プロローグ
西暦2020年8月20日、アメリカのアメリカン・エアラインズ・アリーナ では今まさにミラコスタ校とサンダーバー校の2校が中学バスケの頂点を決めようとしていた。
「ディーフェンス!ディーフェンス!」
「オフェンス!オフェンス!オ、オ、オ、オフェンス!」
両校の生徒たちが必死に応援している。
試合は終盤第4クォーター残り42秒、95対94でサンダーバー中学校がわずかにリードしていた。
そして今コートの中ではミラコスタ校のエースとサンダーバー校のエースの2人の選手が対峙していた。
「なぁ、俺さアメリカでバスケできて良かったわ。」
突然ミラコスタ校のエースが笑顔で話かけてきた。
「あぁ僕もだ。君は日本人なのにミラコスタ中学校を引っ張ってここまで来た。僕はそんな素晴らしい選手に出会えて本当に良かった。」
「おだてるなよ。照れるだろ。」
「おだててなんかいないさ。本当のことさ。」
そう言って2人は笑いあった。
「さぁ、泣いても笑ってもラスト30秒。ここは勝たせてもうぜ。」
「そうはさせないさ。ミラコスタ校の3連覇、ここで止めらせてもらう!!」
瞬間ミラコスタ校のエースがドリブルで抜こうとしてくる。
負けじとサンダーバー校のエースも必死にディフェンスをする。
――――ダムダムッ
ミラコスタ校のエースが緩急をつけたフェイントで勝負を仕掛ける。
サンダーバー校のエースはついてくる。
しかしそれを読んでいたミラコスタ校のエースはロールターンをして完全に抜き去った。
「なっ!!」
サンダーバー校のエースがが苦悶の表情をする。
「おれの勝ちだ!!」
――――スパッ!
ミラコスタ校のエースの綺麗なレイアップシュートが決まる。
――――ビィィィィィィィィィィィィィィ!
試合の終わりのブザーがなる。
「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
試合が終わった瞬間観客席から歓声がなり響いた。
こうしてミラコスタ校のエースは3連覇という偉業成し遂げた。
しかし彼の物語はこれで終わりではない。
むしろミラコスタ校のエース”瀬川 海斗”の物語はこれから始まるのだ。
ドリブルの技名が分からない人はYouTubeに載ってるので参考にしてください。