11/17
【茂野由美】黒木焔火 ルート①赤メッシュ不良
「おまたせー」
放課後、隣のクラスにいる友達二人と合流して校舎を出る途中、校門の近くから屋上を見上げると銀髪の男子がいた。
「あの人誰だろう?なんとなくかっこいい…」
「ちょ、やめときなよ!ガチの不良だよ!?」
「不良って金髪に赤メッシュでバイクに乗ってるあれ?」
不良なんてこの学校にいたんだ。
「ねえ!!茂野さん!僕と付き合ってほしいんだ!」
名前もしらない男子に、告白をされた。
「ごめんなさい!あなたのこと全然しらないから付き合えません」
私はひとまずきっぱりと断る。
曖昧に断ったらいけないって雑誌に書いてあったし。
そして男子はがっくりと肩を落として何も言わずに走っていった。
「はあ…」
どうして皆、私を嫌うようになったんだろう。あれは昨日の告白を断ってからだ。
屋上に行き一人で空を見ていると、誰かがやって来る。
みつからないように上で隠れていよう。
「君が好きなんだ」
昨日私に告白した男子が女子に告白している。いくらなんでも立ち直りが早い。
「ごめん、友達が田野くんのこと好きだっていってたから付き合えない」
「嘘なんだけど、本気にしたの?」
――大人しそうな顔してとんだ最低野郎だった。
「おい」
入り口のドアの前にいる男子が、最低野郎を威嚇する。
「うわ黒木!?」
――あれは銀髪の不良くんだ。




