分業と結束
エルナの力が証明され、村の特産品としての方向性が固まった。
だが、特産品を安定して作るには、ただエルナが熟成させるだけでは足りない。
ノアは村人たちを集め、特産品作りの工程を整理することにした。
「特産品を作るには、大まかに三つの工程が必要だ。」
ノアがそう言いながら、木の板に図を描いていく。
① 材料の調達
② 熟成工程(エルナの力を活かす)
③ 加工・保存・出荷
「まず、材料の調達だが、干し肉にする肉は、できるだけ質のいいものを用意する必要がある。誰が担当する?」
「俺たちがやる!」
狩猟を得意とする村の若者たちが声を上げた。
「よし、頼んだ。なるべく均一な品質の肉を確保してくれ。」
ノアは次に、エルナに視線を向ける。
「次に熟成工程だが、これはエルナが担当だな。」
「……チッ、面倒くせぇけど、やるよ。」
エルナは渋々といった様子だったが、どこか嬉しそうでもあった。
「ただし、エルナ一人だけに負担をかけるのは良くない。肉を触る回数を工夫したり、時間を区切るなどして、効率的にやろう。」
「まぁ……それなら、なんとかなるか。」
ノアは頷き、最後の工程へと話を進めた。
「最後に、加工・保存・出荷だが……これは村の主婦層や年長者に手伝ってもらうのがいいだろう。」
「任せてくれ!」
経験豊富な村の女性たちが笑顔で応える。
「この工程を全員で分担すれば、安定して特産品を作れるはずだ。」
ノアは村人たちを見回した。
「この村を再生するために、みんなで力を合わせよう。」
「おう!!」
こうして、村全体が一丸となり、新しい特産品作りが本格的に始まった。




