いろいろありまして
まあ、いろいろあったんだよ。今日も。
上司に怒られたり、彼女に振られたり、なんだかよくわからん町の名前の海外へ転勤させられるし…
そんなこんなで、すまないな、急に飲み会なんかに誘ったりして。
え、別にかまわない。俺も暇だったから?いやー、やっぱし持つべきものは友人だね。
じゃあカンパーイ。
しかし、このグラスのカチンという音、いいねー。
ビールは大ジョッキだし、やっぱし、これが最高だわ。
ん?おいおい、何言ってんだよ。
別に俺はな、酔うためにここに連れてきたんじゃないぞ。
お前とはなんだか距離感があったから、つれてきただけだからな。
別にさ、ほかに意味なんてないんだよ。
なんだって、俺がツンデレに見える?
んな、アホな話があるか。
どうみても、普通の中年のおっさんだろ。
おっさんがツンデレでだれが楽しいっていうことなんだ。
ップハー。いやーでも、生はいいなぁー。
ちょっと酔ってきちゃったよ。
おい、どうしたんだ。
は?おっさんと一緒に飲みたくない?
そりゃ悪かったな。
こんなおっさんでな。
うら若き女性とおっさんでは釣り合わんわな。
俺には、子供もいるし妻もいるし、どうしようもないんだよ。
どこか知らない遠いところに飛ばされて、妻になんて言えば…
え?正直に言えばいい?そんな簡単な物じゃないよ。
子供はまだ小さいし、家のローンはまだまだ残ってるんだよ。
ったく、どうすりゃいいんだ。
あ、生お代わり。
ほんとに君はいい体してゆよねー。
いやー、妻よりもいいんじゃないぁー。
あははは、でも、妻が一番だわーほんりー。
うん、きみよるあ妻がぁ一番だぁよぉ。
あー、よーてきてしもーたわ。
今日はここらでお開きにせよーかー。
ほな、
グーグーグー………