第1話 日本よ私は帰ってきた!!
3月、まだちょっぴり肌寒い季節の日本に一人男がこの地に足を踏み入れた。
「日本よ私は帰ってきた!!」
と空港叫んでいる俺のこと瀬川海斗は日本でバスケをやるために帰って来たぜ!!
あぁーバスケしたいなーと思っていたら1人の女性が近づいてきた。
「久しぶりね。海斗。」
「なんだ、由香里かよ。」
こいつは俺の隣に住んでいる”天野 由香里”。
俗にいう幼馴染というやつだ。
由香里もバスケをしていて、中学では強豪校のキャプテンしていたそうだ。
「なんだとは大層なことね。海斗みたいなバスケバカに迎えなんて十分贅沢だと思うのだけれども。」
「ハイハイ、どーせバスケバカですよーだ。」
一応バスケ以外だってあるさ。例えば勉強とかさ・・・・・。
「海斗が勉強だなんて一生ありえないわ。」
何!?由香里のやつ俺の心を読んだだと!
なんだエスパーか!?
「違うわ。海斗、昔から思ったことが全部顔に出るんだもの。全然成長してない証拠だわ。」
「何だと!全然成長してないとは心外な!少なくとも由香里のむ・・・・・」
胸と言おうとした瞬間鋭い眼光がこちらに向けられた。
「何か言ったかしら?」
「ナニモイッテマセンゴメンナサイ!」
と瞬時に土下座をする俺。
ふっ、あんな冷たい眼光で睨まれたら即座に謝ってしまったぜ。
情けないなんて言うなよ?本当に怖かったのだから・・・・・・・・。
兎に角、由香里の前で胸の話は絶対にタブーだ。俺はまだこんなことで死にたくない。
「はぁ、こんな所で立ち話してないでとっとと行くわよ。」
「えっ?どこに行くの?」
ま、まさか由香里のやつ俺のことをヤの付く職業の人に売る気だな!!
イヤー誰か助けてプリーズヘルプミー!!
「今は海斗の変な妄想に付き合っている暇はないの。」
と呆れ顔で言ってきた。
「さ、さいですか・・・・・・・。」
「最近できた新しいバスケショップに行くのよ。そこでバスケができるの。バスケしたいんでしょ?それならさっさと行くわよ。」
そう言い由香里はどんどん先に行ってしまう。
「おう!」
俺は満遍な笑顔で由香里の後について行った。