表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【更新停止】流星に当たって、異世界召喚  作者: 八凪 柳一
第1章 冒険者篇
23/92

第15話 ミニチュア王城で宝探し

いつも、読んでいただきありがとうございます。

ブックマークも増えており、一定のPVもいただき、感謝の極みです。

本当に励みになります。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。


下記は、ネタバレを含む設定資料です。

いくつか項目があるので、ご注意を


http://ncode.syosetu.com/n0441dk/


2016/07/30 誤字修正

2016/08/21 前書き修正

2016/10/13 サブタイトル変更

 仁たちは、購入した土地に立っていた。元は、ティアンルで耳にした、ヘイカスネン辺境伯の三代前の当主の所有した土地で、ヘイカスネン辺境伯が売りに出していた。その土地には、田舎のモーテルとかで見るような城が立っていた。現在の王城の10分の1ほどのサイズだから、ミニチュア王城とでも呼ぼうか。


 ヘイカスネン辺境伯の現当主もかなりキナ臭い噂があるようだが、三代前の当主の比ではない。王都で多くの冒険者を抱え、国家転覆を目論んでいたのではと、生前は言われていたらしい。


 また、この土地の売値にしてもそうだ。三代前の当主の遺言に従って定められたという価格は相場の20倍だった。仁は購入前に、ユニークスキル「世界相場完全把握」により、感知している。ヘイカスネン辺境伯の三代前の頃は、もう少し地価が安かったので、おそらく、三代前の当主は75000000Rでの売却金額を設定させたかったのだろう。それでも高い。つまりは、売りたくないが、売るとしても、その金額なら元が取れるということ。


 仁は屋敷に上位鑑定Ⅹをかけて、確信した。国家転覆なんて割の合わないことを考えたのではない。財宝をかき集めただけだろう。そして、その価値を全て把握していたわけではないが、少なくとも、三代前の当主は75000000Rで元が取れると考えたのだ。


それにしてもですよ

隠し部屋8つって多いだろ

見つけてくださいって言ってるものでは?

それにしても相場からはかなり高かったが

この中にあるものからすれば

塵くらいの価値しかないな


権利証はこちらにある

見つけられない方が悪い


結界も幾つかあるな

年代的に三代前の当主の時代と合わない

おそらく、財宝が眠ると言われる屋敷を買い

見つけられなかったから見栄で

価値があるものを溜め込んだ

が正解かな?


さて、屋敷を置き換える前に

宝探しでもしますか


 仁は、仲間15人に振り返って言う。


「このミニチュア王城は、モデストの元屋敷に置き換えるが、その前に宝探しをしましょう」

「宝探し?」×15

「そう、このミニチュア王城を含めた土地を150000000Rで買ったんだけど、その価値が霞むほどの、財宝が眠ってる。今は、俺の財産だから、見つけた人にあげるってことはできないけど、見つけた人には、何かご褒美を上げよう」


 女性陣が一斉に手を上げる。葵らの影響で、同行の女性陣は仁に質問をしたい時は、手を上げる習慣が身についてしまった。


「ん?葵」

「ご褒美って、何でもいいの?」

「何でもは怖いな〜。俺が却下しない何かかな?物品とかが望ましい」


女性陣のテンションがやや下がった気がする


「はい!」

「ん、ヤロスラーヴァ」

「主様がリケメジヒを倒した時の槍とかは?」

「神槍・雷霆のことか?あれは〜、ジンラードの時からの愛槍だからな〜」

「はぅあ!?申し訳ありません。そんな伝説級の代物とは、あわあわあわ」

「伝説級じゃないぜ。神槍・雷霆は創世級だな。伝説級とか神話級でいいなら、レプリカもあるし、一字違いの神槍・雷帝って、神話級の槍でもいいなら、そっちでもいいか?」

「頑張ります!」

「主様!私も同じものを希望します」

「アナスタシアも?いいよ。早い者勝ちで、選んでもらおうか」

「「はい!」」


「はい!」

「何?楓?」

「一緒にショッピングとかは、あり?」

「デートってことか?買い物、食事までならOKかな?そーだ、このミニチュア王城中で、一番価値があるものを見つけたら、女性限定だけど、接吻キスくらいしてもいいぜw」

「ウヲー!絶対勝つ!!」×12


 陽斗には、ライムントがくれた歓楽街某有名店のタダ券を、タイカッツォには希望する神話級武器を商品にした。


 結論としてというか、仁には、結果が見えていた。一番価値があるものを見つけたのは、ナスターシャだった。元々魂の宝玉という神がかり的なアイテムだった彼女は今でもその能力を維持している。だからなのか、彼女は、特におねだり的な行動には出ない。たまには、ナスターシャにご褒美をあげたいと思った為の宝探しであった。女性陣は皆、歯嚙みしていた。15歳の少年と妖精のフレンチキスを。


 さて、屋敷の財宝だが、仁にはあまり価値が見出せなかった。武器も防具もアイテムも創世級の作成能力を持つ仁には。仁も持っているが、魔法道具袋マジックバック (伝説級)が100くらいあったのは、ラッキーと思うくらいか。時間経過があるが、保存容量が100000個というのは、伝説級として差し支えないレアリティだった。


 宝探しのビフォーアフターとして、仁の財産をフォルダ名で、分かりやすく提示しておこう。


「人種神金貨No.3」→変化なし。ただし40枚から892枚に

「人種星金貨No.28」→「人種星金貨No.57」

「人種白金貨No.58」→「人種白金貨No.112」

「人種金貨No.107」→「人種金貨No.204」

「人種大銀貨No.151」→「人種大銀貨No.301」

「人種小銀貨No.206」→「人種小銀貨No.428」

「人種大銅貨No.282」→「人種大銅貨No.681」

「人種小銅貨No.353」→「人種小銅貨No.1267」


 三代前のヘイカスネン辺境伯の財力ではなく、隠し部屋にあったものだ。ヘイカスネン辺境伯はさして追加できなかったのだろう。


 仁は、ミニチュア王城内の家具や宝飾品など、全部アイテムボックスにしまいった上で、ミニチュア王城も、アイテムボックスに納めた。代わりにシックで人が住んでいると感じさせる。モデストの元屋敷を取り出した。少しリフォームする。鍛冶工房とアイテム工房と薬師工房を作る。全てに音遮断の結界を張り完成だ。


 基本的にシトドラヴで、人種の魔法による建築は土属性魔法である。王城や先ほどのミニチュア王城も土属性魔法で外側を作る。内側は先に人の手で作る。完全に石造りの家であれは、土属性魔法だけで、充分だが、人の住む家は暖かい。金属も大理石のような岩も、木の柱があるだけで、だいぶ暖かく感じるものだ。ちなみに、仁は土魔法だけで、家を作るわけでは無い。人種には通常使えない木属性魔法と金属性魔法と土属性魔法を組み合わせて作る。つまり、仁以外の人の手を煩わせない。


≪特殊系スキル 遠視クリアボヤンスを感知しました≫


ふむ

誰かに見られていたらしい

まぁ、方向からして王城だな


 仁は遠視クリアボヤンスを返す。カリメイの第一王女くらいの年齢、つまり、仁の1つか2つ年下の女の子が、望遠鏡でこちらを見ていた。


暇な王女か何かかな?


 遠視クリアボヤンスというスキル自体は、そんなに特殊というわけでは無い。何が特殊なのか。それは、分類が特殊系というだけだ。しかも、魔石を使ったアイテム作成で、メガネや望遠鏡を作るとなぜか勝手についてくる、いわゆる特殊なスキルなのだ。


しかもあれだ

クリアボヤンスって透視だろ!

ってツッコミたくなる


創世神とーさまが作った時に

遠視をすると

ボヤっとしたものがクリアに見えるでヤンス

ってそういう意味になりました』


おわ!!ソピアー?


『はい』


突然思考に乱入しないで


『あ!つい』


 一度召喚したことのある神々は時折、仁の思考を覗いているようで、思考していると、たまに回答とかツッコミとかが入る。とても生きにくい。


さて、家の整備も終わったし、

昼食を取ったら、

陽斗らと冒険者ギルドに行こうかな?


 すっかり、見られたことは、忘れていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 エウロパ王国第三王女エリシア・リリアンヌは暇を持て余していた。というのも、心の臓に病があり、20歳まで生きれるかどうかと診断され、常にベッドからしか外の景色を見ることができなかった。父王カイロン・ラジェスタ・エウロパも、王国中の薬師・医師・魔導師を集めて、診断してもらったが、同じ結果であった。


 ある錬金術師の話では、賢者セージマジク・ジンの魔法か、大錬金術師アルケミストマスタージンビール・マグヌスが作った神薬でないと無理では無いかと言う。そんなもの使い手も作り手もいるわけがない。よしんば、大錬金術師アルケミストマスタージンビール・マグヌスの神薬がどこかにあったとしても、神金貨何枚分かかるか分からない。その話をした錬金術師は必ず作り上げるので、研究させてほしいの宣わった。いかにも胡散臭い。エウロパ王は、その錬金術師を追い払った。


 ちなみに、錬金術師が研究費をせしめようとしていた神薬は、「ミカエル・エリクサー」という、創世級の薬であるが、大錬金術師アルケミストマスターとなったジンビールが作ったものではない。ジンビールが陞爵されるきっかけとなったものである。ただし、付与師だった頃に作ったものである。ジンビールの時代は、魔法が人類の武器になる前、6000年前の事。そんな神薬あっても腐っているか、干からびているだろう。


「あーあ、暇だわ〜〜って、メイドも執事もいるのに、反応が無い(;_;)」


 診察は毎日ある。医師・薬師・魔導師の順番でローテーション。今日は、魔導師の日だった。この王女の診察は宮廷魔導師でも、新人が行う。とは言え、厳正なる試験を受けてなるものであり、席は一定数と決まっている。基本的24人、連結レギオン魔術が使える最低人数である。国内最高峰の魔導師を集める為、冒険者なら最低でも、Sランクでないとなれない。魔法士ギルド出身の者がほとんどの中にあって、今日の診察は冒険者出身の宮廷魔導師であった。


 エリシアは、新人宮廷魔導師ナディヤの話が大好きだった。元Sランク冒険者の冒険譚はいつもワクワクドキドキだった。心の臓の病なのに、ドキドキしてもいいのかしら?とは思うものの。だが、診察は午後から。午前中は暇なのだ。


「あー、暇なのだー!」


 いつものことなので、部屋に常駐している専属メイドのラトカとロマナや専属執事のベドジフも反応しない。


「あー、暇なのだー!」チラッ


 反応すると色々聞いてきて面倒なので、部屋にいるメイドや執事も反応しない。


「あー、暇なのだー!」チラッ、チラッ


 ウザいが反応すると仕事に支障が出るので、部屋にいるメイドや執事も反応しない。


主人あるじが呼んでるのよ

仕事しなさいよね!!


「ふぅ、街でも見ようかしら」


 ススッと執事のベドジフが望遠鏡を差し出す。エリシアは、恨めしそうにベドジフを見るが、目を合わせない。望遠鏡を手に取ると、執事は仕事が終わったとばかりに定位置へ戻る。エリシアはさらに不満が募る。街を北から南、東から西へ舐めるように眺める。


「だからと言って、街に変化など・・・、え?えええ?あそこって、ヘイカスネン辺境伯の妖しい館だったはず、ううん、ほんの一瞬前までは、そうだったのに。ミニチュア王城みたいで嫌いだった建物が、南を見終わった隙に、なんで、普通の男爵くらいの家に?あら?男の子が何かしてるわ。え?うそ?この距離よ?何で目が合うのよ?あり得ない。魔法?偶然よね?そう偶然。偶然じゃなかったら、どうしましょう?ちょっとイケメンだし。身分違いの恋とか・・・。ふふふ、いいわぁ〜。あらっ?何?何か小屋みたいなものを作った?一瞬だったわ。やっぱり魔法?そんな魔法使い聞いたことがないわよ?え?2つ目の小屋?どういう事?土属性魔法って、木の建物なんて作れないって!んん?3つ目?!またなの?瞬間で家って出来るの?という事は、あの規模の屋敷も魔法で?嫌味なミニチュア王城はどうしたの?消したの?壊したの?どういう事よ〜〜!!」


 仁のリフォーム開始から完了まで一部始終を見ていたようだった。ちなみに王女は、ドキドキのあまり、気絶してしまう。病のせいなのかどうかは分からない。

王女と仁とが会うのは、随分先になる予定ですが、

仁が王女を救う予定はこの章のうちにあると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ