【業務】「犬さん鳥さん」【連絡】
1 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
俺、参上！
さあ青い犬さん、もう大丈夫だ！
2 何の変哲もない青い犬さん
いや、何言ってるか理解不能
こんなショボイ幻獣はオイラ一人で大丈夫だって！
つーか、鳥さん、あんた何しに来たの？
3 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
見てわからない？
お空からの攻撃に弱い犬さんの助っ人に、わざわざゲイン村からやってきたんだよ！
ほら、超音波レーザーはこうやって撃たれる前に回避するんだよ！
幻獣ジンなんざイチコロさ
地上特性持ちじゃこうはいかない！
4 何の変哲もない青い犬さん
バ・カ・ヤ・ロ・ウ・！
オイラが、空からの攻撃に、何百年とただ漠然として手をこまねいていたと思うか？
超音波なんざ空気が無ければ無害化できる
オイラの張った真空断絶障壁は、もともとテメェら鳥類に対抗するために生み出した手段でぇ！
5 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
でもさ、攻撃手段なかろ？
遠慮するな、俺がチョチョイと片付けてやんよ！
6 何の変哲もない青い犬さん
バ・カ・ヤ・ロ・ウ・！
地上に近づきゃテレポートでアタマ取れんだよ！
手ぇ出すな！
7 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
ほら、掠めただけで墜落した！
8 何の変哲もない青い犬さん
いや、だから、なにやってくれてるかな？
オイラが書いた本どおりやってくれないと困るじゃない！
9 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
本て何だ？ 本て？
10 何の変哲もない青い犬さん
相性悪い敵と戦う主人公
↓
主人公ピンチでヒロインはらはら
↓
主人公一発逆転
↓
ヒロイン惚れ直す
こうだ！
11 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
うーん、その筆運びは俺の書いた本と違うんだよね
弱っちい仲間がピンチ
↓
颯爽と現れる俺にヒロインわくわく
↓
一撃で敵撃破
↓
ヒロイン惚れ直す
これだ！
12 何の変哲もない青い犬さん
弱っちい仲間ってだれだ？
鳥に惚れ直して…いや、ちょっとまて！
鳥さんが主張するヒロインってだれよ？
13 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
ゲイン村の美少女天才魔獣使いラフィーロたんだ
片側だけの八重歯が可愛いだろ？
14歳微乳だぜ！
頭使うより先に体が動くタイプだ！
14 何の変哲もない青い犬さん
脳筋じゃねぇか！
どこが天才なんだよ！
15 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
俺が天才にした
さあ、思う存分、俺を騙すがよい！
16 何の変哲もない青い犬さん
いや、いやいやいや、お前が美少女を騙してるんだよね？
二番煎じだよね？
17 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
こんな面白い遊びを犬さんだけの独占にしたくない
さあ着地するぞ！
18 何の変哲もない青い犬さん
いや、いやいやいや、それは…
おいおい、お前の微乳少女、白目剥いてるぞ！
気圧の変化と高加速で血圧下がって気絶してんじゃねぇの！
19 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
大丈夫、馴れてるから、いつもの事だから
ほら！
20 何の変哲もない青い犬さん
ほらって…
電気ショックじゃねえの？
いつもの事って、あんまり気絶させてると脳に障害が出るぞ
21 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
大丈夫～ミ☆
こっそり「蘇生」かけてるから
それよりホラ、御主人様(疑)の口上を聞いてやって、聞いてやって！
22 何の変哲もない青い犬さん
天才魔獣使いはオイラんとこの微乳美少女が…って乱暴に取り扱っちゃ…
…あ！ そんな短い距離で音速を！
気絶したろ美少女？ 今気絶したよね？
23 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
大丈夫、大丈夫！
24 何の変哲もない青い犬さん
航空力学無視して高度機動してやるんじゃねぇよ！
首の骨折れんだろ！
25 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
「アルティメット・ヒーリング」
だいじょうぶだじょうぶ！
26 何の変哲もない青い犬さん
軽々しく第二宇宙速度越えてんじゃねぇよ！
あ、口からなんか霊的なモノが出てるぞ！
押し込め！ 押し込んでやってくれ！
27 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
ダイジョウブダイジョウブ！
イケルイケル！
28 何の変哲もない青い犬さん
大丈夫じゃねぇよ！
これだから鳥頭は！
ほらほら、教皇がラスボスに変身したぞ！ ほら！
29 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
ダイジョウブダイジョウブダイジョウブ！
30 何の変哲もない青い犬さん
幻獣ジンはオイラで充分だから、鳥さんはラスボスに控えて上空で待機してろって！
31 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
照準セッート！
必殺！ 神バァァド・アターック！
32 何の変哲もない青い犬さん
あ、加速で発火しやがった！
それって第三宇宙速度越えてるだろ！？
爆発したぞ幻獣！
ヤツの立場ねぇだろ！
もっと自重しろ！
天才少女生きてるかー！？
33 何の変哲もない蒼空の鳥獣さん
フハハハ！ 弱い弱い弱い弱～いっ！
俺は無敵！
空の超獣！
恐怖の空中要塞、その名も―― グフウッ！
24 何の変哲もない青い犬さん
あ、墜落した…
いやもう、お前帰れ！
今回は予約投稿です。
これを皆さんが読んでいるということは、
私は異国の空の下にいるってことですね。
……。
激しい戦いの背景に、こんな濃厚な情報交換があったんです。
あったんですよ！
