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先輩、コロシです!ver.3 交通課編  作者: 双鶴


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番外編『先輩、なんでこの人こんなに元気なんですか?』

交通課の昼下がり。

相馬は書類と格闘していた。


そこへ、勢いよくドアが開く。


???「こんにちはーっ!!交通課さん、今日も元気ですかーっ!!」


相馬「うわっ!?誰ですか!?」


先輩「……来たか」


相馬「知ってるんですか先輩!?」


先輩「ミニパトの新人だ」


相馬「ミニパト!?

あの、街中をちょこちょこ走ってる可愛いパトカーの!?」


???「そうですっ!ミニパト担当の――

**桜井ひより(21)ですっ!!**」


相馬「元気すぎません!?」


ひよりは満面の笑みで敬礼した。


ひより「相馬さんですよね!白バイ志望の!」


相馬「なんで知ってるんですか!?」


ひより「顔に書いてあります!」


相馬「また顔に書いてあるって言われた!!」


先輩「お前は夢が顔に出るタイプだ」


相馬「褒めてます!?」


先輩「寝不足じゃないから本気だ」


ひよりは相馬の机を覗き込み、目を輝かせた。


ひより「相馬さんって、事故処理してるんですよね!?

すごいです!かっこいいです!」


相馬「えっ、かっこいい!?

俺、三角コーンしか持ってないですよ!?」


ひより「三角コーンを持つ男は強いんです!」


相馬「そんな価値観初めて聞きました!!」


先輩「……珍しいタイプだな」


ひよりは胸を張って言う。


ひより「私、警察官になった理由は“可愛いパトカーに乗りたいから”です!」


相馬「理由が軽い!!」


ひより「でも現実は……

夏は灼熱、冬は極寒、雨の日は湿気で髪が爆発……

ミニパトは地獄です!!」


相馬「急に重い!!」


先輩「現実はいつも重い」


ひより「でも!

それでも!

“街の安全を守ってる”って思うと、頑張れるんです!」


相馬は思わず息を呑んだ。


相馬「……ひよりさん。

なんか、俺より警察官してません?」


ひより「えへへ。

相馬さんも白バイ乗りたいんですよね?

じゃあ、私と同じです!」


相馬「同じ……?」


ひより「“可愛い”とか“かっこいい”とか、

最初の理由は軽くてもいいんです!

続ける理由は、あとから見つかるから!」


相馬は胸を打たれた。


先輩は小さくうなずく。


先輩「……悪くない新人だな」


ひより「ありがとうございます!

あ、相馬さん!今度ミニパト乗ります?

助手席なら乗れますよ!」


相馬「えっ、いいんですか!?

俺、白バイの前にミニパトデビュー!?」


先輩「やめとけ。

あれは揺れる」


ひより「揺れます!!」


相馬「そんなに揺れるんですか!?」


ひより「揺れます!!」


相馬「二回言った!!」


ひよりは笑顔で手を振った。


ひより「じゃあまた来ますねーっ!!

相馬さん、今度一緒に巡回しましょう!!」


相馬「は、はい!!」


ドアが閉まる。


相馬は呆然と立ち尽くした。


相馬「……先輩。

なんか、すごい人でしたね」


先輩「お前と同じだ。

“夢が顔に出るタイプ”だ」


相馬「褒めてます!?」


先輩「寝不足じゃないから本気だ」


相馬は照れくさく笑った。


白バイへの憧れは消えない。

だが今日――

**“同じ夢を持つ仲間”ができた。**


それだけで、相馬の胸は少しだけ軽くなった。


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