表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

甘い粉

私はお姉ちゃんとずっと一緒だと思ってた。

私はお姉ちゃんが大好きだったのに、今となっては大嫌いになってる。


お姉ちゃんと私は確か4、5歳の時に会ったんだっけ?

あの時食べたお菓子は、私がお母さんに我儘を言って

買ってもらったんだよね。

でもあの時、私たちがそれを食べた時、お姉ちゃんは打たれて、私は役立たずって言われた。それ以降、

我儘言って聞いてもらえることはなかったわ。


お姉ちゃんがテストを貰ってくる度に、

私はお姉ちゃんを誇りに思った。

私ができないことを持ち前の才能と努力で、

平然とやり遂げていた。


でもそんな私は、いくら努力を重ねても、赤い数字が3桁になったことはなかった。

その度に、私は居場所が無くなっていった。

今まであれだけの笑みを浮かべてくれたお父さんと

お母さんは、私に一切構ってくれなくなった。

警察も長年続いてきたこの腐った文化を止めることはできなかった。


お姉ちゃんはそれを変えてやるって言ってたっけ?

私はとても素敵な夢だと思って応援したわ。

でも、私は気づいたの。


お姉ちゃんこそ、一番大丈夫じゃないって。

元々人だったお姉ちゃんがどんな生活をしてきたか、

私には分からないけれど、お姉ちゃんの心の器は、

大して広くも丈夫でもなかったんだと思う。

それが人にとって普通だったかもだけど、

神になってからはそんなこと気にする余裕さえ

なかったんじゃない?


それが今こうして、こんな形で、現れてしまった。

お父さんやお母さん、近所のヒトや私を匿ってくれた

友達も、皆んな等しく屍となっていた。

中には骨が肉と共に歪になくなっていたり、

骨が散り散りとなっていたり、

よくわからない化け物?に死体を食べられていたり、

魔術でほとんど原型を留めていなかったりしている

ヒトもいた。


そんななか、お姉ちゃんはハイリーと話してた。

ハイリーの話を聞いて、なんだコイツって最初は

思った。でも、私は別の考えが浮かんでいた。

お姉ちゃんが元からいなければ、こんなことには

ならなかったんじゃないかって。


貴女がいるから、私の居場所はなくなった!

貴女がいるから、くだらない理由で貴女よりも私の腕のあざは多くなった!

貴女がいるから、ほとんどのヒトが無惨に殺された!


全部貴女のせいじゃない!!


カシュー「お姉ちゃんの人殺し!どんな理由であれ、

     ヒトの命は奪っちゃいけないことくらい、

     馬鹿な私でも分かるわ!

     そんなヒトに助けられても嬉しくない!

     いっそのこと、私も殺せばよかったのに!

     お姉ちゃんなんて大嫌い!!

     2度と私をカシューって呼ばないで!!」


もちろん言いたかったことはこれだけじゃない。

もっともっと酷いことを言うつもりだった。

あの後私はひたすら知ってる道を走った。

かつての春、今は引っ越したソプラートさんと、

お姉ちゃんと一緒にピクニックしたあの場所。

私はそこで、地獄を見てお姉ちゃんに対する怒りを

地面にぶつけ続けた。

でも…


カシュー「…言い切る前に泣き出すバカがどこに

     いるのよ。…私、これで良かったの?

     今になって、胸が苦しくなるなんて…

     うぅ…悪いのは、お姉ちゃんじゃない。

     なのに…何であんなこと、私…

     言っちゃったんだろ…」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ