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人は俺の事を勇者と呼ぶ  作者: ヴァ汁
ファーストブレイブ 召喚勇者
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ヒロ、お爺さんに会う

新キャラが出ます

「武器...か」


俺は今アミちゃんの爺さんがいるという町『ナット』に来ている所だ。

「はい、コレから先、きっと強い魔物とかと戦うことになると思うんですよね、その時にあの時のように棒切れで戦うわけにはいかないでしょ?」



確かにそうだ、あの時は偶然棒があったから倒せたけれど、もし無かったら、俺死んでたし、だけど

「俺、金とか持ってないんだけど、どうしようか。」

「あぁ、平気ですよ。私のお金を貸してあげます。そんなに沢山はないので、そんなに高くないのでよろしくお願いしますね。」


そうして俺はその小さな財布を受け取った。






数分後、俺は小さい武器屋で剣を買った。この町は、武器を作るのが発展しているようで、鉄砲とかあったけれど、俺の職業は剣士だ。そんなものを買う訳ない。断じて貰った金が少なかった訳ではない。すると、アミちゃんが言った


「いい剣買いましたね〜、やっぱり勇者は剣がないと!」


「えっ?勇者?俺って剣士じゃないの?」

「世界を救うかもしれないんですよ?そんな人を勇者と呼ばずして何と呼ぶんですか⁉︎」


そう言ったアミちゃんは、俺の肩を叩いてきた。


いま気付いたけど、アミちゃんって相当可愛いな、いかんいかん、落ち着け俺


「それじゃあ、武器も買ったし、私の祖父に会いに行きましょう!」

「おう、そうだな、行こうか」

と俺達は例のアミちゃんの爺さん(アミ爺と呼ぶ事にする)の元へ歩いて行った。その道中、沢山の人を見たが、皆いい人そうで、この世界が滅ぶって事が信じられなかった。




俺達は、最初の目的地にたどり着いた。

看板に『占館』と書いてある不気味な建物だ。


アミちゃんは全く変わらない態度で、重苦しい音を立てる扉を開け、言った。


「お爺ちゃん、連れてきたよ、異世界の人」


その綺麗な声が館中にこだまする。それから何秒か経つと、奥から年五十ばかりなる男が古びた木の軋む音を奏でながら、やって来た。


その爺さんを見て俺は威圧された、正直怖かった、この爺さん只者じゃねー、何故なら、超いかつい顔して超長い髭生やしてて、超頭光ってて、超やばい雰囲気を漂わせていたからだ



そんなイカついアミ爺は、白く伸びた剛顎髭を少しイジると、その堅そうな口をゆっくりと開き、こう言った。



「ハローっ!君が異世界から来た、勇者君?どーもーっ!僕はそこの可愛い孫のグランドファーザー、ドンブァンでーっす!宜しくねぇ、勇者君っ!」






沈黙







落ち着けーっ、落ち着くんだ俺、落ち着いて、言いたい事を言うんだ、何も恐れる事はない、俺を誰だと思ってる?空気の読めない男と言われている、桜井ヒロ君だぞっ!俺なら言える、思った事を言え、言うんだっ‼︎‼︎





「そのルックスで、チャラすぎるだろぉぉぉぉぉおぉぉぉオォおっっっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」



「はははっ、よく言われるよ、勇者君っ!だが、見た目はこんなでも、中身はいいおじぃちゃんだからね僕!」





俺の中で、この爺さんのあだ名が、アミ爺から《チャラ爺》に変わったのは、言わなくても分かる事だろう...まぁ後で話したら、案外面白い人で、良かったけれどね、



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