ヒロ、目的が出来る
四話目です
俺達はチャラ爺の部屋に案内された。チャラ爺の部屋にはカエルやらヤモリやらなんかよくわからない生物の死体などが綺麗に?飾ってあった。
「よく召喚されてくれたよ、えっと、勇者ヒロ君、」
「あぁ、まぁ、でもさ、俺達は具体的に何をするべきなんだ?教えてくれよ爺さん」
そう俺が言うと、チャラ爺は少し考えたような表情をして、納得したように喋り始めた。
「アミに聞いてなかったんだね、実は僕の個人特有能力は《占観》っていうんだ」
「占観?」
「簡単に言えば、占い師なんだよ、僕は、だから、ヒロ君達が何をすればいいのか占うことができるんだけど、今の状態だと確率が五十パーセントなんだよね、だから、具体的に何すればいいっていうのは分かんないんだよねー」
終わったなコレ、
いや待てよ、
「爺さん、アミちゃんに、俺を召喚しろって言ったのはあんたなのか?だとしたら何で俺を召喚させたんだ?」
俺の質問に簡単にチャラ爺は答えた。
「僕の祖父の祖父は大魔術師だったんだ、彼の遺書にあったんだよ、【もし世界が滅ぶという未来が見えたなら、その時は、全く違う世界の人間を連れて来い、さすれば、破滅の未来は免れる】ってね、」
「成る程ね、コレでやっと繋がってきた、でも、何したらいいのか分かんないんだったら救うも何もできないだろーが」
そう俺がチャラ爺に言うと、アミちゃんが会話に入ってきた
「ふっふっふ。馬鹿ですねヒロ、話はしっかり聞きましょうね、お爺ちゃんは、『今の状態なら』そう言ったんですよ?つまりっ!!占いを100パーセント当てさせるアイテムとかがあればっ!私達が何をするべきかが、分かるんじゃないですか?」
「そんな都合のいいアイテムとかあんのか?」
「あるよ」
「あんのっ!?」
何て都合がいいんだよ、これでいいんだろうか?
「唯、...
そのアイテムの名前はアタールっていうんだけれど、そのアタールは、この町を南に行った先にある。洞窟に住む魔物の角と、この町の西の山に住んでいる魔女が持っている薬草が必要なんだ。」
これまた面倒くさそうな素材を集めなきゃいけないのかと思っているとふと気が付いた、
「何で、そんな事知ってんの?あんた?」
そう聞くと、チャラ爺が言った、
「占いさ☆」
やっぱり、って事はつまりこれも的中率50パーセント、あぁ、
こんな事言うの失礼だけど、
超不安だ
続