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プロローグ2

奏は頬に手を当てると、指先が赤く染まる。

奏が後ろを振り向くと、視界に入ったのは、斜めに切断され、徐々に崩れていく二十階程のビルだった。

「え……」

轟音が響くと、理解が追い付き、ロードバイクに飛び乗り、死ぬ気で漕ぎ出した。

「 いやいやいやいや! ありえねぇだろうが!」

奏はロードバイクに飛び乗り、死ぬ気でペダルをこぎ出す。

明らかに一か所で起きた事故ではない。

一刻も早く離れようと、更に加速しようとした瞬間、縁石にタイヤが乗り上げ、体が投げ出された。

衝撃で視界が遠のき、崩れていくビルが迫ってくるのを見ながら、奏の意識は途絶えた。 

 

雪が降り始め、奏の頬に触れる。

目を覚ました時、奏は瓦礫の隙間に挟まれていた。

体は擦り傷や打撲が数か所に加え、左足がコンクリートの瓦礫に潰されている。

「あぁ、生きてたわ……」

口から無意識に吐かれる言葉。

呼吸を整え、痛みを堪えながら瓦礫から足を引き抜く。

激痛が駆け巡るが、いつ崩れるかわからない瓦礫の空間の中で見つけた外の光に向けて這いつくばって進む。

やっとの思いで出た途端、瓦礫の空間は崩れ落ちた。


「え……何…これ」


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