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プロローグ
1、プロローグ
おはようございます、えぇ、おはようございます。本日は変わらず晴天でございます。しかし晴天でも気怠い雰囲気を纏うものもいるのです。えぇ、あそこに。
これはたわいもない日常の話でございます。傍から見れば、本当につまらない日常でしょう。えぇ、あなたにとっては。しかし彼は違いました、違ってしまいました。偶然の渦に巻き込まれてしまったのです。
あ、失敬。物語の序盤には問いかけがあるものと聞きます、すっかり忘れておりました。ならばここで一つ、今更ではありますが投げかけるとしましょう。
あなたは、今何日目の今日を過ごしておりますか。