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こんにちは
ダンッと着地した。痛い。足痛いよう。だってあそこ三階やで?あかん。痛い。助走なんかつけなければよかった。めっちゃ痛い。下見るの怖いから助走したとかじゃないよ?違うんよ?かっこつけようと思って助走つけただけだから
「わお、人が降ってきた」
「え、」
後ろを見たら人がいた。お、おばけさん?
「こ、こんにちは」
「こんにちは」
「・・・」
きまずううっ
パラッとその人は小説を捲った
「あんた、名前は?」
小説から目を離すことなくもそっと口が動いた。暗くて良く見えないけど多分男。ってか男であってほしい。声が野太い女の子なんて嫌だ
「郁美」
「俺、みつる。溢って書いてみつる」
「俺は、郁に・・・」
「知ってる。ナースに聞いた。さえこに追っかけられたんだろ」
なら何故聞いた!!名前聞いてきたのお前だろ!!なんだ!!やんのかコラ!!
と言うのは心の中だけにしておく。ほら、俺、チキンハートだから。これ家訓。郁美家の家訓。文句は心の中だけに。ごめん今考えた