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白鷺の乙女たち  作者: 21。
表紙
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表紙

私立白鷺学園は大正2年から成る伝統あるお嬢様学校である。

とはいえ、創立当時にあった財力・権力から成る狭き門は大きく放たれ、

平成の現在においては志を高く持つ少女達を広く迎え入れている。


都心より少し離れた緑豊かなこの学園は、その広大な敷地を生徒たちのために惜しみなく提供する。

校外の存在を極限まで絶ったかのようなそこは、まさに楽園。


濃紺の制服で身を包めば、少女たちの背筋が伸びる。

一つに繋がった制服のウエストには、細い飾りベルト。

さらりと膝下まで流れるようなスカートには皺一つ、埃一つあってはならない。

首元には制服と同じ色のタイ。タイの裾には大きく一本の白い線。裏には白銀の筆記体で持ち主の名前が刺繍されている。

リボンタイかネクタイかを選ぶのが、乙女たちにとって学園生活を始める儀式だ。





一、清く正しく美しい人であること。

一、志を高く持ち、自身の向上を惜しまぬこと。

一、学園内ではみな姉妹である。お互いに慈しみ助け合うこと。





三ヶ条を胸に、少女達は今日もまた、乙女の楽園へと足を運ぶのである。



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