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疵魂の聖人は異世界に眠る  作者: 怠惰
幼少期編
4/12

2/子供たちの日々(後)


 貴族と平民の間には越えられない壁がある。

 というのがファンタジーものの設定としては鉄板なのだが、実際この世界に転生してみるとそれほどでもないように思えるというのが私の意見である。

 まあ王族や侯爵レベルの貴人だとかなら話は別だろうし、そうでなくとも結婚だとか家の問題になれば変わってくるのであろう。もしかしたら私の身の回りだけがそうなのかもしれない。

 しかし、私の見る限りでは日常生活において貴族との差を感じるような出来事というものはあまり無いのである。

 私の両親は神官であり家も教会であるからして我が家には日々多くの人々が訪れるのだが、その中にはちらほらと貴族の姿もある。といっても領地を持たない俸給暮らしの下級貴族ばかりであり、まともな貴族らしい貴族というのはほとんどいないが。

 彼らはそこらの平民に混じって両親の説法を聞き、祈りを捧げてゆく。そこに周囲の平民たちを軽んじるような気配は無かった。むしろ集会の後の井戸端会議で平民たちと雑談を楽しんでいる姿さえ見られるほどだ。

 当然ながら市民は貴族のことを軽んじてはいないし、貴族たちも市民相手に馴れ馴れしく肩を組むような真似をすることはない。ある程度の距離を置いて接してはいるものの、しかしそれは相手のことをこっちに来るなと突き放すような冷めきった関係には見えなかった。

 つまるところ平民も貴族も大して変わりがあるわけではないのである。

 そう、せいぜい貴族のほうがちょっと金持ちであるという位で。


「貴族サマの娘ってのはそんなにえらいモンなんか、ああん?」


「なんで唐突に私は喧嘩を売られているのかしら」


「ごめんねユーゼリカ、アドルちゃんってたまに体だけじゃなくて頭も弱くなるから……」


 なにやら実姉に酷く申し訳無さそうな様子で非道い事を言われ、心まで弱くなりそうなんですが。アドル・スロウスです。

 現在私たち三人は男爵家から借り受けた馬車に揺られて街の外へと来ております。

 そう、馬車である。私にとっては前世を含めても人生初の馬車である。

 この世界でも馬車というのは高価な乗り物であり、また権力の象徴でもあるため『人を運ぶ事を目的とした馬車』は貴族以外に所有を許されていない。

 街中を走る乗り合い馬車は国が所有しているものであるし、商人が使う荷馬車は作りからして違う上『荷物を運ぶ事を目的とした馬車』である。客室・家紋付きの馬車を一般人が所持することは禁じられていると言えば分かりやすいか。

 まあ天井を付けなかったり馬じゃなくてロバに曳かせることで「これは馬車ではない」と言い張るような抜け道もあるのだが、とにかく個人所有の馬車というのはなかなか珍しい代物である。

 そんな一般人ならまず乗る事は出来無い代物に私は今乗っているわけだが、その原因は目の前でふんぞりかえっているお嬢様が父である男爵様に一言「馬車貸して」とおねだりしたためである。

 私では頭を地に擦り付ける勢いで必死におねだりしても出来る事などせいぜい姉の乳尻ふとももを揉みしだく程度だろうというのに、この娘ときたらこれである。悪態の一つもついて然るべきであろう。

 そっちのほうが羨ましいわボケェという声がなにやら聞こえてきた気もするが多分馬のいななきか何かだろう。


「しかしまあ、護衛と御者付きとはいえよく男爵様が僕たちだけでの外出なんて許したもんだね」


「行き先は伝えてあるし、あなたたちの事はお父様もよく知ってるからね。特にアドルに関してはやんちゃなんてしたくても出来るような体じゃないし」


「アドルちゃんはあたしが見てるから大丈夫だよ」


「むしろ姉さんはもっと他の事に目を配るべきだと思うけどね」


 甲斐甲斐しく世話をしてくれるのは有難いのだが、もう少し他の人からどう見えているのかを考えるべきだと思う。

 両親の前はまだしも、姉さんは友人を家に呼んでいるときであっても普段と変わらずに私に接するのだが、正直言って他人の目の前でべったりされるのは気恥ずかしい。

 いったい何処の家庭に今まで遊んでいた友達を放り出してまで弟に昼ごはんを食べさせに部屋へ来る姉がいるというのだ。

 そして友達にまで弟の餌付けをさせようとする姉がいるというのだ。残さず頂きましたけど。

 そんなことばかりしてるから姉さんは私絡みのことで友人たちによくからかわれるのだ。もっと放任主義になったほうがいい。それで丁度いいくらいなのだから。

 しかし姉さんは私の言葉を聞き入れず、不満そうな目で私のことを見る。


「そんな事言って、目を離してる間に気持ち悪くなっちゃったらどうするの」


「近くにいる人を呼べばいいさ。うちは教会だし、いつでも誰かいるでしょ」


「そんなの分かんないよ。もし誰もいなかったら、アドルちゃん一人だったら、どうしようもないじゃない。だからお姉ちゃんが傍にいないと」


「いつまでもそうしているわけにはいかないだろう。僕たちはいつまでも一緒にいられるわけじゃないんだから」


 言ってからちょっとまずいと思ったが、案の定それを聞いて姉さんは一気に表情を暗くした。

 普段柔らかくな弧を描いている眉は悲しげにひそめられ、目の端には涙が浮かぶ。これは、やってしまったか。


「いい加減弟離れしようよ、姉さん。僕も最近はなんでも姉さん頼りってわけじゃないだろう?」


「最近のアドルちゃん、いじわるだよ。この間も一緒に寝ようとしたら怒られたし……」


「この際だから言うけどね、姉さんは僕を甘やかしすぎてるよ。もっと距離を置くべきだ」


「そんな、ひどいよ……」


「真面目な話をしてるところ悪いんだがな」


 心を鬼にして姉を嗜める私の話に対面に座ったユーゼリカが口を挟む。

 私たちが真剣に話し合っている横で彼女はどこか白けた様子である。


「ん、他人に聞かせるような、それも遊びにきているときにする様な話じゃなかったね。ごめん」


「別にあんたたちがそういう話をしているのは常日頃からよく目の当たりにしてるから構わないけど、それよりね」


 彼女は馬鹿らしい、という意思をこれでもかとばかりに視線に乗せる。


「そういう話をするならもうちょっとそれっぽい状況でやりなさい。

 なんであんたは姉の膝に座りながらそういう事を言うかね」


「だって姉さんの体はやわらかいから」


「だってアドルちゃんはかわいいから♪」


 この時代の馬車には当然タイヤにゴムなど使われていないし、サスペンションも開発されていない。路面も剥き出しの地面であり舗装などされている筈がない。

 つまりは、物凄く揺れる。座席にクッションが敷かれているといっても、五分も座っていれば尻が痛くなるような代物である。

 貧弱な私がそんなものを我慢出来るはずもなく、家の前から出発して街を出たころには既に私は姉の腕の中に収まっていた。


「この馬鹿姉弟は……」


 至極真面目な顔のままにこにこと笑顔を浮かべる姉に頭を撫でられている私を見て、呆れたようにため息を吐くユーゼリカであった。




*****




 行く先も告げられぬまま乗せられた馬車が辿り着いた場所は、街の中を流れる川の上流にあたる場所であった。

 今の時刻は日が一番高く昇るよりは少し前の頃で、日の光を反射した川面がきらきらと輝いて見える。


「さあ着いたわよ!」


 馬車から飛び降りて元気いっぱいに宣言するユーゼリカ。


「着いたね!」


 片手を挙げ楽しそうな様子でそれに追従する姉。


「そうだな着い、オロロロロロロロロ!」


 そして馬車から降りた後一直線に川へと近づいてorzとなる私。

 三者三様、お出かけを楽しんでいるようで何よりでオロロロロ。


「到着早々何しとるんだおのれはー!」


「いや、姉さんから離れたら急に今までの疲れがオロロロロロ」


「人と話してるときに吐くんじゃない!」


 いや無茶言うなし。むしろあれだけ揺れる馬車に乗ったのにこの位で済んでることが奇跡的だとは思わないのかね。


「と、とりあえず少し休憩にしようよ。アドルちゃんも少し横になってないと」


「致し方あるまい。姉さん、膝枕を頼む」


「さっきまでどの口で甘やかすなとか言ってたんだかねぇ」


 緊急事態ゆえ早急な癒しが必要なんだ、放っておいてくれ。

 日傘を差して草の上で横になり、しばらくの休息を取る。川のせせらぎと青臭さの混じる風がどこか懐かしさを感じさせる。

 生前も子供の頃にはこういった場所に来て川遊びをしたものだ。前世での父は海と山のどちらが好きかと問われれば間違いなく山派であり、キャンプなどにもよく連れて行ってくれた。

 山登りなど辛いばかりで何が楽しいのか分かりもしなかったが、高原でテントを張った夜に見上げた満天の星のきらめきは感動的なものであった。

 ついでに満天の星空というのは頭痛が痛いと同じ間違いなので使っちゃ駄目だぞという豆知識も教わった。どうでもいい話である。


 しかし、水遊びか。今日は天気も良く気温もそれなりに高い。確かに絶好の陽気と言える。

 私の場合常に残りの体力に気をつけていないと、溺れたという事実に気づいたときには既に土左衛門と化している可能性があるので、あまり調子に乗ったことはできないが。

 犬神家ネタとか私の世代でも分からないものが結構いたからな。こちらの世界では封印したほうが身のためだろう。


 川を目の前にして待っている事に飽きたユーゼリカは一足先に水面へと飛び込み、お前たちも早く来いと私たちを急き立てていた。

 先ほど折角誘ってくれたのに一人にさせるのも悪いからととりあえず姉だけ向かわせたが、もうそろそろ私にも矛先が向く頃だろう。

 姉は時折ちらちらと私のほうを伺っているが、その度に手を振ると笑顔で振り返してくれる。

 きゃっきゃと黄色い声をあげて水を掛け合う少女たちをこうして見守るのも悪くないが、いい加減混ぜてもらうとしようか。

 ズボンをたくし上げ、川の中へと進み入る。ひんやりとした流れが心地良かった。


「あ、ちなみに釣竿も持ってきてるからそっち使ってもいいわよ」


「何故それを先に言わないのか」


 踵を返して馬車へと向かい、釣竿を取ってくるまでの私の行動には何ら迷いは無かった。

 水遊び? そんな幼稚なこと転生者の私にはやってられんね。時代は釣りだよってクマーが言ってた。


「アドルに水遊びさせるなんて殺そうとしてるに等しいわ。流石にそこまで意地悪じゃないわよ、私」


「膝丈くらいの深さでも溺れる姿しか想像できないなぁ……」


「僕のことをよく理解してくれてるようで涙が絶えないね」

 

 元気にはしゃぎ回る女の子たちを片隅に、ここまで連れてきてくれた馬車の御者と護衛の方々の隣に並んで黙々と糸を垂らし、当たりを待つだけの静かな時間を過ごした。

 疲れ果てた彼女たちが川から上がるまでにそこそこの釣果が上がったけど、この晴れない心は一体何が原因なんだろうかね。ぼくななさいだからわからないや。


 体を拭いた後しっかり姉の分まで用意してあった着替えに袖を通し、遅めの昼食を取ったところでユーゼリカは私たちに一言ついて来いと言って歩き出した。その先は川の更に上流で、森とまでは行かない程度の密度で木々が生い茂っている。


「水遊びはもういいの?」


「午後は違うことをするわ。この先に面白い場所があるのよ」


 落葉が積もった林の中は歩きづらいというわけでもなかったが、少々見通しが悪い。どこに向かおうとしているのかはよく分からなかった。

 しかしまあ馬車を使わずに歩くようであるし、そこまで遠い場所でもなければ危険な場所を通ることもないだろう。私は少しわくわくしながら後をついていく。

 この世界は前世で過ごしていた環境と比べて自然が多く残っており、生態系も豊富である。木々を見上げれば栗鼠が枝から枝へと渡っていく姿が見られた。

 なんとなく地面に落ちていた長い枝を拾い、鼻歌交じりにぶんぶんと振り回してみる。

 やはり体力不足であることは否めない我が身であるが、それでも基礎能力は年々向上しつつある。

 今はまだ軽い散歩でも音を上げる程度とはいえ、いつまでも同じというわけではない。一歩一歩、着実な成長を感じる日々である。

 現在の目標は、長く歩いても疲れない体を作ること。そこから徐々に負荷を高めていき、最終的には何らかの武術を習得したいと考えている。

 なにせ両親の信仰する戦神イフェルの教えときたら、単純明快なことに「強くあれ」である。

 今のところどの神の加護を得るのか、そもそも得られるのかも分からない現状ではあるが、可能性として高いのはイフェルのそれである。

 ならば普段から体を鍛え、その教えに忠実であろうとするべきだ。まあ保険として他の六大神の教えに則った生活も平行して行うよう心がけているが。


「体は大丈夫? 疲れてない?」


「うん、平気だよ。そういう姉さんこそ体が冷えたりしてない?」


「あはは、アドルちゃんに体の心配されるなんてね。ぜんぜん元気だよっ」


 姉さんがぎゅっと腕に抱きついてくる。その言葉を裏付けるように、絡んだ腕からは先ほどまで水の中で遊んでいたとは思えないような温もりが伝わってくる。

 今着ている服はユーゼリカが用意した物であり、姉が日ごろ着ている服よりは少々派手な色合いの可愛らしい代物だ。

 いつもはもっと質素な、淡い色彩の服を好んで着ているので、普段あまり見られない姉の姿は目新しく感じられた。


「その服似合ってるね」


「そうかな? えへへ、ありがと」


「姉さんそういうかわいい服も好きだよね。その割にはあまり持ってないみたいだけど」


「んー、うちはおかあさんたちが神官さんだからね。あまり目立つ服装はやめたほうがいいかなって」


「ああ、なるほど」


 確かに神官の子として見られる立場なのだから、そういった面でも色々気をつけたほうがいいのかもしれない。

 私は部屋に引きこもるばかりで外に出ること自体あまり無いので気づかなかったが。ついでに貴族の子らしくない言動をする輩も身近にいるし。


「アドルちゃんは、もっとおしゃれしたほうがいいと思う?」


「僕は別に、そういう事は気にしないけどね。興味が無いってわけじゃなくて、おしゃれなんてしなくてもいいってこと」


「しなくてもいいって、なんで?」


「姉さんがしないほうがいいと思うなら、無理にすることないだろうし。それに姉さんはおしゃれなんてしなくても可愛いと思うよ」


 それを聞いた姉さんはうふふーと微笑み、私を正面からぎゅっと抱きしめた。ちょ、身長差的に私の顔面がふくよかな胸元にダイレクトアタック……!


「まったく、今日のアドルちゃんはお姉ちゃんを喜ばせることばかり言ってくれちゃってー♪」


「もごもご……」


 むぎゅむぎゅかいぐりかいぐりされるのは正直気持ちよくてたまらんのですが、柔らかな双丘に塞がれた呼吸器がちょっとまずいです姉さん。

 ぺしぺしと右手で背中をタップしてみたもののこちらの状況には全く気づいていないご様子。


「でもアドルちゃんが言ってくれたら、いくらでもかわいい格好してあげるからね。今度の休みはきれいな服で街をデートでもしよっか?」


「ふご、ふが……ふもっふ……」


 右手から力が抜けだらりと下がる。何やら本気で危険な領域に差し掛かってきた。

 そして苦しさが一定の領域を越え、むしろ快感に変わろうとした時。待ち望んでいた救いの手が差し出された。


「人の事を放置してなにいちゃついとるか、この色ボケ姉弟がー!」


 あ、間違えました。差し出されたのは救いの手ではなく引導ですね。

 長いスカートを翻し、美しい放物線を描いた芸術的なフォームのドロップキックが私の脇腹を貫いた。

 黒。


・・

・・・


「わあ、きれい……!」


「これは見事だ」


 林の先、ユーゼリカが案内したその場所は色とりどりの花が咲き乱れる一面の花畑であった。吹き抜ける風にたなびく七色の波と舞い踊る花弁は、まるで天上の世界が如き有様である。

 その中に立ち胸を張ってこちらを見やるユーゼリカは普段に増して偉そ……誇らしげな様子。今日私たちを外出に誘ったのもおそらくは水遊びのためではなく、この花畑を自慢したかったからであろう。

 しかしこの風景はそうしたくなるのも分かるほどのものであり、まさしく絶景と呼ぶに相応しい代物であった。

 姉などは感動のあまり胸の前で手を組み、うっとりとした表情でこの景色に魅入っている。

 かく言う私もすっかり見蕩れてしまいこうして立ち尽くすばかり。この美しい眺望を端的にでも表現出来る気の利いた言葉の一つも浮かんで来やしない。


「どう、この花畑は。この間街に来た冒険者が話してるのを聞いて探したのだけど、見事なものでしょう?」


「ああ、凄いな。街の近くにこんな場所があったなんて知らなかったよ」


「うん。この辺りはモンスターも少ないから冒険者の人もあまり来ないし、それで見つかってなかったのかな」


 地を埋め尽くす花々の中へと足を踏み入れると、濃厚な香気に体が包まれる。座り込んで足元で咲き誇るそれらの一つを手に取り、花弁を撫でる。

 軽く力を入れて摘み取り根元を口に含むとほんのりとした甘さが口に広がり、体がすうっと軽くなるような感覚を覚えた。

 それから三人で花畑を歩き回って綺麗な花を摘み、それらを集めて花冠を作ったりして時を過ごした。


 日が傾く前には街に戻る約束であったためまだ明るいうちにその地を後にすることとなったが、出来ればもう少し堪能したかった所だ。

 とは言うものの、私はその時には既に体力の限界を迎えていたようであり、帰りの馬車では姉の腕の中ですっかり寝こけてしまった。

 気がついたら我が家のベッドの上で姉と共に朝を迎えていたのは、我ながら情けないばかりだ。というかいくらなんでも眠り過ぎだろう。寝たのが17時で起きたのが6時だとしても13時間である。

 そしてとりあえず今度ユーゼリカに会ったら礼を言わないといけないなと思う傍らで、私はまた決意を新たにしていた。

 やはり、この世界は面白い。実に興味深い。こうして部屋に閉じこもったままで一生を過ごすのは実に惜しい。

 早く体調を整えて自由に動き回れるようにならなくては。そして、この体が万全となった暁には世界を見て周る旅に出るとしよう。あの花畑のような感動をもっと知るためにも。


 そんな思いを胸に秘め、私は今日も今日とて日課の健康体操に精を出すのであった。

 まずは背筋を伸ばして背伸びの運動からー、はいっ。


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