表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

n=1

 烏も帰り支度をし始める頃。異常気象の夏、部活帰り私はぼっちで気ままに帰り道を辿っていたんだ。

 「毎日暑すぎ…もぉやだぁ」

 なんて愚痴をこぼしてみるけど、周りに人がいると恥ずかしくて何も無いフリ。

 ”こちら███████、目標を観測。指示をどうぞ”

 なんだか今日は不穏な空気がする気もする。相変わらずあ排気ガスは臭いし、先輩たちは楽しそう。

 でも何か心がザワザワして落ち着かない。今にも逃げ出したいくらいな、緊張感が、視線が感じる。

 (次の信号渡ったら軽く走って電車まで行こっと…)

 チラチラと何度も信号が変わるのを待ちながら足踏みをした。

 青になって足を踏み出そうとしたら腕を掴まれた。かなり痛い。

 思い切り腕を引いてもビクともしない。見上げると黒い軍服(?)を身にまとった大きな人がいた。

 「あの、離して貰えませんか?急いでる…」

 腕に力を込め続けながら、声を振るわせないように話しかける。ちょうど影になって顔が見えない。

 一か八かで、足を思い切り股間に蹴りあげる。少し呻き声が聞こえた気がしたけど相変わらず力は強い。

 もう一度蹴ろうとするとそのまま足を捕まれ身動きが取れなくなった。汗でスカートがすぐにズレそうになる。

 そのままゆっくり地面に押さえつけられ拘束されてしまった。

 気がつけば周りには多くの野次馬とそれを制する大きな人を複製したような人達。

 そこで私はもう諦めムード。

 「もっと安全にファンタジーしたかったなぁ」

 そこからはほとんど覚えてない。起きてはいたし移動したと言う認識はあるけど詳細が思い出せない。

 次に覚えてるのはここに着いた時。山の中のThe研究所みたいなここに来た時探検したくなったけど、その気持ちは煙のように流れた。

 思えば自分が研究所・実験される側なんだから当たり前な感じよね。

 ”こちら0021班無事到着した。”

 始めてみる無線に目を引かれた。正直、何が無事だボケコラって思ったよね。

 機械から雑音混じりの音が聞こえて私は俵担ぎされて車から移された。

 そこで初めて私を攫った人の顔が見えたんだけどイケメンだった。頭に血が上りかけて私が軽く呻いてたら抱き抱えられた。

 新鮮な空気と小気味いいリズムに私は軽く意識を飛ばしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ