第30話 ウェポンカーニバル
第20話 ウェポン・カーニバル
クリークはガイアに近づくと体から大剣が飛び出て振り下ろされる。
「遅い!」
ガイアは体験を避けて腕をしならせながら拳を繰り出しクラークの脇腹を狙うが、クラークはガイアの拳を受け止め、拳を引きちぎる勢いで捻った。
ガイアはすぐに自分から捻られた方向に大袈裟に転がり腕が折れるのを防ぎ、すぐに体制を整える。
「良し! 楽しくなってきたなぁ! あ……もう時間みたいだな。 なんだよ10人程度で呼び出しやがって、5分も持たねぇじゃねぇか」
クリークの体にゆっくりとヒビが入っていく。
「後、1分だな戦えるのは! どうするガイア、逃げても良いぜ。決着を付けるかお前が決めろ」
「逃げる訳ないだろ」
「そう言うと思ったよ、なら決着を付けようか」
クリークは大剣を手に持つと、ガイアに振りかかる。 ガイアは大剣をギリギリの所で避け、拳を打ち込もうとするがクリークは地面に突き刺さった大剣から手を離し、ガイアの拳を防ぐ為に大剣を呼び出し、大剣で拳を受け止めた瞬間ガイアの上からナイフの雨が降る。
ガイアは体を引いたが右腕が引ききれずにナイフが数本突き刺さった。
「もっと思考しろ。一息もつかせないぞ」
クリークはガイアに近づくとガイアは大剣を警戒し、咄嗟に防御の体制を取った。
「これが今の最大だ」
クリークは大剣を自分の体に突き刺すと、クリークの体からナイフや短刀、弓矢や石のツブテが滲み出る様に皮膚をゆっくりと突き破っていった。
「喰らえ」
クリークの体からあらゆる武器が一気に放出された。ガイアの体にモロに武器が突き刺さり、後方に吹き飛ばされた。
「どうだ? 俺の武器祭りは俺が食らった武器を再現して飛ばす技でな。昔は痛みの記憶みたいな名前つけてたんだけど、なんか暗くて嫌でね、明るい名前に変えたんだ。 今は威力も再現出来る武器も弱いがね」
ガイアは体に刺さった武器を引き抜き、体から流れる血で乱れた髪の毛を整えた。
「武器が増えて好都合だわ! クソが」
ガイアは自分の体に刺さっているナイフをクラークに向かって投げつける。
「その足掻きの姿勢俺は好きだぞ!」
クリークは剣でナイフを弾くと再び体から武器が飛び出して来た。
「勘弁してくれ」
クリークは再び武器祭りを行いガイアは咄嗟に船の甲板に突き刺さっていた大剣を拾い、武器の放出を防ごうと既に傷を負い、使い物にならなくなった。右腕を大剣からはみ出させ、体を大剣の影に隠し、大剣を甲板に突き刺した。
武器祭りは大剣ごとガイアの体を吹き飛ばし、船全体が大きく揺れ、ガイアは衝撃で船の柵にぶら下がる形になった。
「上がってこい、ガイアとどめを刺してやる、それとも逃げるか?」
「逃げねぇよ、もう一回打ってこい、決着つけてやるよ」
ガイアは柵を片手でよじ登り、再び甲板に立った。
「来いよ!」
クリークは両手を広げ、体から武器の先端を覗かせて武器祭りの体制に入る。
「来い、来い!」
ガイアは大剣を持ちながら地面を蹴って飛飛び上がった。
クリークはそれに反応する様に体から武器を射出する。
「良し!」
ガイアは極限まで集中し、コマ送りのように時間の流れを遅く感じる。 飛んできた武器達を大剣で弾き、クリークの後方にゆっくりと落ちていく、ガイアは体制を崩しながらもクリークの背後から大剣を投げつけた。
空を切る鋭い音と肉を裂く鈍い音が響き渡る。クリークの背中を大剣が貫き、武器の祭りが終わりを告げた。
「あんたは強い、強すぎる。攻撃から逃げて背中に傷を追う事も後ろを取られる事もなかったはずだ。俺はそれにすべてかけた」
「見事だ」
クリークは膝から崩れ落ちながらそう言った。
「敗因は俺が背中に傷をつけられないぐらい強かったからって事か」
「捉えようによってはそうなるのかもな」
「強すぎるのも考えようだな、次会う時はもうちょっとマシな状態で戦いたいな」
「勘弁してくれ、二度とあんたとは会いたくないな」
「なんだよ、ガイア釣れない事言うな」
クリークは満足した様に笑顔を見せると、周囲の武器は全て消えさり、クリークの体は灰になって飛んでいった。
ガイアはゲミューを止めようと立ち上がろうとするが、自分の血で作った血溜まりの中に倒れ込んでしまう。




