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記憶の世界の探しもの  作者: yukiko
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苛立ち

螺旋階段が無くなり下りることが出来ない!

どうしたらいいんだ?俺があたふたしていると、

その時、下から声がした、「おい、大丈夫にゃ?」カイがこっちを見ている、

「カイ!下りれないんだ、助けてくれ、!」

「わかったにゃ!」カイはシッポを回した、

すると、目の前に青い螺旋階段が伸びて来た俺はその螺旋階段で下まで下りた。


「ありがとうカイ助かったよ。それで、何があったんだ?」

「きつねのお面の子は帰る途中で煙のようにもわもわと消えていなくなって、

 そうしたら視界が急にクリアになったにゃ!」

「子どもの俺はどうした?」

「一人で家に帰ったにゃ!」

「きつねのお面の子が消えたからさっきのツリーハウスが無くなったのか!

 ところでここどこだ?」

そこは森の中でツリーハウスも無ければ橋も無かった、

深い森の中でどこに何があるのかわからない、

森はさっきとは違い眠りから覚めて生きているみたいに、

木々を揺らしオレたちを威嚇しているようだった。

「早く帰ろう!どこが祠かわかるか?」

「わかるにゃ、お祭りの匂いが残ってるにゃ!」

そう言ってカイは地面をクンクンし始めたい、

「カイが猫で良かったよ!」

「感謝するにゃ!」


俺とカイはどうにか小さな祠のある場所に戻った。

「そう言えばミスターブラックの顔はあったにゃ?」

「いや無かった、でもツリーハウスの中にあるはずだ、書いた覚えがあるんだ・・・」

「描いた覚えあるにゃ?思い出したにゃか?」

「うん、思い出した、でも顔は覚えて無いんだ。」

俺とカイは神社の細い階段を下りながら、これからのことを考えた。


「とにかくまたツリーハウスに行かないといけない、

 ツリーハウスに行くにはきつねのお面の子が来てツリーハウスが現れるのを待つしかにゃい。」

「いつ来るかわからないのにずっと部屋で待っているのか?青い螺旋階段で行けないのか?」

「いや無理にゃ、夢の中までは・・・でも明日の夜に行くことは出来るにゃ!」

「1日待っていても暇だから、明日の夜に行こう。」

俺とカイは実家の前まで来たが中に入らず螺旋階段で明日に向かった。


そこは当たり前だがまた夜だった。


夜の遅い時間だ、カイが開いてる窓から部屋に入り、玄関のドアを開けてくれた、

俺たちは子どもの俺の部屋に向かった、子どもの俺は部屋で寝ていた、

少し待ってみたが、きつねのお面の子は現れなかった。

「そりゃ、毎日現れないよな!」

「そうだにゃ!じゃ明日に行くにゃか?」カイが言った、

「そうだな、そうしよう。」そして俺たちは明日に行った。


3日目の夜もお面の子は来なかった、

そして4日目、5日目、6日目もきつねのお面の子は現れなかった。

俺たちは何度も青い螺旋階段を上り次の日に行った、

無駄に日にちだけが過ぎて俺はイライラして、

カイは疲れている様子だった、

そして7日目の夜に俺の怒りは爆発した、

「なんで来ないんだ!1ヶ月で俺は顔を取られてしまうのに!!」

「大丈夫にゃ、落ち着くにゃ!」

「落ち着いていられる訳が無い!カイはいいよ、ここでのんきに暮らしているだけなんだから、

 だけど俺は違う俺の人生が・・・」

そこまで言ってから俺はカイの顔を見たカイは悲しい顔をしていた。

カイは関係ないのに俺の為に螺旋階段を出して付き合ってくれているのに、

俺は何を言っているんだ・・・八つ当たりなんて俺らしくない。

もう何日も太陽を見ていない、それも原因かもしれない、

日の光を浴びたい、そうすれば少しは気分は晴れるかもしれない。

とりあえず今はこの部屋から出よう、

「ごめんカイ・・・少し外で頭冷やして来る。」

俺はそう言って部屋から出た。


つづく


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