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皆んなへのプレゼント

メアリ「突然だけど誕生日って皆んなはいつ?」


拠点でメアリはいつもの4人に聞きます。


メアリ「私とお姉様は3月14日、カルラは9月10日

    なのは分かるんだけど、他3人は知らな

    かったから知りたいのよね」

レイチェル「誕生日分からないんだけど」

ジル「………右に同じ」

ナンス「俺は確か2月14日だったな」

メアリ「ちょっと待って。ナンスはわかったけど、

    2人は分からないってどういうこと?」


そう言うとジルが灰皿にタバコを投げ、新しいものを吸い始めながら口を開きます。


ジル「元々………まだ産まれたてのガキだっ頃…………

   捨てられたから………歳は逆算すれば分かる……

   日にちまでは……知らない」

レイチェル「私も同じようなものね。産まれてから

      すぐに例のアイツらにに拉致されたから

      知らないわ」

メアリ「なるほどね………じゃあ今、決めちゃえば

    いいんじゃないかしら?」

レイチェル「何でそこまでして誕生日に拘るのよ」

メアリ「え?だって皆んなが産まれた記念日の

    お祝いをしなきゃでしょ」

レイチェル「そんな小さい子じゃないんだけど」

メアリ「お祝いするためのただの口実なんだから、

    別に誕生日じゃなくてもいいんだけどね。

    もしくは自分が欲しいものを他人の力で

    貰えるって言った方が嬉しかったりする?」

レイチェル「…はあ。考え方が馬鹿丸出しなのは

      何なのかしらね」


こうして2人の誕生日をいつにするか決めることに

なりました。


カルラ「レイチェルの好きな日はいつ?」

レイチェル「これといってそんな日はないけど、

      強いて言えば8月13日かしらね。

      あのクソ教団をぶっ潰したあの快感を

      忘れることはないでしょうね」

カルラ「じゃあその日にしようよ!絶対に忘れない

    日になるよ!!」

レイチェル「じゃあ……そうしましょうか」

カルラ「やったー!!私も忘れないようにするね!」

メアリ「カルラの決め方もかなりバカ…安直だった

    気がするんだけど…この差って何かしらね」

レイチェル「何か言った?」

メアリ「いや何でも…」


レイチェルがメアリに救われた日が、見事誕生日と なりました。レイチェルもその日が大切だと記憶していることに対して、メアリにとってもこの日のことを忘れる訳にはいかないと感じたのでした。


カルラ「ジルはどうするの?」

ジル「………別に…………誕生日なんていらない」

メアリ「それだと貴方存在しないことになるけど

    いいの?」

ジル「…………いらない」

カルラ「ええ!!そんなのつまんないじゃん!

    プレゼント貰えないんだよ?!

    ねぇ〜決めようよ〜」


ジルをグラグラと揺らすカルラに対して、表情は

変わりませんが何処となくいらつきをジルから

感じます。


ジル「分かったから………その手を離せ……」


ズレてしまった眼鏡を掛け直して、ジルは言います。


ジル「………適当に……2月6日にする………」

メアリ「何の捻りもないの?」

ジル「…………ない」

レイチェル「適当すぎてびっくりだわ」


なんだかんだ言いつつも、無事に誕生日が決まり

ました。メアリはお茶とお菓子を振る舞おうとしま

すが、あることに気がつきます。


メアリ(さっきからナンスの声がないと思ったら、

    アイツ、いつの間にか帰ってるじゃない…)

カルラ「そういえばナンスはどこ行っちゃったん

    だろう?」

レイチェル「帰ったんじゃないかしら?

      あの役立たず」

ジル「……………………」

メアリ「個性豊かにも程があるわよね…」

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