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【更新停止】流星に当たって、異世界召喚  作者: 八凪 柳一
第1章 冒険者篇
11/92

第4話 みんなの装備を考えよう

うおお!難しいです!!

話の流れで、整合性が取れなくなると書き直して、このキャラがこう動いたら、ああ!!また書き直しだーとか。


これからも頑張ります。


ブックマークが50件超えました。

ありがとうございます。

PVの確認方法を知りました。

まだまだ少ないですがまずは10万を目指します。


感想も徐々にいただいております。

とても励みになります。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。


下記は、ネタバレを含む設定資料です。

いくつか項目があるので、ご注意を


http://ncode.syosetu.com/n0441dk/

 王たちは、食堂に入室したあと、大いに慌てることとなった。


 余人を交えずと希望していたが、言質げんちを取られた訳ではない。所詮しょせんは子供よ。と侮っていたのだが、食堂に入り、勇者たちがテーブルに着くと、突然、仁らが認識できなくなった。


「モーノ、テオルグ何が起きた」

「「分かり兼ねます」」

「わしには勇者らが認識出来ん。どこに行ったというのだ」

「認識出来ない?!長テーブルについております。おりますが、そうですね、薄ぼんやりして見えづらい。認識阻害魔法か?誰か、長テーブルに向かい、勇者に声をかけてみろ」


 近衛の幾人かとメイド数人が動くも、誰もが、長テーブルの向こう側へ、まるで迂回するかのように、通り過ぎる。向かい側に行き着いた、近衛たちは慌てて、再び長テーブルに行こうとするも、なぜか王のいる場所まで、迂回して来てしまう。


 テオルグ自身で向かって行くことにした。迂回しようという気持ち強くなることに気づいた。迂回を拒絶し、強い心で進むと、何か壁にぶつかったように、前へ進めなくなった。


やはり、結界か?!


 その時、もう一つの異常に気づく、勇者たちに動きがあるのに、何も聞こえてこない。つまり、あの空間だけ、遮断されているのだ。


なんだ、この結界は?!

こんな結界、伝説で聞いた賢者セージマジク・ジンの結界だけだ

ジン?ジンだと?!!

まさか、そんな、勝てるわけがない


 急ぎ、王の下へ戻り、進言する。


「陛下、結界が張られている可能性があります」

「何?なんとかならんのか、テオルグ」

「私には無理です」

「なんだと?!モーノどうにかならんか」

「結界について、テオルグ殿が無理というのなら、私に出来ることはありません」

「むむむむむ・・・」


 王らは、数人の近衛とメイドを食堂に残し、共に謁見の間へ戻って行った。


 仁は、全ての話が終わり、残して行く25人一人一人に声をかけ、談笑した。その後、結界を解除する。既に、王が出て行っているのは、確認済みのため、軽くメイドたちに会釈を、謁見の間に戻る。


《交渉スキル・説得スキルを発動させました》


「陛下、お待たせ致しまして申し訳ございませんでした」

「うむ。説得は出来たか?」

「はい。ただ、私めが出て行くことに際し、4人がついてくることになりました。ですが、真の勇者のたる、鐡心テッシン美奈子ミナコ信晴ノブハル暢長ノブナガを含む25人は残ってくれるとの事。如何でしょう?私どもはこちらを退去しても宜しいでしょうか?」

「ううむ。致し方ない。退出を許可しよう」


陛下?!


 モーノは大いに慌てた。勇者たちを残し、謁見の間に戻ってきてから、少し話し合い、村人ジンを含む、召喚勇者全員を止める為、王には断固拒否して頂く予定であった。ところが、特に何の話もなく、王は許可を出した。


何が起こった?!


 モーノは、大きな疑念を抱く。村人ジンには何らかの能力があり、鑑定出来ない強いスキルか魔法があるのではないかと。それと、先ほどからのテオルグの反応にも疑念を抱く。食堂から戻ってから、退去について反対しない。勇者を連れて行くことに関してもだ。モーノは慌てて、側近に念の為、用意させた5つの腕輪を取り寄せる。王が許可を発した以上、覆すことは不可能。ならば、何としてでも5人を止める必要がある。モーノは、側近より腕輪を受け取ると、前に進む。


「私は、この国の宰相モーノという。最初で、最後の挨拶で申し訳ないが、せっかく、この世界に来られたのだ、何か記念になるものを与えたいと思う。これを・・・」


《隷属の腕輪と鑑定されました》


しまった!!

4人には隷属無効をつけていない。何とか切り抜けねば!!


「記念であれば、旅をしているうちに良いものを手に入れることもありましょう。何も功績を上げていないのに、このような良さげな物品をいただくわけには・・・」

「(くっ、機転が利く返しをしおって)

良い良い、称号を見れば、『巻き込まれた異世界人』というではないか、功績としてではなく、お詫びとして受け取ってはもらえないだろうか?」


しつこいな。

何かの役に立つかもしれんし、受け取るだけにして、この場を早く切り抜けたい。


「ありがたき幸せ。良いもののようですので、大切に保管させていただきましょう」

「腕輪は身につけてこそ価値がある、今つけて見せてくれぬか?」

「いえいえ、ここでは流石に・・・腕輪などの装飾品を男子がつける風習はなかったものですから、恥ずかしいです」

「(風習がないだと?!ならば)

はっはっは、まだまだ、子供よな。

(もう一押し!)

どうしてもダメかね?」


ええい!面倒くさい。

受け取る瞬間に完全奪取してやるか。


「まずは、見せていただいてからでは如何でしょうか?」

「うむ。

(よし!!何とかなるかも!んぁはぁ、力が…)」


-------------------ー

モーノ・コナロオ

Lv.82

【職業】宰相Lv.11

【JOB】商人Lv.51、錬金術師Lv.89、文官Lv.78、内務大臣Lv.90

力 4865

L体力 352

L腕力 89

L魔力 3824

智 8829

L政治 4108

L戦略 1239

L魔法 3482

運 481

L健康運  35

L安全運  40

L対種族運 2

L学習運  158

L金運   58

L成功運  99

L仕事運  78

L勝負運  8

L人気運  3


【ユニークスキル】鑑定Ⅱ、アイテム作成Ⅱ、魔道具作成Ⅱ、王佐の才、領民慰撫

【スキル】短剣Lv.3、回避Lv.8、受け流しLv.1、魔力撃Lv.6、撤退Lv.7、自己治癒Lv.5、魔力操作Lv.4、食料改革Lv.5、富国強兵Lv.2、市場繁栄Lv.9、農業改革Lv.5、豊穣祈願Lv.3、名伯楽Lv.4

スキルポイント:3140

【魔法属性 (等級)】地属性 (上級)

【称号】なし

(完全奪取後、『風前の灯火』が付与されます)

【加護】なし

-------------------ー


《完全奪取を発動しました。対象は体力1を残し、能力が0になります》

《ユニークスキルを奪いました。鑑定Ⅱはスキルポイント140に置き換えます。アイテム作成Ⅱはスキルポイント140に置き換えます。魔道具作成Ⅱはスキルポイント140に置き換えます。》

《スキルを奪いました。短剣Lv.3はスキルポイント70に置き換えます。回避Lv.8は570に置き換えます。受け流しLv.1はスキルポイント10に置き換えます。魔力撃Lv.6は650に置き換えます。撤退Lv.7はスキルポイント430に置き換えます。自己治癒Lv.5はスキルポイント450に置き換えます。魔力操作Lv.4はスキルポイント290に置き換えます。》

《入手スキルポイント10倍が発動しました。入手スキルポイントは合計で60300になります。》


 モーノは気を失い倒れた。仁はモーノを支え、声をかける。宮廷医師たちが、駆け寄り、他の部屋へ運ばれて行った。その隙に、隷属の腕輪をアイテムボックスに納めた。


 慌ただしくなる謁見の間。


 テオルグの中では、ジンが、賢者セージマジク・ジン本人である事は確定していた。どんな魔法かは全く伝わっていないが、触れただけで、どんな強力な敵も無力化・衰弱させたと聞く。逆鱗に触れてモーノの二の舞は御免である。というか、従者にしてくれないだろうかとか思っていた。近くで、従事できるなら、身分も、家族も余裕で捨てられる。賢者セージマジク・ジンに関して、テオルグはカリメイ一の研究者へんたいだった。


 王宮医師らが、王に耳打ちする。宰相モーノは衰弱しており、明日をも知れぬと。


「ジンよ。慌ただしくてすまんが、緊急事態じゃ、ここに当座の資金として金貨5枚、大銀貨5枚、小銀貨5枚、大銅貨5枚を用意した。追い出すようで悪いが、このまま退去を許す」

「はは!」


 この世界の通貨はルルードという。10Rなどのように表記する。通貨の種類は、


小石貨:1R

大石貨:10R

小銅貨:100R

大銅貨:1000R

小銀貨:10000R

大銀貨:100000R

 金貨:1000000R

白金貨:10000000R

星金貨:100000000R

神金貨:1000000000R


 日本円に直すと1R=10円と思ってもらえれば良い。


 つまり大慌てした爺さんは、何をトチ狂ったのか、5555万円分のお金をぽんと渡したのだ。


 テオルグが前に進みでて言う。


「陛下、見送りが必要でしょう。私が代わりに行いますので、陛下は早くモーノの下へ」

「うむ。そうしよう」


 仁とクラスメイト全員に緊張が走る。すかさず、テオルグは仁に耳打ちする。「敵ではありません、お鎮まりください」仁は疑念持ったままではあるものの、周りに目配せをし、落ち着かせる。


 テオルグは終止、執事か従者のように丁寧に先導をつとめた。そして、城門まで見送ると、おもむろに仁に話しかける。


「仁様、付かぬ事をお聞きしますが、あなたは、マジク・ジン様ではないですか?」


 陽斗たち4人はキョトンとしている。仁はむしろ、得心がいった。


「そうだと言ったら?」

「おお!やはり!!!あ、失礼。隠しておられるのに、このような大声で、誠に申し訳ございませぬ」

「構わないさ。周りに聞いている者、我々を注視している者はいない。今はな」

「素晴らしい。なんの魔力も感知出来ぬ。やはり、次元が違います」

「魔法ではないよ。スキルだ」

「なんと、浅学菲才のこの身では、知る事の出来なかった事。ご教授痛み入ります」

「話はそれだけか?出来れば、早々にこの国を辞したい」

「あ、いや、出来れば、従者にしていただきたいと思いまして」

「構わないが、今はダメだ」

「他の勇者たちが、この国を離れたらいかがです?」

言質げんち取りたい。鑑定するぞ」

「はっ!仰せのままに」


忠誠度100だと?!


「猊下に対する興味と謎が深まるばかりです。一体どれだけの能力をお持ちなのか」

「本心である事は分かった。お前の忠誠に対して答えよう。

  盗賊王オータム・リーブス

  大魔導師ギブソン・ネグローニ・ルシアン

  大鍛冶師スミスマスタージンヴィトニル

  大魔王ジン・ブラド・レイ

  英雄王ジンラード・アーサー・カエサル

  賢者セージマジク・ジン

  最凶の錬金術師アルケミストジンビール・マグヌス

他にもいるが、彼らは過去の俺だ」


 テオルグが感動に打ち震え、泣いている。


「勇者全員が生きて、この地を去れば、従者になる事を許可しよう」

「ああ、主さまになっていただけるのですね。」


ジジイの狂信者ファンはいらないんだけど


「ちょっと待て」


 おもむろに魔法でフォログラム付きの手紙を作る。そして、テオルグに渡す。感激でプルプルしているが、無視する。


「勇者たちに話をする時にこれを使え、絶対に余人を交えずやってのけろよ」

「命に代えても」

「では、俺たちは去る」

「ははっ!」


 王城を出て、人通りの多くなった街中に入ると、仁は陽斗たちに振り返った。


「第一関門突破ってとこだな」

「「「「すごいね」」」」

「ん?何が?」

「「「「あの魔法使いの人!」」」」

「まーな。この世界の魔法使いで、賢者セージマジク・ジンに心動かない奴は少ないからな」


 皆それぞれに納得の言葉を言う。


「仁君、これからどうするの?」

「北門に向かう」

「仁くん、ちょっといい?当座の資金で、食料とか乗り物とか買わない?金貨もらったんでしょう?」

「乗り物は今は買えない。金がないわけではない。多分、追っ手がくる。王子と王孫が出る時、こちらを睨んでいやがった。馬車で急襲されても、お前らが対応できれば、それでもいいんだが」

「無理かぁ、徒歩か〜。」

「みんなのステータスなら6時間くらい歩いても、疲れないんじゃないかな。」

「そんなに高いんだ私たち」

「冒険者に比べると低いが、Lv.1と考えるとたっかいな」

「あ、あのお話し中にすいません。仁さん、先ほど頂いたお金はどれくらいの価値になるんですか?」

「5555000R、日本円にして約5555万円分」

「「「「5555万円分?!」」」」

「爺さん、相当慌ててたんだな。5枚ってのは人数分なんだろうが、桁が多すぎだ。小銀貨3枚あれば、1人1ヶ月は生活できる。みんなの金だから、それぞれ均等に渡しておこう」

「「「「そんな大金持てないよ」」」」

「ハルトはアイテムボックス持ちだから、それに入れておけば、盗まれる心配はないぞ。」

「ええ〜、荷物持ち?」

「「「最適ね (です)」」」

「仁、女子たちがいじめる!!」

「え?ハルトのステータス見た時に、荷物持ちゲットだぜ!!って思ったけど」

「オレ、そんな扱い?!」

「しかたね〜、今回は俺が持つ。それより急ぐぞ、あの騒動だから、すぐに追っ手がくるというわけにはならないだろうが、夕方の閉門前には、街から出たい」


仁は、アイテムボックスのフォルダ名「人種金貨No.107」とフォルダ名「人種大銀貨No.151」とフォルダ名「人種小銀貨No.206」とフォルダ名「人種大銅貨No.282」にそれぞれ硬貨を投入した。


 運がいいことに、北門付近は、商店街になっていた。学生服のままでは、格好がつかないということで、まず服屋へ行き、服を選ぶ。男子2人はすぐに決まったが、女子3人はきゃいきゃい言いながらなかなか決まらない。


「仁、俺たちは食料とか買いに行こうぜ。戻ってくるまでに決めてもらってればいいんじゃないか?」

「ちょっと待て陽斗。なぁ、葵、凛、渡邉さん時間かかるなら、俺が選んでプレゼントしてもいいか?」

「「「え?いいの?」」」

「ただし、俺のセンスだし、旅に出る格好だ。ひらひらな可愛い服装とか、期待するなよ。」

「「「全然問題ない!!」」」


 サクッと服を決め、清算した。元の服は、外に出るまで、荷物として各自持ってもらう。服決めの際、女子3人のそれぞれのイメージだとかを花にたとえながら話したところ、店を出る頃には、3人とも顔を真っ赤にして俯いてしまった。恥ずかしがらせてしまった。申し訳ない。ちなみに葵はマーガレット、凛はコスモス、楓はラベンダーである。


 次は野営道具を買い込み、続いて食料を買い込む。アイテムボックスの中に入れておけば、出来立ての食料を旅の途中で食べられるのだが、アイテムボックス持ちは希少な為、信頼できる店でないと使えない。すぐに出ていく街では、使いたくなかった。まぁ、狙われても、仁個人としては全く問題ない。ただ、今回は素人が4人付随しているので、ただでさえ、追っ手がかかる可能性のある状態で、余計な問題を抱えたくなかった。


冒険者用の保存食って、あんまり美味しくないんだよな〜。

栄養値は高いんだが。

なんだろう、土を食べているみたいな、口の中に砂利が入ったみたいな感じの味だったよな。


 出来るだけ生ものは控え、干し肉とか、乾物系の長持ちするものを選んだ。食べ物を長らく見ていたせいか、お腹がすいてきた。


美味しいものが食べたい。


 店員に小銀貨1枚か2枚以内で、5人で食事が取れ、今の格好のまま入れる食事処はないかと聞き、良い店を紹介してもらった。


 仁は、紹介された店に入る。行商人が多くおり、割と賑わっている。王城を出てから、情報収集と警戒を兼ねて、聞き耳スキルをONにしたままにしてある。勇者召喚の噂はかなり広まっていた。それと同時に、早くとも1年後には、魔族領への侵攻が始まるのではという声が、其処彼処そこかしこから聞こえてくる。


この国は何もかもダメだな。

勇者召喚の事は箝口令かんこうれいくらいしとけよ。

他国で、話が出るのは仕方なくても、国内で出させたらダメだろ


 5人は食事を終え、店を出た。食事代は仁はもち、金額を伝えた。この世界で生活し、先ほどの食事レベルを維持するには、少なくとも平民の30〜50倍は稼がなければならないと教える。何らかの職を得るなり、冒険者になるなりした時に、初めて稼いだ金額を見てからの課題だとも伝えておいた。


 その後、北門へ向かう。買ったものは、大人が3人くらい入るんじゃないかと思われるくらいのポーターを陽斗に背負わせ、その中に入れる。その際、アイテムボックス所持者への危険性についても、きちんと伝えた。勿論、誰にも聞かれないように工夫は、忘れずに。


 その際、エウロパ王国首都までの旅について、それから武器防具について、説明しておくことにした。仁の都合で、早々に国を離れることにしたため、全く戦闘訓練をしていない4人に申し訳ないとは思いつつ、ある程度話しておかなければならない。


「さて、軽くこれからの旅について、話しておかなければならないことがある。まず、門の外では、魔物モンスターが出る。俺の都合で、戦闘訓練が出来てないから、スリギアに着くまでの護衛は俺か俺の眷属が担う。」

「「「「眷属?」」」」

「ああ。俺もまだ会ってないから、どんな姿なのかは、分からないが、北門の外に待機するよう、念話で伝えてあるから、後で会えるだろう。従僕みたいなもんだ」

「「「「念話?」」」」

「念話というのは、従僕や奴隷、召喚契約などを結んだ精霊と主人とは、契約魔法に基づき、魂と魂が繋がるんだ。その魂が繋がっているもの同士は、伝えたいことなどを頭に思い描くことで、遠く離れていても会話できるんだよ」

「へー、便利だな」(陽斗)

「「「魂と魂の繋がり・・・」」」(葵&凛&楓)

「まぁ、眷属にしたくて眷属にしたんじゃなくてな。神々に勝手につけられたんだがな」

「「「「これからは増やせないの?」」」」

「増やせるぞ。そんなスキルを持ってる。」

「「「なら、私たちを眷属にして」」」

「あ、俺も俺も」

「嫌だよ。主人と眷属の関係は、そんないいもんじゃねーよ。対等じゃねーからな。割とガッツリ、この世界のロールプレイをしたから、俺は眷属も奴隷も全然平気だが、お前たちは違うだろ?それに、何だぁ・・・、お前らとは、対等でいたいんだよ。親友とか恋人みたいなさ。そうだな。俺にとっては家族みたいなもんだからさ」

「すまねー、仁、俺たち親友だったな」

「「「恋人・・・、家族・・・

(((おかえりあなた、私を食べる?お風呂一緒に入る?それとも・・・すぐにベッドへ、きゃあきゃあ)))」」」


 女子3人組が、まとめて過激な大人の世界に召喚のされたようだ。小声で話す、色々とアレンジされた夢の世界での出来事を、聞き耳スキルがキャッチした。周りを警戒して、ONにしたままの聞き耳スキルが、こんなところで仇になるとは。


「「おーい、戻ってこ〜い」」

「「「は!!夢の世界は?!」」」

「眷属の話はこれで終いな。それでだ、話を戻すが、戦闘になったら、護衛はするが万全とは限らないから、旅の途中、訓練をしながら向かう。最初の難関は、王子らの襲撃の可能性についてだ。この都市には、19500人の兵がいることを感知している。王子らがどれくらいの兵権を持っているか分からない。俺の事は、蔑んでたから、ものの数には入れてないだろうが、こちらには、陽斗ら4人の勇者がいる。少なくとも100人くらいは襲ってくると思う。いきなり戦えとは言わないが、少しでも、自分たちを守る為の、武器防具は必要だ。それで、4人には武器防具を渡す」

「「「「うん」」」」

「まずは陽斗、お前剣士だよな。なら、アスカロン (神話級)とガラハッドの盾 (神話級)とアキレウスの鎧 (神話級)とヴイーザルの靴 (神話級)かな?」

「うおー!!なんかすげぇ」

「あんま期待するな。ロールプレイしてた時に、ジンヴィトニルって名前で鍛冶師をしててな。その時に作った武器防具だ」

「仁が作ったの?」

「そだよ。だから、期待すんな」

「いや、期待大だよ。名前もなんか聞いたことある気がするし」

「そらな、色んな神話に出てくる伝説のの武器の名前をそのまま使ったからな」

「装備してみるわ〜」

「あいよ。次は葵か、正直、治療神官ヒーラーの装備品は作ったことないんだよな。

治療神官ヒーラーだったことはあるが。だから、作ることに関しては、いずれってことでいいか?」

「作ってくれるの?」

「当たり前だ。俺のお下がりで悪いが、フェイルノート (伝説級)とヒーラーローブ (伝説級)な。弓とローブなんだが、ローブの方は、丈が大きすぎて合わないと思う。葵なりにカスタマイズしてくれ」

「ローブは今の服の上からでいい?」

「いいけど、熱かったらごめんな。一応、それぞれに精霊神の加護が付与されてるから、熱さとかは感じないとは思うが」

「うん」

「凛は・・・」

「うん」

「後回しにして」

「何で!!!」

「んー、魔闘士マジックウォーリアは経験がないし、聞いたこともない。論理的には可能性なんだろうけどさ。魔法も武器も使って戦う闘士ウォーリアなんだろうな。闘士ウォーリアの武器はあるが、伝魔率の高い武器となると、すぐにというわけにはいかない。先に渡邉さんに武器防具渡してからでいいか?」

「なら、なんで私に先に声をかけたの?」

「なんとなく今までの癖?葵に声をかけたら、凛にそして、渡邉さんにみたいな。別に順番とかあるわけではないんだけど」

「うーん、仕方ないなぁ〜。あとにしていいから、私にたっぷり時間を使ってね」

「はいはい。んで、渡邉さんは・・・」

「楓と呼んでください。仁さん」

「分かった。楓は、槍騎士ランサーか。んじゃ、ガ・ジャルグ (神話級)と、ゴスウィット (神話級)と、デウスの鎧 (神話級)かな?槍と兜と鎧ね〜」

「はい。装備します」

「んー、凛の装備かぁ」

「私を守って」


葵と楓から反応がないな。

これはいいってことか?

間違ってたら怖いな

聞いておくか?


「いいのか?」

「何が?」

「葵と凛と楓で、なんか俺に関する協定みたいのが、あるんだろ」

「「「え?気づいてたの?」」」

「こっちに全員で召喚されてから気づいた。この世界に来ることがなければ、たぶん、その時が来るまで、知らなかったろうし、気づかなかったろうな。ごめんな。鈍感だった。」

「「「はあうぅぅぅ」」」

「お、良かったな3人とも。告白タイム突入か?」

「陽斗お前もフォローしてたんだよな。ありがとうな。でも、今じゃないだろ?TPO考えろ」

「そっか。んで、凛の装備はどうすんの?」

「また、ゆっくり時間がある時に考えたい。今回は俺がお前を守る」

「は、はい。お願い致します」


 それから、北門へと歩き出す。北門に着くと、門番が話しかけてくる。


「どうしたい?冒険者か?若いな。」

「はい。パーティでゴブリンでも狩ろうかと」

「もう直ぐ、夕方だ、そしたら、すぐに夜になる。明日にしたらどうだ。魔物モンスターたちが凶悪化するぞ」

「大丈夫ですよ。仲間も外で待ってるし」

「むむむ、そうなのか?どーなっても知らんぞ。一応、引き止めたからな」

「はい。冒険者は冒険しないものですよ」

「分かっているならいいんだ。気をつけてな」


ようやく、ルルルエサバドから出た。

さて、いつ襲ってくるかな?軍が動いてるのは感知している。眷属たちとの合流の前に、追いつかれそうだ。戦いの最中に、合流になるかもな。眷属の1人が空から見ているし・・・。

鈍感系主人公が書ける作家さんを尊敬します!!

私には無理でした。

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