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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

吹っ飛べ!イケメン

吹っ飛べ!イケメン

作者: リエッタ

 もぐもぐもぐ……はぁ今日もご飯がおいしいのです

 

 昼食の幸せを噛みしめていた時、対面の妹から

 

 「お兄ちゃん~午後からちょっとゲームのクリアに付き合ってくれない?」

 

 とお願いをされた。しかしだ、妹よ

 

 「ん?妹よ……お前が今やっているゲームって乙ゲーじゃなかったっけ?」

 

 「うんそうだよ~」

 

 「ん??お兄ちゃん同性愛者になる気は無いからお兄ちゃんが攻略したくないぞ。手伝いしか出来ないぞ……なら、選択肢総当り耐久レースでもしようってことかい??」

 

 「んとね、アドベンチャーパートは全ルート終わっているの~」

 

 

 妹から聞きだしのは以下のこと

 ・全ルート攻略後におまけが開放された

 ・おまけはVRRPG

 ・そのおまけが鬼畜すぎる仕様で涙涙

 ・VRRPGを作成に協力した会社は私がやっているVRMMORPGを作成した会社である

 ・私がやっているVRMMORPGのスキルをこっちのおまけでも使用が可能

 ・なので私のデータを貸して?可能ならこっちのおまけでちょっとレベリング手伝ってほしーなー

 

 

 

 「ふむ……データを貸すのは別にいいんだけど……」

 

 「ど?」

 

 「ん~と兄ちゃんのプレイスタイル地雷でかなり特殊だぞ」

 

 ここで1つ弁明を……やってはいけないプレイをばかばか踏んでいく地雷プレイではありません

 地雷魔法でございます

 

 

 地雷魔法とはまぁ地雷を設置することができるというそんな魔法

 魔法の威力、ノックバック要素をカスタマイズすることが可能

 使い勝手はかなり悪いという、存在自体が地雷プレイという扱い

 

 ……ぁ!弁明で地雷プレイじゃないといったけど地雷プレイ扱いだわさわさ

 

 

 「う~ん……それじゃ、お兄ちゃん一度プレイしてもらっていい?それを録画したものを見て出来るか判断するから

 ……いいかな?」

 

 「いいぞー。ちなみに全滅した時の動画ある?」

 

 「あるよ~」

 

 「んじゃ、ご飯食べ終わってからなー」

 

 「あ~ぃ」

 

 

 そう言い終ったら妹は急いでご飯を食べる

 これこれ妹や、ご飯は急いで食べるものでは無いぞヨ

 あ、お兄ちゃんのお肉をとるではない、野菜もちゃんととるのです

 

 

 昼食のお方付けをした後、妹の部屋の前に来た……ソファーと共に

 

 

 こんこん

 

 「は~い。入って入って~」

 

 部屋の中に入ると……ぉぉぅ……うん、王子グッズとか頼むからお兄ちゃんが入ってくるときは隠してくださいな

 お兄ちゃん王子に興味ないの

 

 

 とりあえずソファーを部屋に入れよう

 

 うんしょうんしょ

 

 「あれ?お兄ちゃん私のベッド使用しないの?」

 

 「ぇ?お前視覚共有しないの?だからベッドは自分で使うと思って頑張って持ってきたのに」

 

 「ぇ?そんなことできるの?」

 

 「できるぞー……まぁVRゲーあんまりしないから知らないか……ちょいマシンかしー、設定するわー」

 

 「は~ぃ」

 

 自分のVRマシンと妹のVRマシンをPCに接続して、あとは設定で視覚共有ON

 うんOK

 

 

 「出来たから返すぞー……動画は?」

 

 「ほい」

 

 自分のVRマシンに流してもらう

 

 

 ふむ

 ストーリーとしては新しく遺跡が見つかったので皆で冒険に行こうという非常に単純な話

 おまけだしそんなもんだよね

 

 

 しかし……学生設定だよな?

 そんな人間が新しく見つかった遺跡にいくとか……無謀にもほどがあるぞ

 

 

 まぁいいや

 家に出て、広場を動いて、ギルドへ行く……うむ、やっぱり街並みはヨーロッパ風で綺麗じゃ

 んでPTメンバーが王子、騎士、医者、魔法使い、弓使い+主人公(光の魔法使い)

 しかし主人公以外の全員キラエフェクト入ってやがる

 きめぇ

 

 それにしてもバランス悪すぎやしませんかねぇ

 前衛は騎士のみ?

 まさか王子もか?まぁそこらへんは見ていこう

 

 

 場面変わって遺跡……あぁ道中とかでのレベル上げとかってないのね

 

 

 『よし、ここを攻略するぞ!!!!』

 

 

 ……遺跡に入って大声出すなよ王子。敵が来ちゃうぞ

 

 

 『『『『『おー!!!!!』』』』』

 

 

 ……ぇ……みんなそんなノリなの?

 大声出すと敵来ちゃうよ?みんな戦闘狂なのですか???

 

 とおもっていたら、案の定敵がやってきました

 見た目リザードマンですかね……

 

 

 『僕だってやればできるんだっぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁ!!!!』

 

 

 ぇ~~~~~!!!!!!王子が突っ込むのぉぉぉぉ!!!???

 突っ込み役は騎士じゃないの??????

 

 

 『皆、王子に続けぇぇっぇぇぇ!!!突撃ぃぃぃぃいっぃぃぃ!!!』

 

 

 ……騎士よ。お前も 脳 筋 なのか!??

 

 

 『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 ポチッ

 ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!ザクザクザクザクザク!!!ぴくぴくぴく

 

 

 王子、勢いよく進んでいったがワナ踏んで矢が刺さって瀕死だ

 

 

 『王子ぃぃぃっぃっぃい!!!医者、早く王子に手当てを!!!』

 

 『はいっ』

 

 瀕死の王子に駆け寄る騎士と医者。

 医者がなにやら<ヒール>をかけている模様……全然回復していないっぽいんですけど??

 

 どゆこと??なんちゃって医者???それとも……王子が呪われてて回復不可能??

 イケメン爆ぜろって呪われているのかな?

 

 

 『王子ぃぃぃぃ!!!しっかりしてください王子ぃぃぃ!!!!』

 

 

 ……この騎士、実にうざいでありまする

 しっかしおめぇ、目の前のリザードマンさん(仮)いるのに王子の心配ばかりでいいのかよ……ぁ

 

 リザードマンさん(仮)の無慈悲な一閃

 リザードマンさん(仮)@空気読まない……やべぇ仲良くなりたいわぁ

 王子、騎士、医者はまとめて一撃死

 きゃー>< 倫理コードさんが働いてモザイクに><

 

 それにしても騎士のくせに盾の役割もせずただただ死亡…………だ……と

 

 

 『くそっ……俺がはやくワナがあるといっておけば……』

 

 

 …………ぉぃ……弓使い、お前気づいていたんなら言えよ

 

 

 ってかもう後衛しかいないよな?後は斬られて終わりかな?

 ぉ……主人公(妹)が光の魔法を発動

 リザードマンさん(仮)にフラッシュアタックを仕掛けてる

 

 目くらましとは我が妹ながらえげつないな(褒め言葉)

 

 魔法使い、詠唱開始

 『燃え盛るような暑い日に我は一滴の水を得た』

 

 

 ……これは ポ エ ム ですか?????

 それとも日記ですか???

 

 『それはとてもとてもおいしく、はじめて水がおいしいものと感じられた』

 

 

 長いなぁポエム詠唱

 

 

 『我は感謝した。神に。水に。命に。そして、全てに。故に汝にもこの幸せな水を与えたもうぞ!!!』

 

 ちょ……なにこの不安な詠唱

 

 『<ハッピーウォーターボール>』

 

 もしかして魔法使いと見せかけても回復役ですか?

 ふよふよふよ

 ぉぉぅ……<ハッピーウォーターボール>がへなへなとリザードマンさん(仮)に進んでいく

 

 

 

 ぱくっ

 

 

 

 リザードマンさん(仮)が食べたぁぁぁぁ!!!!????!?

 ぱちくり

 リザードマンさん(仮)の目の状態異常が回復したぁぁぁっぁ??!?!??!

 すやすや

 リザードマンさん(仮)が食べてお腹がふくれたのか眠ったぁぁぁ!??

 

 

 『よし、俺に任せろ!!』

 

 弓使いが前に出る

 

 

 ぇ?後ろで弓放つんじゃないんのん??

 

 

 『関節技こそ人類最強の叡智なり』

 

 そう言ってリザードマンさん(仮)に仕掛けようとする弓使い

 ぉ~~~ぃ、その弓矢はお飾りなのですか??

 

 だが、あまりうまく仕掛けれない

 へたくそさんなのですか?

 

 『くそっ!ぬめぬめして技がかけられないぜ』

 

 

 

 …………某格闘技イベントのローション大事件☆ですか?

 

 

 ……あ、リザードマンさん(仮)が起きた

 弓使いを振り払うリザードマンさん(仮)

 そして立ち上がり一閃

 弓使いもモザイク処理完了

 

 

 『美しい僕が……美しい僕が……あんなモザイクになるのはいやだっぁっぁぁぁ』

 

 

 ぁ……魔法使いが壊れた

 

 

 主人公(妹)さっきから動いていないけど……

 あぁ多分呆れたな

 キラエフェクト付きイケメンがこんな残念なヤツだとそりゃぁ……なぁ……

 

 

 そうこうしているうちにリザードマンさん(仮)が来る

 

 

 ひた……ひた……ひた……

 

 

 『ひぃやだぁぁっぁ!!!誰か、だぁずげでよ!!!ママン、ママーーーーーーン』

 

 

 これ マ ザ コ ン か

 

 

 『しょ、しょーだ!おい、そこのお前、今僕を見過ごしてくれたのならウチのメイドをお前のお世話係にあて……』

 

 

 リザードマンさん(仮)の一閃!!!!

 魔法使いはモザイク処理されてしまった

 

 

 しかし、リザードマンさん(仮)、メイドと聞いて目が見開き、顔の色が緑から赤に変更したぞ

 多分、リザードマンさん(仮)は真にメイドを愛する漢じゃないかな?

 腐った理由でメイドを放る屑に全力で屠ったんだろうなぁ

 リザードマンさん(仮)と一緒にご飯食べたいなぁ

 お酒はまだ20歳じゃないから飲めないけど……

 多分一晩中ぐらい熱い議論が出来そうな気がする

 

 

 リザードマンさん(仮)元魔法使い現モザイクにさらに追撃

 どうやらお怒りが収まらなかった様子でござる

 

 

 しかし、メイドを真に愛する漢であるなら、メイド服着て手加減してもらおうとかは無理だなぁ

 逆に「メイドを馬鹿しているな?」って瞬間沸騰&即瞬殺されて終わりだわ

 あそこまでの漢だとコスプレと本職なんかはすぐにばれるだろうしなぁ

 

 

 そんなこと考えていたらリザードマンさん(仮)に主人公(妹)が先ほどと同じように光魔法で目くらま……

 リザードマンさん(仮)は目をつぶって対処

 ぉぉぅ、このリザードマンさん(仮)のAIはちゃんと学習しているのね

 ってなると2度目は通じないってことなのかなぁ

 だが、主人公(妹)がリザードマンさん(仮)が目をつぶっている隙に接近

 右手を光らせて……ビンタァァァ

 左手も光らせて……ビンタァァァァ

 2段構えとは……やるな、妹

 

 

 だが、妹の反撃むなしく、リザードマンさん(仮)が目を瞑ったまま一閃で死亡

 まぁビンタできるってことで正面から近接していることがばれるから剣を振るだけでいいもんな

 

 

 背景が灰色になり、目の前に 『GAME OVER』 の文字

 

 

 

 ふむ、現状の評価としては

 王子……ただただ残念。ってかマジ足手まとい。無能の権力者

 騎士……ただの雑魚。ウザイ

 医者……呪いがかかっていても認識出来ないのか、なんちゃって医者なのかそれが問題だ

 魔法使い……ただのマザコンナルシスト。あとメイドを捨てれる屑

 弓使い……ヘタレサブミッション使い。ワナを見つけても内緒にするぜ

 

 

 とりあえず、仲間は役にたた無い感じかなあ

 スキルかレベルを上げることでAIが学習してくれるといいなぁ

 

 

 「ちなみに妹よ、この全滅後に挑戦ってしたか?」

 

 「したよ……けど……」

 

 「……ぁー、焼き増しか?」

 

 「うん、同じ行動の繰り返しだった」

 

 「ってなるとリザードマンさん(仮)には一度目は目くらましは効いたわけだな?」

 

 「うん、2度目はダメだったけどね」

 

 「光魔法使ってたけど、スキルLVはあがってた?」

 

 「あがっていたよー。私の方は。王子様たちのほうは上がっていなかったけど……」

 

 「なら、王子の方は戦闘終了でスキルLVが更新保存されるのかねぇ

 ……しかし妹よ……未だ王子"様"なのか?

 この戦闘見て幻滅していないのか?」

 

 「昔の人は言いました。イケメンは正義と……顔がよければ大抵の事は許されるの……これ世界の真理よ」

 

 「可愛いは正義の類義語か……まぁ世界の真理だわな」

 

 「そうそう、それにさすがに最後までいってもあんな残念じゃないと思うの……そのときになって手のひら返したくないからね」

 

 「手のひら返ししたくないとは……いい心がけだな」

 

 「ありがと」

 

 「とりあえず大体様子もわかったことだし、いっぺんやってみるわ。多分負けると思うけど、妹も様子見るか?」

 

 「うん」

 

 

 ってなわけで、ソファーで横になって、ちゃきーーーん

 VRマシン装着完了

 

 

 起動開始

 

 

 まずはOPが流れてくる

 先ほどみた残念イケメンたちが甘い言葉を囁いて来る

 曰く『僕の母、王妃に君の事を紹介したいんだけど良いかな?』

 曰く『この剣と盾の誓いに懸けて今度こそ君を守り抜く。絶対』

 曰く『医者のくせに倒れるとは……助けてくれて、ありがとう』

 曰く『僕はこの魔法で君の進む道を阻むもの全てを薙ぎ払うよ』

 曰く『狩った獲物を料理してみたんだけど、一緒に食べない?』

 

 

 なんというOP詐欺

 そして、男にそんなこといわれても き め ぇ ☆

 未だ続くのこれ?

 スキップ……スキップ機能はありませんでしょうか?

 ねぇ

 スキップねぇとかなにこの拷問

 実際は1分30秒程度だろうが、非常に長く感じたOPが終わった

 開始になって、学園の教室にいるけど、もうこの時点で私のライフはないぞぃ

 3分程休ませて

 

 

 

 

 

 

 少し休憩してまずはスキル確認

 自分のデータをコンバートしたスキル+主人公が持っている光の魔法のスキル

 スキルは10個までしか持てないっぽいから取捨選択をする必要がある

 光魔法は絶対に外せないスキル

 まぁそれやっちゃったら主人公の意味無いしなぁ

 光魔法があるから学園に入学できたし、攻略対象とも仲良くなれるって話らしいから

 ってなわけで取捨選択の結果こうなった

 

 

 光魔法  Lv2……妹が使ったときにレベルが上がったって言ってたしな

 地雷魔法 Lv1……コンバートしたらLv1に戻るっぽい。ちなみに威力なしのノックバック全振

 隠密   Lv1……隠密とても便利

 打撃   Lv1……私の地雷魔法と相性がいい

 蹴り   Lv1……これも地雷魔法と相性がいい

 罠感知  Lv1……弓使い役に立たないからな

 索敵   Lv1……あると便利……のハズ

 識別   Lv1……いつまでもリザードマンさん(仮)じゃ悪いしのぅ

 鑑定   Lv1……遺跡ならドロップ品もありそうだし

 直感   Lv1……直感とても大事

 

 

 うむ、よし

 それじゃ動画のとおりに移動して残念イケメンと合流しますか

 

 しかしキャラのベースが妹のスキャンだから若干視点が低いなぁ

 戦闘でこの違和感が働かなければいいなぁ

 

 

 そうこうしているうちにギルドの扉の前に到着

 この扉を開けると残念イケメンと一緒にならなあかんとか……気が重すぎる

 意を決して扉を開ける

 チリンチリン

 扉を開ける音に反応してギルド内の人がこちらを見る

 

 

 こっち見んな!とか思っていると

 

 

 『まったく、遅かったじゃないか』

 

 うさん「爽やか」……なんでお兄ちゃんの思っていることがわかるのですか妹よ

 まぁいいや……爽やかスマイルで王子がこちらに近づいてくる

 

 『ほら、皆のところへ行こう』

 

 そう言って私の右手をさりげなく取り、歩こうとする

 と同時に私の左手が王子の頬を打つ

 ぱしーん

 あ、やっちゃった☆

 いいビンタ入りました~♪

 それと同時に吹っ飛ぶ王子

 ばこっ

 壁に突っ込むだらりとする王子

 どうやら壁に突っ込んだ衝撃で気絶したそうだ

 

 

 王子吹っ飛び減少について解説しよう……いや、解説させてください(土下座)

 このビンタをするとき、掌に地雷魔法のスイッチを設定

 ビンタで顔を打ったときに打撃のスキルでダメージアップ

 ビンタ後に掌とイケメンが離れたときに地雷魔法が起動

 王子が吹っ飛ぶとなる

 オブジェクトとの衝突で結構気絶なりの状態異常が起こるからこれ便利

 

 

 「おにぃぃぃぃいいいちゃぁぁぁあぁぁぁんんんんん~~~~~~!!????!!」

 ぉぉぅ

 怨嗟のような……悲鳴のような……そんな怖い声を出さないでおくれ、妹よ

 

 

 『貴様ァァァァ!!!王子になんてことを……血迷ったのかァァァッァ!!!!』

 騎士が前傾姿勢で突撃しに来た

 突撃の進行方向からちょっと避けて、騎士の鎧に蹴りを入れる

 地雷魔法はっつどぅ~~~

 騎士が空中に吹っ飛ぶ

 残念、天井までは飛ばなかったか

 だが落ちてくる

 バゴッ

 床に穴が開いてめり込んだな

 「ひゃ~~~ん」

 妹絶賛壊れ中

 

 

 『Eの神よ。我、汝に請う。我が友を……』

 いかん。余韻に浸っている場合では無い。詠唱を許してしまった

 しかもポエムじゃないだと……

 

 靴裏に地雷魔法を発動させて、疾走する

 狙いはポエマー

 ポエマーにクロスチョップで突撃ィィィ!

 ポエマーは沈んだ

 よし!!

 「よし!!じゃない~~~~~~~!!!!」

 こ、心の声が漏れたんだろうか

 

 

 後はサブミッションと医者だがまずは医者だ

 医者の方へ振り向いてみると、なにやら懐に手を忍ばせている

 そして出したのは注射器

 注射器とか危険な香りがぷんぷんするぜ

 即潰す

 しかし、今回突撃は危険すぎる

 注射器の針を前面に出して迎え撃たれたらぷすりと逝っちゃうからな

 なので、

 

 『<シャイニング>』

 

 『うぉ眩しい』

 

 目くらましをしてからの……

 左手の地雷ビンタ

 ぱしっ

 医者は吹っ飛んだ

 王子の横に並んで頭を突っ込んで気絶した

 うむ!!

 「うむ!!じゃないーーーー」

 妹あいかわらずテレパスしているなぁ

 

 

 さぁサブミッション……待たせて悪かったな

 一歩、一歩とサブミッションに近づく

 サブミッションはダッシュで逃げようとした

 私は地雷魔法で疾走&クロスチョップ

 サブミッション沈む

 I'm Winner

 「Winnerじゃない~~~!!!」

 妹はなぜお兄ちゃんの考えていることがわかるのだろうか

 う~~~む

 愛だといいなぁ

 

 

 さて確かな満足を得たし帰ろうかなと扉へ進む

 『勝手に帰ろうとしてんじゃねぇよ』

 『ギルドを滅茶苦茶にしたんだからそれ相応の覚悟はあるんだろうな』

 次々と襲い掛かってくる冒険者

 シャイニングマインビンタ(地雷魔法+光魔法+打撃の混合技)で次々と壁に埋まる冒険者

 

 

 ふぅ

 時間にしてもどれ位だろうか……

 30分程度かな?

 敵は全て滅ぼした

 「お兄ちゃん……なんか目的おかしくなってない」

 そこに戦闘があったのだ

 仕方が無いのだよ妹

 あ、ちゃんと壊れた部分の補填については言っておかないと

 

 『壊れた部分の賠償はそこで気絶している王子に請求して下さいね~じゃっそういうことで』

 

 

 よし、学生寮に戻るかな

 

 

 

ホント……どうしてこうなったんだろう……

イケメンを作ろうと思ったら残念イケメンしか作れなかったでござる


楽しんでいただけたら幸いです




続編は 続 吹っ飛べ!イケメン 後始末編(N6685CL)になります

よろしかったらこちらもどうぞ

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