部員ほかく計画
本日、一回目の投稿でーす。
作者的に、伏せ字が多いのですが、伏せ字ならばセーフなんでしょうか?
テヘじゃねぇよ。テヘじゃ。
思わず部長の頭に手刀を叩き込もうかと考えたが、そんなことをするとこの部長は泣く可能があるのでやめることにした。
「てぃ!」
白星さぁん!?部長の頭にどうして手刀を叩き込むの!?
「姫華、痛いよ~」
「私、前も言いましたよね。部に関することは皆で話し合って決めましょうって。部長が一人で考えるとろくなことにならないからって言いましたよね?」
鋭い眼光に睨まれ、部長がガクガクと震えてらっしゃる。竜さんは優雅にコーヒーを飲もうとしてるのかもしれないがカップを持った手が震えてる。
俺はあまりの恐さに震えることすら出来ん。
「でも、部長がそう言っちゃったなら付き合うしかないですね」
「姫華~!!」
白星に抱きつく部長。部長の頭を撫でながら白星が俺に向かってどや顔をする。もしや、こいつはこれが目的で手刀を叩き込んだのだろうか?
あと、別に羨ましいわけじゃないんだからな!!
「こうなったら、もう後には引けないわ。どうやったら部員を増やせるか考えるのよ!」
部長がでかでかとホワイトボードに【部員ほかく計画】と書く。
漢字で書けないなら書かなきゃいいじゃんと思ったけど、これが部長なので特にツッコマない。
「じゃあ、何か案がある人~。誰も手をあげないから竜!」
「姫歌ちゃんとハルがバニーを着ると僕は嬉しい」
「「却下」」
「何!?バニーが却下!?かの有名な涼宮ハ○ヒでさえもバニーを着てたのに!?」
「いや、涼宮ハ○ヒは関係ないでしょ!ってか竜さんエロに走ろうとしてませんか?」
「僕はエロ何かじゃない!!この魔法少女メグルンに誓おうじゃないか!」
竜さんが取り出したのは、被覆面積が少なくて大きなお友達に人気のアニメキャラのフィギアだった。
あんた、それ持ってる時点でエロ確定だよ。
「姫華は?」
あの問題発言をスルー!?
「シビレ罠と捕獲用麻酔玉を用意」
「それはモンスター捕獲用!!」
ってか、こいつモン○ン知ってんの!?
「じゃあ私はね、落とし罠と捕獲用麻酔弾を……」
「それもモンスターの捕獲!!モン○ンネタから離れろ!」
「じゃあさ、ユー君は何かいい案ある?」
「ビラ配りとかですか?」
「「「ふっ」」」
鼻で笑われた!?ってかこの部のメンバーがおかしいだろ―――――!!!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結局この話し合いは各自で頑張ってというなんともいい加減というか部長らしいか……。
その日の帰り道。俺は白星と一緒に帰ることになった。
街の中心にある、古ぼけた商店街を通ると、懐かしい気持ちになる。小さい時はいつも親と一緒に通ってたからな……。
「なぁ、ここら辺にあった肉屋ってまだ店やってたっけ?」
「多分まだ開いてると思うけど……、コロッケでも買うの?」
「まぁな。ってか、どうして俺がコロッケ買うって分かったんだ?」
「昔からあそこのコロッケよく食べてたでしょ」
そういえばそういうこともあったな。あまりにも久しぶり過ぎたから忘れてたな……。こんなことまで覚えてるってことはコイツ、俺のことが、
「私もあそこのコロッケ好きだし。あんたの写真も飾ってあったわよ。大口チャレンジでコロッケ口一杯に含んでた写真が」
あぁ。そうですか。そんだけインパクトある写真があったら忘れませんよね~。
とりあえず肉屋でコロッケを二つ買って一つを白星に投げやる。
「なにこれ?何か下心でもあるの」
そこまで疑われると結構傷つくな。しかもコロッケ渡しただけでこの反応。コイツの中での俺の評価は相当低いのかもしれない。
「別に下心なんてねぇよ」
「なら別にいいけど」
あつっ!と言いつつもコロッケを美味しそうに食べる白星。100円でこんな幸せそうな顔が見れるなら安いもんなのかもな。
コロッケ食べながらしばらく行くと家の前に着いた。家って言っても最近できたマンションだ。
「お前ん家ってこの先だったよな。送っていかなくて大丈夫か?」
「大丈夫。じゃ」
そう言うと白星は帰って行った。
さて、今日の晩飯は何を作るかな……。
いかがでしたでしょうか?本日も二話投稿をしたいと思います。