見て、溜息。スザナジュリアに向かって言う。
「ルボルに分からねーのは、仕方ね〜な。あらぁ、未知数だ。実際、どんな風に氷箱詰めになったかは、酒飲んでて見てなかったが、さっき、ギルマスが『ようこそ、冒険者ギルドへ!君の初めての冒険譚を始めようか!』とか叫んでた時なら、俺にも敵わなねーな」
「そんなに?!」
「ああ、氷箱詰めするってことは、少なくとも上位魔法が使える。そして、あの身のこなし。達人級だ。いや、剣聖とか刀聖とか以上のレベルかもしれね〜。それだけ未知数だ。剣聖とも、一度手合わせしてもらったし、ギルマスも槍聖だ。格が違うし、やべぇぜ。だが、あのジンって小僧とギルマスを見比べて、ギルマスが小さく見える。相当だな」
ギルマスが、受付カウンターに近づいてきて、ルヴィータに言う。
「流石だね。ルヴィータ君。現役Sランカーだ。うん、ジン君は僕より上だと思うね。さっき、いつの間にか刀を抜かれてた。少なくとも刀神ではないかな?」
「刀神?刀聖の上って言う、伝説上のあれか?」
「うん。君が言うように、僕は槍聖だ。僕でも、「聖」とつく連中とは多少やり合った事がある。でも、彼みたいに、いつ、刀を抜いたか分からないって事は無かった。流れも見えたし、闘えた。ジン君とは、闘える気がしない」
「そら、スゲ〜な。ギルマスでもか。一度手合わせしてみたい」
「よしな、ルヴィータ」
「なんだい?ダーヴィットさん」
「おらぁ、一度不意打ちに近い形で、うちの家族で襲ったが、手も足も出なかったよ」
「家族でって事は、元魔法士ギルド長のナディヤさんも一緒にって事だよな」
「そうだな」
「宮廷魔導師クラスの不意打ちに対応するって、やべ〜わ」
ルヴィータは、仁に向かって言う。
「オレは、虎人族の闘士、ルヴィータってんだ。よろしくな。オレがきっちり反省させるから、ルボルの氷を溶かしてくんねーか。あれでも弟でな。気を悪くしちまうかもしんねーが、頼まれてくれねーか?」
「分かりました。俺は仁。人種の魔法剣士。弟さんの氷を解除しましょう」
仁は、フィンガースナップで、パチンと指を鳴らす。氷箱があったあたりで、ドサッと何かが、倒れる音がする。音の方を皆が振り返ると、ルボルが凍えていた。
「その動作だけで?」
仁と握手していた、ルヴィータの手に力が入る。仁は、同等の力で握り返した。
「あ、すまね。ビビっちまって、力が入ったみてぇだ。スゲ〜な、ジンさん。それで初登録かい。今はまだ、オレがランクは上だから、分かんねー事があったら言ってくれ。勿論、Gランクスタートだから、やりてぇ事もあるだろうが、そこはギルドに従ってな。でも、良かったらだが、手合わせとかもしてくんねーか?暇な時で良いからよ」
「良いですよ。あなたが闘士という事でしたら、無手でお相手しましょう?剣・槍・弓・棍・斧・刀ほどではないですが、無手もそこそこいけますよ。無手と言っても、拳だけではなく、投げも払いもしますがね。うちのメンバーに魔闘士がいます。もしかしたら、あなたの魔法適性によっては、クラスチェンジのお手伝いとかも出来るかもしれないですね」
「うを!!まぢか?魔闘士?聞いた事ね〜が。そんな職種があるのかい。まだ上を目指せるのかい。いや、ギルマスみたいなUSBを目指してるんだが、なかなか、上に上がれなくてな。嬉しいぜ。頼むぜジンさん」
みんなで意気投合。いまから、酒でも飲もうかみたいな雰囲気の中、申し訳なさそうにサッリが言う。
「あのぉ、対話室Sでお話がありますにゃ」
「あ!」×40ほど
「サッリさんよぉ、対話室Sって、よほどだよな。なんでだ?」
「ジンさんのステータスに関わる事なので、ここではいえにゃいにゃ」
「あ、ジンさんのステータスか。やっばいんだろうな」
「やばいですね。偽装スキル持ってるのに、サッリさんの反応を見る為に、偽装しませんでしたからねw」
「迷惑ですにゃ!」
「ごめんごめん」
「すまねー、ステータスはパーティメンバー以外は不干渉事項だな。ジンさん、後で飲もうや。酒場にいるからよ」
「未成人なので、軽くですよ」
「堅って〜事いうなよ。法律でも、12超えたらいいんだから、ガッツリやろうぜ」
「分かりました。うちのメンバーもいますので、そうだ、うちで飲みますか?」
「お?家持ちか?貴族みてぇだな。」
「そんなんじゃないですよ。手持ちがあったんで、土地を買って作りました」
ダーヴィットが目を剥く。
「作った?今朝、土地を買ったばかりだろ?もう出来たんか?嘘だろ?」
「ええ、もう出来ましたよ」
「あのミニチュア王城はどうした?」
みんなミニチュア王城って呼んでたのか
ルヴィータとギルマスが驚く。
「「ミニチュア王城?!ヘイカスネン辺境伯の?!あそこの土地って馬鹿高いだろ!」」
「ええ、そこですね。でも、あそこ、ある意味ダンジョンでしたよ。3階建だったので、3層しかないダンジョンですが」
「どういうこった?!」
「権利証があるので、皆様に見せるだけになりますが、よろしいですか?」
「構わね〜よ。購入者はジンさんだ。文句は言わねーし。見た者は、口外しね〜。みんないいな!」
「おう(はい)サブマス!」×30ほど
仁はミニチュア王城の中について、軽く説明し、伝説級アイテムを幾つかと、神金貨を数枚見せた。
「やべぇぜ。ジンさん。あの馬鹿高い建物、借金してでも買っときゃ、おらぁ、億万長者だったぜ」
億万長者って、今日び聞かね〜
みんなで大盛り上がり。今から、仁の屋敷で酒でも飲もうかみたいな雰囲気の中、申し訳なさそうにサッリが言う。
「あのぉ、繰り返しで申し訳にゃいのですが、対話室Sでお話がありますにゃ」
「あ!」×40ほど
ルヴィータたちには、酒場で待ってもらう事にして、胸ポケットのナスターシャを起こす。商人ギルドあたりから、「スピー」と眠っていた。
「ナスターシャ、すまないが、エルナたちに宴会の準備をさせてくれ。酒もライムントさんに頼んで、ギムレット商会にあるいい酒を買ってな。エルナには、この手紙をライムントさんに渡してくれ」
仁は頼みながら、魔法で手紙を作る。今回はフォログラムなし。過去にエルナから軽く釘を刺されている。だが、皆が、驚くのは、そこではない。
「妖精?!」×30ほど
ナスターシャは、眠い目を擦りながら、挨拶する。
「私は精霊王ナスターシャ。前精霊王ハミンギア・フュルギヤの娘。今は仁様の眷属」
「な (にゃ)?!」
ギルマスが、皆を代表するように話しかけてきた。
「精霊王を眷属に?!しかも精霊王ハミンギア・フュルギヤの娘って、ハミンギア・フュルギヤはどうした?」
「あのウザい手乗りのおっさんか?亜神に昇神したぜ」
「ハミンギア・フュルギヤをウザいって、確かにウザいけれども」
みんなの共通認識か
聖霊神様、ごめん
『全くです』
神界でも共通認識?
『ええ、その通りです』
本当ごめん
「全くジン君はどれをとっても規格外だな。まぁ、いい。さて、対話室Sに行こうか」
ギルマス、ダーヴィット、サッリ、仁のパーティ5名は、対話室Sに入室する。ステータスの事、ユニークスキルの事、アドバイザーなしについて話し合った。
登場人物の名前が、本当に適当になりつつあります。
ギルマスの名前が決まってません。
蜥蜴人族の名前が決まらなかったので