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【更新停止】流星に当たって、異世界召喚  作者: 八凪 柳一
第1章 冒険者篇
12/92

第5話 瞬殺でした。

ブックマークが日々数件ではありますが、増えており、大変ありがたく思ってます。

いつも読んでいただきありがとうございます。


ストックというものが無い状態で書いている為、

今後更新が不定期になる可能性がありますが

その際は、きちんと前書きなり後書きなりで

報告させていただきます。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。


下記は、ネタバレを含む設定資料です。

いくつか項目があるので、ご注意を


http://ncode.syosetu.com/n0441dk/


2016/07/03 加筆

2016/07/15 大幅修正

2016/08/21 前書き修正

 先ほどのテオルグの会話で、仁は「猊下」と呼ばれていた。別段、宗教を興したつもりはない。しかし、一部魔導師の中には、賢者セージマジク・ジンを神に見立てた魔法宗教のような存在がある事を知っている。


 この世界でも、魔法神は信じられている。神界にはきちんと魔法神がいる事を知っている仁ではあるが、この世界の魔導師の一部は、賢者セージマジク・ジンが神格化し、魔法神になったと信じていた。おそらく、テオルグはその1人なのだろう。召喚された、勇者たちの中にも、魔法神の加護を持った者がいた。確か相馬そうま 美陽みはる津田つだ 健太けんただったと記憶している。相馬は中学生から、津田は小学生からの友人だ。


どちらとも思い込みが激しいんだよな〜


 次に会った時に、変な誤解をしてなければいいが、いや、テオルグが魔法宗教の人間だとしたら、きっとそうなるような気がする。


ま、いっか。

その時はその時になってから、考えよう。


 ルルルエサバドからエウロパの首都スリギアまで、真っ直ぐ行くには、北東に進めば良い。龍族や龍人族と言った強靭な肉体を持っていればの話だが。普通の人は、5000m級の山々が連なる山脈を全力走破しようとか、考えない。


懐かしいな〜〜。

強行軍の訓練と称して、走ったよな〜〜

山脈


 自分が過去にやらかした事は、どうして、こんなに心をえぐるのだろうか。歴史的には英雄王なのだが、龍人族にとっては、どうなんだろうな。会うことがあれば聞いてみたい。遠い目で、山脈を見つめる。


 さて話を戻すが、これから、ルルルエサバドからエウロパの首都スリギアに向かう。他の国でも良かったが、エウロパに向かう理由は、2つある。一つは、強大なカリメイ連合国から、割と近い事。そして、魔族と交流があり、獣族や精霊族の国々と隣接している為、この世界の中で一番、他種族に対するわだかまりがない事だ。他の国々ではそうもいかない。魔族に敵対を公言しているような国は、今のところ少ないが、近い将来、カリメイは敵対を公言するだろう。その為の手段は手に入れた。まともに機能するかは別にして。


 山脈を突っ切らず、スリギアに向かうには北に向かい東に進むか、東に向かい北に進むか、だが、東にはルカータ帝国がある為、2回国境を越えなければならない。先ほどの食事処で、聞いた話だか、ルカータ帝国とカリメイ連合国の国境はきな臭い話が充満しているらしい。そこに向かって、戦略級の勇者たちが進めば、要らぬ疑いをかけられかねない。まぁ、杞憂に過ぎないかもしれないが、避けて通るべきだろう。


 まずは、ここから徒歩で10日の距離にあるアクドルエの街に向かう。そして、さらに馬車で4日の距離にあるグウルイア村に入り、国境を越える。そこから、さらに北へ馬車で4日行くとティアンル村がある。グウルイアとティアンルの間は洞窟があり、北の山脈を抜ける途中に国境があるのだ。だから、馬車で進めるのだが。ティアンルから東に進むとダンラオの街に行き着く。さらにドアラン村、アニルバの街を経て、スリギアに至る。だいたい1ヶ月の行程を見込んでいる。ただし、身分証を作る必要がある為、アクドルエの街には数日滞在する事になるだろう。身分証は冒険者ギルドで作ればいい。予定では馬車も購入しておきたい。


 ルルルエサバドから出たばかりであるが、30分ほどは平原が続く、平原の終わりには、鬱蒼うっそうとした森があり、街道は森の中へと伸びていた。そして肝心の王子らの寄越した兵どもだが、ちょうど森に入るあたりで追いつきそうだ。しかし、まさか、1000もの兵を寄越すとは思いもよらなかった。陽斗らは一人当たり250人の兵力と見たのか?それだと、残りの面子は単純計算で6250。鐡心てっしんらを3倍の能力と見るなら8250の兵力じゃないか。武器の扱い方も分からんような輩を高く見積もりすぎだ。


まぁ、そんな事はないな。

予備役や、証拠隠滅の工作兵込みだろうし、

勇者たちへの対応を考える為の参考資料くらいの考えだろうな

そうは問屋が卸さないがな


 陽斗らに、敵襲を伝える。残念ながら、ゴブリンどもは見当たらない。まぁ、心当たりはある。眷属どものせいだろう。門を出た途端、はっきり感じたよ。この平原、魔物モンスターのモの字もない。


タイカッツォとテルビンドめ。

テルビンドは空高く飛んでいる。

何か紅いの飛んでるよ〜〜。

ワイバーンとかだったらいいな。

それくらいなら、A-ランクだから、

テイムとも言い張れるが

違うよね〜〜

鳥っぽいな〜〜

燃えてる鳥さんか〜〜


タイカッツォは森に潜んでいるつもりらしい

森には、木のてっぺんより高めな

灰色と蒼色が混ざったような

獣の背中が見えてるな〜〜

ん〜〜、グレートウルフだったらいいな〜

あれもギリギリテイムと言い張れるなぁ〜


てか何だよ

こんな事なら、陽斗らに武器防具を与えたり、

葵、凛、楓の夢の世界への旅立ちのくだりは

必要なかったじゃん

時間の無駄だった

ちゃんちゃらおかしいや


ふぅ

あいつら何で昔から、青と赤が好きなのかね

やっぱ、某RPGのモンスターの名前をもじったのがいけなかったのかな?

名付けの時、メンドかったんだもん


 長い現実逃避をしてしまった。さて、王子らの寄越した兵どもが見えてきた。あいつら、今からUSSウルトラスーパーエスランク越えの神鳥フェニックスとこちらもUSSウルトラスーパーエスランク越えの神獣フェンリルを相手にしないといけないんだね。


 ところで、先ほどのランクだが、冒険者ギルドのランクに準拠している。冒険者ランクはGジーGGダブルジーFエフFFダブルエフEイーEEダブルイーDディーDDダブルディーCシーCCダブルシーCCCトリプルシーBビーBBダブルビーBBBトリプルビーAエーAAダブルエーAAAトリプルエーSエスSSダブルエスSSSトリプルエスUSBウルトラスーパービーUSAウルトラスーパーエーUSSウルトラスーパーエスとある。


てか、USBって!

ウンセプトビウムかっての!

172番目の未発見元素記号かよ

※ユニバーサル・シリアル・バスを主人公が思い浮かべられないのは、召喚が1992年の為です。


USAもUSSもアメリカか!

ん?ギルドと冒険者ランクが最初に出来たのって

カリメイって聞いたな

アナグラム的に惜しいからか?!

カリメアだったら良かったな!


絶対地球の転生者が絡んでやがるな


 それはさておき、王子に連れられた、兵士たちが哀れに思えてきた。


可哀想に、恨むなら、王子たちを恨んでよ。

あぁあ、馬たち怖気っいちゃって

制御できねーわな

野生の本能としては、

死しか見えないだろうし


先制攻撃だ!!

蹂躙してくれよう


「タイカッツォ!!極寒のブレスで、奴らを縛れ!」

「テルビンド!!氷の牢獄に閉ざされた奴らを焼き払え!!」


瞬殺か。呆気ない。

ちりも残ってない。

あ、監視役はいたのね。

きちんと報告してもらわないとな


「タイカッツォ、テルビンド戻れ!」


 身を潜めていた、リリシアが逃した監視役を追おうとしている。


「リリシア抑えろ!逃したんだ。

きちんと報告してもらわんとな。

我々に手を出せばどうなるかをな」

「はっ!」


「ナスターシャ」

「あいあい〜〜」

「敵状況の報告を」

「第一王子、第二王子を含む兵1000壊滅。

カリメイ連合国から王子がいなくなりました。」

「え?王子いたの?」

「あい」

「あー、ちゃんと鑑定てればよかった」


 親子で来ていたらしい。第二王子 (王孫)は初陣だったのだろうか。


王子の初陣って100%勝てる戦いにするもんな〜〜

ナームー


「主さま!いつものやつやります?」

「魂はいい。カルマはいつも通り」

「あいあい」


 陽斗らは呆然としている。


「ね、仁君、何があったの?」

「王子らが来るってさっき言ったよな」

「うん」

「殲滅した」

「あの一瞬で?」

「ああ」

「仁君の眷属って滅茶苦茶強いんだ」

「王子らが弱すぎたんだろ」

「眷属って2人?」

「いや、4人だな。ほら、すぐそこに九尾の狐の獣人がリリシア。その辺りをキラキラしながら飛び回っているの妖精かな?がナスターシャ。んで、フェニックスがテルビンド。フェンリルがタイカッツォ」

「挨拶とかしなくていいのかな」

「挨拶の前にしないといけない事があるから、待ってくれる?」

「「「「分かった」」」」


 まずは、ナスターシャ。

「お前、妖精だったの?」

「ここではね。ただの妖精じゃないよ〜〜。妖精王の娘だよー」

「分かった。何が回収できそうなものがあったら、俺のアイテムボックスに。多分、ないだろうが」


 次は、タイカッツォとテルビンド。

「タイカッツォとテルビンドここへ」

「「は!お久しゅうございます」」

「挨拶はいいから。説教ね」

「「え?」」

「まずは、魔族の事。2000年前の事だから、今更感はあるけどさ。遺言覚えてる」

「「無論」」

「追い死を望む事なかれの意味は?」

「「あ!」」

「あ、じゃねーよ。殉死すんなって、遺言無視しやがって」

「「はい( ; ; )」」

「次は、念話で、門外に出たらゴブリンとかで、少しだけでも訓練させたいって伝えたよな」

「「はい」」

「じゃ、何でその姿で、威圧しながら待機してんの?魔物モンスターいなくなるとか思わないの?」

「「は?!∑(゜Д゜)」

「今頃気づくんじゃねー。今すぐ眷属解除して、魔族領に追い返すぞ」

「「そ、そんなぁ。・°°・(>_<)・°°・。」」

「しばらく反省!!」

「「はい。(´・ω・`)しょぼーん」」


 最後に、リリシア。

「リリシア、ここに正座」

「え?」

「せ・い・ざ!!」

そこから日が落ちるまでの2時間説教タイム。


 その頃、王城では、王が悲しみに暮れていた。HP1の状態で、ベッドに寝かされていたモーノに見舞いをした際、激情のあまり、王は「何があったというのだモーノよ」と胸を叩き、答えぬ宰相に起きてほしいという気持ちをぶつけた。ダメージは1。しかし、HPは0になるわけで、死因は撲殺である。たまたま、タイミング悪く死去したことになったものの、原因は明らかだった。


 また、テオルグが宮廷魔導師の地位を辞したいと、申し出てきた。召喚での失敗の責任を取りたいという。重臣2人が抜けては宮廷は立ち行かない。意思は固く、辞任は避けられなかったが、せめて、勇者たちが、魔族領に旅立つまではと、教育係として宮廷には残ってもらうことになった。


 そこに緊急報告の斥候が戻ってくる。


「第一王子並びに第二王子と近衛将軍の出兵について、緊急報告!!」

「何の話だ!!聞いておらんぞ!!」

「は!!申し訳ありません。独断にて進軍されました」

「あの!馬鹿もんが!!理由もなく、罪なき者を攻めるとは、しかも、残った勇者たちが心寄せる相手に・・・」

「王への叛逆行為を理由にされていました」

「叛逆であるものか、突然攫われてきた者が、きちんと理由を述べて、退去したのだ。第一王子は継承権剥奪、第二王子は蟄居させよ」

「そ、それが・・・」

「なんじゃ、どこにおるか馬鹿王子は!!」

「報告します。兵1000とともに壊滅。御姿も残っておりません」

「な!な!!なんじゃと!!」

「「いやーーーーーー」」


 第一王子夫人が半狂乱となり、第一王女は気を失う。


「何があった?」

「フェニックスと思われる怪鳥とフェンリルとおぼしき大狼により、氷と炎をもって瞬殺されました」

「ふぇ、フェニックス?ふぇ、フェンリル?

なぜそのような災厄級の魔獣が?!」

「城を出られたジン殿が、使役していたようです」

「な!?」

「陛下」

「なんじゃ、テオルグ」

「敵に回してはならない者を敵にしたようですな」

「ば!バカなぁ」


 ついには、王も倒れた。宮廷医師や残った近衛兵たちが、王族を寝室へ運ぶ。テオルグは急ぎ、勇者たちがいる部屋へ向かった。近くにいたメイドに、25人全員に客間へ向かうように、手配させた。

主人公への呼びかけですが、

陽斗はジンまたは仁と呼び捨てです。

葵は仁君、凛は仁くん、楓は仁さん

会話文の最初の呼びかけで判断していただくとありがたいです。


もし、分からないというご意見が今後も多く寄せられた場合は、変更するかもしれませんが、今の所はこのままでお願いします。

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