JAは解体して民営化すべきかという話
あれ?JAって民営組織だよな?と思った人、正解です。これは釣りタイトルであり、そういったおかしな状況におかしいと思える人に向けたお話です。なぜ釣りタイトルが成立してしまうかの知識の分断による政治の劣化の話とおまけでになります。なお、JA叩いてスッキリしたいな、お前のお説教なぞ聞きたくないと思った人はここで読むのをやめ、ブラウザバックをお願いします。
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・無知蒙昧が激しいマスコミの洗脳と、郵政民営化から何も学ばない国民の知能の劣化
なぜ民間組織であるJAが民営化しろと言われてしまうのか。それは民営化というものがまるで魔法の様に「良いもの」と刷り込まれ、洗脳されてるからですね。それは郵政解体から始まる国民への洗脳から始まりました。これを始めたのが、小泉ブームの時のマスコミです。
しかし、何が良くなったのでしょうか。過疎地域はサービスが低下し、郵便料金の遅れ、郵便局の民営化による弊害といわれていますね。民営化すればコストカットされるのは当然です。しかし、サービスを受ける側からコストカットの民営化の声が出てくるのは現代日本が「非常に頭の悪い複雑な問題」を抱えてると言えるでしょう。
これの「非常に頭の悪い問題」は誰によって行われるのでしょうか。マスコミですね。このマスコミによる、無邪気で無責任な洗脳はじわじわと毒の様に国民の脳を汚染していき、需給で分かる問題を複雑化させ、後述する自由経済への反抗と至るわけであります。
・数々の問題は多数派による少数派殺しによって行われる もう終わりだ猫の国
さて、我々はポピュリズムの末路にいます。岐路ではありません。
先ほども述べたように、勉強不足で毎日飯とファッションと芸人の情報をニュースと称して流しているマスゴミとその既得権益にどっぷりつかっている無知な芸人たちの政治トークによって、現在進行形で日本は崩壊しております。先ほどの「民営化」という言葉がまさにそれです。まるでいい事のように刷り込まれているから、タイトルの様な矛盾がすんなりと大衆の中で受け入れられる。本来これを正すべきなのがマスコミですが、すでにジャーナリズムを失ってしまったマスコミは多数派しか応援しません。これはLTBTも移民も環境問題も、そしてコメ問題も、日本で起きている諸問題はすべて、これに起因し集約してると断言できます。
例えばLGBTです。「性的マイノリティ者」が多数というわけではなく、「性的マイノリティを応援する不思議な方々」という多数派が少数派を黙殺し、少数派はまるで死んだように正しい意見を言えなくなっています。移民も同じです。犯罪が増えるという現実派より、移民がかわいそうじゃないかという感情派が増えるから、感情派の多数により、移民という現実に苦しんでいる現実派が黙殺されてます。
米問題も同様な問題が起きています。
では消費者という善の振りをした、圧倒的多数派により米の値段が下がるならば、少数派である人々はどのように苦しめられるのでしょうか。次に述べていきたいと思います。
・最高に頭の悪い大臣が誕生~アダム・スミスにケンカを売った男~
知性ではなくポピュリズムが政治を行っているので、江藤大臣は辞任してしまいました。そもそも農水省の責任は米の価格を安定することではなく、安定供給を続けることです。
ところが新大臣はこれを放棄しましたね。彼は2000円で売ると豪語しました。マスコミも大衆も進次郎連呼です。頼もしいですね。私は爆笑しながら日本の終わりを確信しましたが。さて、新政策のどこがまずいのでしょうか?
アダムスミスはかつて言った。市場を決めるのは神の見えざる手だと。
神の見えざる手に介入するとは、彼は神にでもなったつもりなのでしょう。とうとう森羅万象大臣を超えてしまいましたね。まさかこんな発展途上国並みな発想の愚策を日本がやるとは思わなかったです。そろそろ米問屋は2000円で売らないといけない法律でも作ったらいいでしょう。モデルは日本の最先端を行くジンバブエです。大臣、視察にいってはどうでしょうか。
・そして死んでいく少数の米関係者
今回の放出によって、大赤字を抱えることになる卸問屋の絶滅はやむを得ないでしょう。政治的時流に乗った商社だけが勝ち組で、JAも負債を抱えるでしょう。場合によってはなくなるかもしれませんね。誰が安くしか売れない米を大量に作ろうと思うのでしょうか。今後米を安く放出したことによって流通は崩壊し、ますます安定供給は難しくなっていくのではないでしょうか。史上最大の減反政策となりそうです。
(おまけ)
これは作者の妄想が多々にして含まれています。丸ごと信じないでください。
・何故米は高騰したか
きっかけは需給バランスの崩壊から起こります。例え業者が値段を吊り上げたとしても、買う人間がいないと取引が成立しません。筆者はその原因???をインバウンドだと思っています。最上位の値段のインバウンド丼と500円で買える弁当に入ってるお米が同じということはあり得ませんよね。そういうことです。防災による買いだめ説もありますが、彼らは高値では買わないでしょう。主原因ではなく、あくまでもきっかけということでお願いします。
???「なんか米足りないな」
客「大将、飯まだか?」
???「ええわ、ちょっと米買ってくる」
卸「一見さんは高いぞ?」
???「金稼いでるから、そんくらいええわ。でなんぼ何?」
これで一度需給バランスが崩壊しだすとこうなります。
転売界隈「なんか米高いらしいな。買い占めとこ」
消費者「高すぎて外食できへんわ 自炊しとこ、米買うか」
???「儲け出てるから、小売りより高く買うで?」
卸・農家「違約金の方が安いやん。契約なんか破棄したれ」
小売り「卸から入ってこねぇ、JAからも買うか」
消費者「たけぇ…卸なんか通さず直接農家から買うわ」
卸「そんなはした金より大金積むぞ。米が売れまくってしょうがない。」
JA「ますます米が入ってこない。売りを絞るか」
別の小売り「JAにも売ってねぇ。店頭に並べられん」
大衆「おい政府なんとかしろ」
大臣「コメ不足?そんなデータはありませんが備蓄米放出します」
大衆「おせぇよ大臣無能」
JA「放出するし確保しとくか」
大衆「JAの大量買い占めだ!農水大臣無能!」
江藤「(馬鹿に言われたくないわ)わかった。大臣やめるわ」
小泉「大臣になりました小泉です。米の価格は2000円が適正」
米農家と契約した消費者・卸・米農家(つまり米に関わってた全員)「あっ、死んだわ、補償しろ」
大衆「主食で儲けるなよ、悪徳商人ども」
こうして、無知のマスコミとポピュリズムによって動かされた政治家たちのジンバブジャパンは完成し、生き残ったのは外国人向けの米農家だけにって、日本人はインバウンド外国人がうまそうにおにぎりを食う横でそのおこぼれを狙うのが幸せな途上国に成り下がってしまったのである。
・どうすれば前の日本に戻れるか
米の価格先導者を外国人でもなく、農家でもなく、卸でもなく、小売りでもなく、転売屋でもない、以前のように国民に戻されなければ国民が望んだ通りの価格ではもう米は食べられなくなるでしょう。つまり、円の価値の上昇(円高)と、インバウンド重視の撤退。これを起こしてなお、崩壊したコメ相場から立て直さなければならないので数年はかかります。もちろん、立て直さなければその機会すら失われるでしょうね。
(参考資料)
・1人当たり米の消費量 11か月連続で前年比増 2月は1.3%増 米穀機構調査
・〈コメ高騰〉「お前さん流行りの転売ヤーか?って聞いたらそうだって」押し寄せる中国人に人材派遣会社、ブローカー…コメ農家が語る値上がり“元凶”の正体「平成のときよりタチ悪いね」 集英社オンライン
・コメ在庫、過去最低156万トン 昨年の猛暑や訪日客需要で―農水省 時事通信 経済部
(順不同・敬称略。)