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第31話新しい世界

第31話  新しい世界



 「起きろ! 起きろ!」



 ガイアは覚えのある、暖かい光に照らさられ、目を覚ます。



 「起きたか、危なかったぞ。船から投げ捨てられた所を俺が拾ったんだ」



 ガイアの体の傷は治り、目の前に青年体の勇者トウヤが立ち、手から発する光でガイアを照らしていた。


 ガイアはゆっくりと上半身を起こす。



 「大丈夫か? 後は俺に任せて、寝てても良いんだぞ」


 「これはもう俺の戦いだ、ゲミューを倒してイレイザを取り戻す」


 「そうか、下のイレイザはモネが治療に当たってくれている。 どのみちゲミューを倒さないと意識は戻らないだろうが」


 「お前ゲミューの事知ってるのか?」


 「昔はあいつも俺と同じ新星派だっただが、変わってしまった。 とりあえずこの話は後だ、まずはこの戦いに蹴りをつけよう」


 「良し! やるか!」



 ガイアが立ち上がろうとすると、トウヤに胸を押されて地面に尻餅をついた。



 「お前は休んでろ、俺が全部やる」


 「良いとこ取りする気か?」


 「今回は良いとこ取りさせてくれよ。お前も疲れてるだろ?」


 「確かにすんごい疲れた。とりあえず勇者様のお手並みを拝見するか」



 ガイアは甲板に大の字に寝転んだ。



 「任せてくれよ、俺は太陽だ」



 トウヤが甲板に立つとゲミューが船の先にある階段から姿を表した。



 「トウヤ、やはり来てしまったかお前を傷つけたくない、どうか引いてくれないか?」


 「ゲミューさん。随分と上から目線ですね、あんたが俺に両手、両膝をついて懇願しろ」


 「なら、仕方ないな」


 「完全解放、ヒドラ」


 ゲミューの体から龍の首が何本も生え、船全体を覆うほどの多頭の龍が現れた。


 「イレイザの状態から察するに触れた物の能力を奪う伝説の龍か、ガイアのケルベロスと仕組みは同じような物だな。今はガイアのケルベロスも奪っているみたいだが」


 「そうだ。だがお前にはこれでも届かないことは分かってる。皆ここが死に場所だ! 手筈通りやれ!」



 階段から飛び出してきた兵士達はクラークを呼び出した時と同じように、懐の短刀で自決した。



 「トウヤ! この自決は止められないのか!」


 ガイアは叫ぶ。


 「無理だ、恐らく死ぬ方法は何通りも用意してある。 俺が止めたところで結果は同じだ」


 

 ガイアは悔しそうに兵士達が作った血溜まりを見ていた。



 「我ら雷神、風神。 契約者の意思に従い貴様らを滅する」



 血溜まりから太鼓を持った赤い大男と細長い袋を持った体が青く、線が細い男が現れた。



 「風神と雷神、鬼人族か、見るからに雷と風で攻撃してきそうな奴らだな。 時間はかけられない早めに終わらすか」



トウヤは重なり合う様に立っている風神と雷神に向かって、近づいていった。



 「炭にしてくれよう」



 雷神は雷太鼓を叩くとトウヤに向かって雷がトウヤの腕に雷が落ち、雷の光でトウヤの顔が照らされる。



 「普通に痛いんだからな、やめろよ」



 トウヤは腕から太陽の光を一瞬照らし雷神の目を潰した。


 トウヤは素早く雷神達のの前に立つと2人まとめて、蹴り飛ばした。雷神と風神は大きく船外に飛ばされていったが、空中に浮かびトウヤを見つめる。



 「兄者! 今の一撃で分かったな、敵は我らの格上だ」



 風神の風袋の能力で船の上空に浮かびながらそう言った。



 「おう、弟者久しぶりだな、俺らより強い奴と戦うのは」



 雷神はそれに答えた。



 「胸が高鳴るな」


 「おうよ!」


 「飛べるのは予想通り、太陽に風と雷じゃ役不足だな」



 トウヤは指を鳴らしながらそう言った。



 







 


 



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