再会11
「原因は、あの場に君がいたことだ」
「ただのバイト帰りだけど」
「深夜だよ?」
「あぁ、深夜だったな」
「あの場は、フェンリルとそれを討伐する瑞葉。あ、瑞葉に関しては後で話すね。この二つの存在しかあの場にいれないはずだったのに」
「そこに俺がいたと」
「入ることができるのは、ファントムか瑞葉と同類だけ。だから、君はその二択だ」
「待て、それはそっちの機械? システム? かなんかわかんないけど、それらの整備不良とかじゃないのか?」
「それはない」
雫の言葉には、絶対的な自信があるように思えた。
「じゃあ、俺に何らかのパワーが────」
「精神科紹介しようか?」
「お前、銃持ってなかったら、襲い掛かってるぞ」
「いやーん、ケダモノがいるー♡」
奏は鼻で笑う。
「おい、鼻で笑うな。ともかく、能力があれば、こちらも保護していた。そうしなかったという事は?」
「俺があのー、んーあ、ファントムか。ファントムだって言いたいのか?」
「いや、そうとも言えない」
「じゃあなんだよ。俺は国籍は、日本。それに戸籍もある」
「そう。それなんだよ。君のその主張が本当なら、全てが未解決になるんだ」
「じゃあ、俺は何なんだ」
「さぁ、なんだろうね?」
「俺は、今まで通りの暮らしができるのか」
「正直無理だね。現状、君がどういった立場であるかすらもわからない」
「じゃあ、どうするんだよ」
「監視下に置くしかないよねー」
「拒否権は?」
乾いた音が再び、響く。
「あ、はい」
「監視役は───」




