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消えた英雄と消えた過去  作者: 黒崎 夜羽
1/3

1、lost memory

初めまして、もしくはお久しぶりです。

語彙力・文章力が呆れるほど欠如した夜羽です!

今回も思い付きで書いていこうと思います(プロット書け)!

よろしければ最後までお付き合いくださいw

「俺は、英雄としての務めを果たしてくるよ」

「やだ・・・やめて。英雄だからとか、あなたが全て一人で背負わなくてもいいの!」


この大都市、<ノインセリアル>

その中央公園に沢山の人が押し寄せていた。

17歳という若さですでについていた英雄という肩書、そう彼が呼ばれだしたのはいつだったか。

私の彼氏、クロト・カーレッジは黒英雄と言われていた。

英雄というには英雄らしくない日常、英雄というには謙虚な性格、英雄というには優しすぎた。

そして、彼はいつも黒い恰好をしていた。

彼が買ったのではない、私ことアリス・フィールドが

彼は黒い服が好きで、彼がプレゼントされた時の嬉しそうな顔がとてもかわいらしく、プレゼントし続けるうちに彼のクローゼットが黒で染まってしまっていたのだ。

そしてもう一つ。

彼が背中に背負っている赤黒い魔剣<ダインスレイヴ>。

それが、黒英雄の由来だ。


「確かに俺一人にこの相手・・・魔王を倒すには正直勝てるかわからない。でも、俺以外が立ち向かっても・・・たぶん誰も勝てない。結局、最強の個体には最強の個体が挑むしかないんだ」

「それは・・・そうだけど・・・!」


それもそうだ、誰がついて行っても所詮足手まとい。ならば、自分たちは祈り待つしかない

だろう。

しかし、理解はできても納得はできないものだ。


「なら、私も連れて―――」


連れて行って。

その言葉は彼の人差し指に自分の口が塞がれたことにより続けれなかった。


「君を置いて僕が逝くわけないだろ?ここで僕の帰りを待っていてくれ。僕の居場所でいてくれ・・・頼む」

「・・・そんな風に言われたら・・・何も言えないじゃない・・・ずるいよ」

「君こそ、そんな声だされたら僕の決意がにぶってしまうだろ?」

「絶対に帰ってきてよ・・・バカ」


彼は微笑み


「もちろんさ、必ず君の元に帰ってくるよ」


そういい、彼は旅立ち

見事に魔王を討ち果たした。

おかげで誰一人死ぬことも、傷つけられることもなく平和が戻った。

魔王が意図的に起こしていたといわれる災害も収まり、民衆が歓声をあげた。

魔王が死んで全員が救われたと。

私もその時は喜んでいた。

クロトが倒してくれた、みんなを救ったくれた、約束通り戻ってきてくれると。

だが

<黒英雄>、そう呼ばれていた私の最愛の人が戻ってくることはなかった。




あれから二年が経った。

彼が帰ってくることはまだない。

国ではすでに死亡判定が出ている。

なぜなら、魔王の城は

その根元から半径10kmを抉る様に全てが消し飛んでいた。

そのため、世界はこう決定づけた


相打ち


と。


しかし、そんな報告を聞いても

私はクロトが生きているように思えた。

思えてしまった。

だから私は旅にでた。

愛するクロトを、探すために。




旅は順調だった。

そして1年と半年たったある日。

山賊に襲われ、軽く撃退。

仮にも英雄の彼女だ。護身術にしてはかなりオーバーなほどクロトに鍛えられていた。

魔物という生命体にも襲われた。

空気中にあるマナ。

体内に漂う魔力で空気中にあるマナに働きかけ魔法ということができるほどの汎用性と干渉力を持ったマナは、知性が低い生命体を魔物というものに変えてしまうこともあった。

今回は虎型。

黒いヒョウ柄に赤い目。

そこら辺の冒険者では太刀打ちできないほどだが、得意の雷属性の魔法で浅い傷を負うも撃退した。

そうして体力ではなく食糧や水を消費しながら歩くうちに

物資が先に底をついてしまった。

私は深い森をよろけながらも突き進んだ。

体はとうに限界を超えていた。

しかしそれでも私は歩いた。

彼を信じているから。

彼に会いたいから。

彼が生きていると心のどこかで信じているから

私は辺境の村に命からがらたどりついた。

村の入口を通過したところで緊張の糸が切れたのか

私は倒れてしまった。

もうろうとする意識の中、目の前から自分の荷物を捨てて駆け寄ってくる一人の青年がいた。

いや、違う。

腰には見覚えがある魔剣。

所々破れているが、自分がプレゼントした黒い長ズボンと黒いコート。

そして可愛らしさを残した顔。

それはまさしく自分の最愛の人だった!

「クロ・・・ト!」

「大丈夫ですか!?お嬢さん!」

(お嬢さん?)

私の心は安堵から突然不安に塗り替えられた。


「クロト・・・よね?」


不安を消し去ろうと、不安は気のせいだと

自分に言い聞かせ訪ねた。


「・・・?そうですが・・・すみません。どこかでお(・・・・・)いしましたか(・・・・・・)?」


不安は確信に変わり、彼の言葉が胸深くに突き刺さった。

こうして愛し合っていた2人に、突如亀裂が入った。


今回は最近同時に書いている

「転生チートの復讐劇afterstory」同様不定期です(リアル多忙で)。

なのでブクマなどして(ちゃっかり)もらえたらうれしいなと(笑)

励みになりますので感想等お待ちしております!

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