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第16話世界の半分をお前にやる⑧ 持て余す力

第16話世界の半分をお前にやる⑧ 持て余す力




 パーシバルはユーベルに向かってその場の全てに怒りをぶつけているような声を発した。




 「殺し損ねてたか、師匠は分からないと思いますけどみてください! この人達を! 僕が操る事で飢えも疲労も感じない完璧な人間になれるんですよ!」



 

 パーシバルは体の力が全て抜け、全身傷だらけの村人を見て斧を思わず落とし、村人に駆け寄った。




 「おい! みんなどうしちまったんだよ!」



 「無駄ですよ、今は電源切ってるみたいな感じですから。 電源を入れたらこう!」




 先ほどまでは無機物の様に動かなかった村人達が一気にパーシバルに飛びかかった。




 「止まれ!」




 ユーベルが呼びかけると、パーシバルに無数に向けられた武器が音を立てて地面に落ち、パーシバルの周りに村人達が倒れ並んだ。





 「ガイア、こいつの目を覚まさせてやってくれ」




 「任せろ、パーシバルは下がってろ俺達でやる。 最初から全開だ!」




 ガイアの首筋に噛み跡が現れ、服が弾けた。




 「すっかり元気になっちゃってあん時死んでくれれば楽だったのに」




 「黙れ、お前が後悔して泣き叫ぶまで殴ってやるよ」




 「やってみな、君も僕が操ったらもっと強くて完璧な人間になれるのに。 みんな、殺さずに僕の元に連れてきて」




 ガイアに村人達が襲い掛かる。




 「お前は間違ってるよ、村人を何倍にしようが俺は止められない。 少し手荒にはなるけど」




 ガイアは村人の足を軽く蹴ると村人の足は関節が何個も増えた様に見え、その場に倒れ込んだ。



 ガイアは全員の足を折ると、ユーベルに近づいていく。




 「まさか全員倒されるとは、だけどまだとっておきが残ってる」




 村の家の中から鎧を纏った騎士が5人ほど出てきた。




 「ヒンメルの貴族護衛騎士! なんでこんな所に」



 「師匠と一緒にヒンメルの国に行った事があったね。 そこで村人の女を使って騎士を連れ出して、器の力を使ったんだよ。 


 極限まで集中して、力を溜めて対象に触れないと操れないから大体の手練れには一対一では操れないだけど、あの騎士達村の女にしか興味なかったから意外と簡単だったね」



 「この人達は村人とは違って君に勝てるんじゃないかな、何倍にも身体能力を強化したし」



 「試してみろ」



 

 ガイアに剣を持った騎士と後方で弓を構えた射手が息を合わせ、剣が振り下ろされるのと同時に弓を振り絞った手は離される。



ものの数秒だった。ガイアは騎士の体を掴むと道端で拾った石を投げつけるように他の騎士達に投げつけたかと思うと、向かってくる矢よりもより速く、動き射手の持っていた弓ごと肋骨を拳で打ち砕いた。




 「無駄だ。 俺は段違いに強い、お前が操れるレベルの人間じゃ俺は倒せない。 詰みだ」




その瞬間ヒルゼがユーベルの後方の家から飛び出し、ユーベルを一瞬で組み伏せ、首元にナイフを当てた。




 「強力な能力を使う人間は本体が弱いのは魔族の長い歴史の中でわかっている」




 「僕に触れるな! 魔族風情が!」




 「ガイア、こいつこのまま殺して良いか?」



 「ダメだよ、記憶を消してヴァルハラの仲間にするこの時計で」




 ガイアは時計に目をやると時計のガラスが割れ時計の針がどこかに消えており、完全に壊れていた。

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