第三小隊
「あれ!?先輩!?」
ふと背後から素っ頓狂な声が聞こえてきた。
振り向くとそこには茶髪の青年と、銀髪の青年が並んで立っている。
「おー!ガゼルにハウルじゃん」
ダウトは茶髪の青年、ガゼルと銀髪の青年、ハウルの髪をわしゃわしゃと撫でた。
犬みたいな扱いにガゼルは苦笑し、ハウルは顔を顰める。
「ヴォルガ先輩は一緒じゃないんですか?」
「あぁ、あいつ道間違えて隣の街行ってんだよ。ウケるよな」
「ってことは先輩全員で来る予定だったってことですか!?仲良いですね!」
「俺ら第三小隊は仲良いのがウリだからな!」
その言葉に他2人は「いや別に」「都合が良かっただけだし」とそれぞれそっぽむいた。
「お前ら一年ズはどうだ?うまくやれそうか?」
「あー……、えーと……」
ガゼルはチラッとハウルに視線をやった。
それに釣られてダウトもハウルの顔を見る。
彼の眉間には皺が寄っていた。
「?」
頭上にはてなマークを浮かべるダウト。
そしてそのハウルの背中に、思い切りぶつかる赤い何か……。
「イッっっ!?」
「へぶっ!」
ハウルは突然のことで受け身も取れず顔面から地面へ激突。
吹っ飛んできた赤い何かもハウルの上に倒れ込んだ。
「レイ君!?」
吹っ飛んできたのは赤髪の男、レイ。
彼は自分の下にいる人物を見てゲッとなる。
「おい!どういうつもりだこのクソ赤髪野郎!」
ハウルはすぐにレイを押し除けた。
片手で鼻血を抑えながら。
「おぉ、第三小隊メンバー勢揃いじゃん」
「そんなことより止めたほうがいいよ、ダウト」
「ん?」
リオンは呆れた顔でダウトを見上げ、深い溜め息を吐いた。
「離せハゲ。受身取れなかったお前が悪い」
「ハゲ!?誰が、、、!」
「ちょちょちょ、ハウル!落ち着いて、、、」
胸ぐらを掴まれていようが強気な態度を崩さず謝罪もない。
ハウルが怒こるのは当然だがいつにも増して興奮している様子だ。
ガゼルは慌てて振り上げたハウルの腕にしがみついて止める。
ダウトは声を顰めてリオンに聞いた。
「何?この2人なんかあった?」
「逆に何で知らないの?入学初日に殴り合いの喧嘩起こして大事になってた2人だよ」
「え、マジ?」
「もーしっかりしてよ隊長」
「せんぱあああい!!この2人止めて下さぁああああああ!」




