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人は俺の事を勇者と呼ぶ  作者: ヴァ汁
ファーストブレイブ 召喚勇者
9/53

ヒロ、山登りをする

ヒロ君が、おかしな奴になってきました、初めの予定では、こんなキャラにするつもりは、なかったんですけど

俺が町に戻ってくる頃には、殆ど日が沈みかけていた。


ギリギリ、門が閉まるまでに間に合ったが、俺の心は、未だあの角を抜いた時の感覚が残っていて、全くいい気分ではなかった。





俺は帰ってきたチャラ爺の家の扉を叩いた。

チャラ爺は、俺達が、帰ってきた事を、自分の事のように喜んでくれた、それは俺に、少しこそばゆいような、恥ずかしいような、不思議な気分を味わせた。


そして、もう一度チャラ爺の家に泊まり、準備をした。


次は、西の山にいる、魔女に会いに行って、薬草を貰わなくてはならない、


魔女ってどんな人なのかを想像したりして、俺達は、次の朝を迎えた。






「それじゃあ、今日も行ってきますっ!」


そう元気なアミちゃんの声を聞いて、再び俺達は、チャラ爺の家から、出て行き、町の西門を出た。








数時間後、俺達は、何のトラブルもなしに、山まで辿り着くことができた。実は、結構期待してたんだがな、


「じゃあ、行こうぜ、アミちゃん、パパッと行ってパパッと薬草貰って、パパッと帰ろうぜ」


俺はそう、余裕のある声で、アミちゃんに話し掛けた。


「えぇ!さっさと行きましょう!ヒロっ!」


と言い、俺たちは山に足を踏み入れた。






数分経った。


道中、魔物が沢山出てきたが、アミちゃんが、ボコボコにして、俺が斬って、もう、余裕だった。俺も、もう戦闘に慣れてきて、弱い魔物なら、一瞬で倒せるようにまでになっている。

そして、今、俺達はもう山の頂上まですぐというところまでたどり着いた。




その時!


突然、俺の隣にいたアミちゃんが、鈍い音を立て、吹っ飛んだ。

飛ばされたアミちゃんは、そのまま、山の木に衝突した。




「大丈夫かっ!?」

俺がそう聞くと、いつものような元気な声で


「大丈夫ですっ!それより、その魔物、だいぶ強いですよっ!」

そう言われ、俺はワクワクしてしまった、はっきり言って、俺はこういう展開を待っていた、今までの奴らは雑魚すぎて、面白くなかったのだ。

やっと、全力をぶつけられると思い、俺は剣を抜いた、つい、口角がつり上がってしまう。


すると、



いきなり魔物が逃げ出した。


思わず「はぁ?」と、声を出してしまった。




確かに俺は、つり目で、三白眼で顔怖いって言われてるけど、何逃げてんの!?そんなに俺の笑った顔怖かった!?ふざけんなっ!!俺のワクワク返せよっ‼︎驚愕している俺の後ろから、落ち着いた声が流れてきた。


「どうやら、あの魔物は、ヒロのえげつない笑い顔を見て、力の差を実感したんでしょうね、強い魔物ほど、自分より、強い相手とは、戦おうとは、しないんですね」

「おい、さっきしれっと、俺の事、disってない!?」

「まぁ、そんな事はどうでもいいですよ、魔物と戦う必要がなくなったのは、いい事ですよ」



そうだけど、くっそっ!期待したのにぃ!


「さぁ!山登りを再開しましょうか」





そして俺達は、数時間の山登りの末に、頂上に辿り着いた、頂上には、


[魔女の家へ、ようこそ]


と書かれた、小さな家があった。




いつも思うけど、この世界の人ってみんな自己主張激しいな




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