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第95話 シエラ人間界へ

 シエラは、転移の魔法でレイアの城へと来ていた。

 幹部達にも挨拶をするために。


「シエラ様だ!」


「おお、五大幹部の一人シエラ様が戻られたぞ!!」


 配下の者達がシエラに気づく。


「おかえりなさいませ、シエラ様!!」


「はい、ただいま戻りましたってこの城所々壊れていますけど何かあったのですか?」


「はあ、それが」


 配下は、シエラの疑問に答える。


「・・・・・・なるほど、シャロ様が」


「はい、レイア様がいないと知ったので」


「まあ、死人が出なくて何よりでした、ところで幹部の皆さんは、どこですか?」


「幹部方でしたら、奥の方におられるかと」


「ありがとうございます、それでは」


 シエラは、幹部達がいる場所へと向かう。


「皆さん、お久しぶりです」


「これは、シエラ様お戻りになられましたか」


 ドラギオスがシエラに気づき他の幹部達も続く。


「リズから話は、聞いています、五大幹部の一人である、シエラ様が行ってくださるとは、心強い」


「ああ、これでレイア様の負担も減るはず」


「加えてレイアシスターズもおりますから、マリア様の安全もより確かな物になりますな」


「セレナも一緒に行ってくれるとはな、万が一があっても問題ないな」


「ええ、回復魔法が得意な、セレナさんがいれば安心ですね」


「レイアお姉ちゃんのためですから、ねぇセレナちゃん」


「はい、レイアお姉様のお役に立てるのなら何でもします」


「では、早速レイアお姉ちゃんの所に行きますね」


 そう言ってシエラは、転移の魔法を使う。


「ええと、レイアお姉ちゃんの魔力は・・・・・・あ、ありましたここですね人間界は」


 リズの時と違いシエラの場合は、レイアとリズがすでに人間界にいるので、二人の魔力を追えば、簡単に人間界へと繋ぐことができるのだ。


「ええと、レイアお姉ちゃんのとこに行く前にここに行かなければいけないんでしたね」


 シエラは、人間界へと繋ぐ。


「では、行ってきますね」


「シエラ様、レイア様をお願いします」


 ドラギオスは、そう言ってシエラに頭を下げ他の幹部達も頭を下げる。


「もちろんです、セレナちゃん行きましょう」


「はい、それでは、行ってまいります」


 セレナは、幹部達に頭を下げシエラと一緒に人間界へ繋いでいる、ゲートをくぐり人間界へと行くのであった。






~side 人間界~


 シエラ達は、人間界に来た。


「シエラお姉様ここは?」


「レイアお姉ちゃんのとこに行く前にここに行くようにとリズさんから聞きましたのでさあ行きましょう」


 二人は、路地裏を移動していく。

 やがて扉に突き当たり二人は、入っていく。


「いらっしゃい」


「あなたがイゴールさんですか? 初めまして私は、魔王レイア様の配下のシエラと申します」


「おお、あなたでしたかレイア様から聞いております、なるほど魔王の右腕と呼ばれるだけあって、中々の実力者ですね」


「いえいえ、あなたに比べればまだまだですよ」


「ご謙遜を」


 シエラとイゴールは、何気ない会話をする。

 セレナは、それをただ黙って見ていた。


「おや? あなたは、もしかして人間ですか?」


 セレナに気づいたイゴールがセレナに聞く。


「あ、はい正確には、元人間です、それと初めましてセレナと言います」


「これは、ご丁寧にイゴールです、元人間とは、なるほどヴァンパイア族の眷属化ですね」


「はい、あの間違いなら申し訳ないのですが、イゴールさんは、《災害のイゴール》本人ですか?」


 セレナは、イゴールに問う。


「ええ、確かに《災害のイゴール》本人です」


 セレナの問いにイゴールは、答える。


「やっぱり、本で読んだことがあります」


「おやおや、元人間のあなたにとっては、私は、恐怖の対象でしょう?」


「いえ、確かにあなたは、国をいくつか滅ぼし、災害と呼ばれていましたが、個人的に調べてみたんです」


「ほほう」


「調べて見たらあなたが滅ぼした国は、すべて王族、貴族が民を苦しめている腐りきった国だと言う事がわかったんです」


「そうなんですか?」


 黙って聞いていたシエラが聞く。


「はい、今の帝国のような国です」


「まだ、そんな愚かな国がありましたか」


「ですから、イゴールさんの事を災害だと書かれていますが私は、あなたがそこまで恐れるような方では、ないと思っています、まあそう言う考えは、持つなと人間だった時周りの人に怒られましたけど」


 セレナは、困ったような笑い顔でそう言う。


「あなたのような人間がもっとたくさんいてくれたら、我々魔族とのあり方も違ったのかもしれませんね、まあ話は、これぐらいにしてシエラさん達の住む場所を探したいと思いますが、要望の場所は、ありますか?」


 イゴールは、シエラに聞く。


「そうですね、レイアお姉ちゃんとは、違う場所でと考えています」


「それは、またどうして」


「単純に同じ場所より、別々の方がマリア様を守れる範囲が広がりますので」


「わかりました、早速探してきます」


 イゴールは、調べ物をしに部屋へと入って行く。

 しばらくして、イゴールが戻って来る。


「お待たせしました、つい最近引っ越した人がいたのでそこが空き部屋になっていますね、今の所入居者がいないので、手続きなら今からでもできますよ」


「本当ですか? その場所は、どこですか?」


「お待ちください」


 イゴールは、地図を広げる。


「ここがレイア様が住んでいるマンションで、私が先程話したマンションは、ここですね」


「地図を見る限り、そんなに離れてませんね」


「ええ、歩いて十五分くらいの距離ですね」


「なるほど、セレナちゃんは、どうですか?」


「私は、シエラお姉様の決定に従います」


「では、ここでお願いします」


 セレナの要望も聞きシエラは、イゴールの見つけたマンションで暮らすことを決める。


「わかりました、入居には、何日か掛かりますがその間は、レイア様の所で暮らすと良いとレイア様が言っておりましたが、どうしますか?」


「そうですね、レイアお姉ちゃんの所に行って人間界での事で色々聞きたいと思っていたのでそうさせてもらいます」


「わかりましたでは、手続きは、こちらでしておきますので終わったらそちらに連絡します」


「ありがとうございます、では、私達は、これでレイアお姉ちゃんの所に行こうと思います」


「そうですか、では、また何かしてもらいたい事があればここに来てください」


「そうさせてもらいます」


 そう言ってシエラ達は、イゴールに挨拶をして出るのだった。


「さて、それでは、レイアお姉ちゃんの所に行きましょう」


「はい」


 シエラは、通話の魔法を使いレイア達に今から行く事を伝える。


「来ても大丈夫そうなので、このまま転移しますよ」


「はい」


 シエラは、転移の魔法を使いレイアの住むマンションに行くのだった。






~side レイアの住むマンション~


「レイアお姉ちゃん!!」


 シエラは、レイアの住むマンションに転移し、レイアを見つけ抱き着く。


「ああ、シエラよく来てくれたな」


「レイアお姉ちゃんのためなら、どこへでも行きますよ!! それにしても子供の姿になってると聞きましたが本当だったとは、レイアお姉ちゃんかわいいです!!」


 そう言ってシエラは、レイアのほっぺたにスリスリする。

 こんな事ができるのは、レイアの配下の中では、おそらくシエラだけだろう。


「シエラ様、来てくださりありがとうございます」


「リズさん、お久しぶりです、レイアお姉ちゃんのためですからね」


 シエラは、リズに挨拶をする。

 そしてレイアをいまだ抱きしめたままだ。


「セレナも来てくれたのか、ありがとう」


「いえ、レイアお姉様のために私は、存在しているのですから、レイアお姉様のためなら喜んで」


「すまないな、感謝する」


「ところで、レイアお姉ちゃん」


 シエラは、レイアに向き合う。

 そして。


「何か私に言う事は、ありませんか?」


 笑顔でそうレイアに問うのだった。





 







読んでいただきありがとうございます。


次回からレイアの視点に戻ります。

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