犬族
なんと私には犬の耳と尻尾が生えている。
どうやら私は犬族として生まれ変わったようである。
前世で言うトイプードルのような耳と尻尾だ。
前世の私もトイプードルを飼っていたので、ちょっと嬉しい気持ちと、私犬?という微妙なの気持ちになったのだけど、尻尾と耳が生えている以外は見た目人間なのであまり違和感無く生活出来ている。
もちろん、お父様とお母様、それにルシーとロゼットにだって耳と尻尾が生えている。
お父様とお母様は私と同じでトイプードルっぽくて、ルシーはチワワ、ロゼットはシュナウザーのような耳と尻尾である。
気づいてしまうと何となく犬種を考えずには居られなくなっちゃうのよね。
なんたって私大の犬好きでしたからね!
あぁ、犬科にうまれてこれて光栄です。
私がいる国は犬族によって統一されている。
犬族の他にもわかりやすい所で言えば猫族や鼠族、猿族や、羊族などいろいろな種族がこの国には住んでいる。
沢山の種族がいる中でなぜ犬族がこの国を治めているのか疑問だったが、この国では一番強い種族が国を治めると決まっており、100年前の戦争で犬族が勝利を勝ち取りこの国を治めるに至ったと歴史では教わっている。
つまりあれね、動物でいう弱肉強食の世界観なのかしらね?
前世で考えるとよっぽど犬より強い動物はいっぱいいると思うけど、その辺りはあまりこの世界で通用しない考えのようだわ。
前世との共通点があるようで全く違うことも多々あるので注意が必要なところね。
なんでも犬族は魔法に特化しており、戦争での勝利をもぎ取ったとのことらしい。
魔法なんてものが存在してしまうんだから前世の力関係なんて関係無くなってしまうわよねー。
まぁ魔法を除けば、犬の本質は前世とあまり変わらないように思うんだけれどもね。
まぁとにかく動物好きの私にはもってこいの世界かもしれません。
まだ私はこの土地から出たことがないので他の族種の方と会ったことが無いのが残念なんですけどね。
きっと今に会えることでしょう!
楽しみですね!