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第64話 ゴールデンウィーク 11 決着そして、あの真実と聞くべき事

「うぅ・・・」


「気づいたか?」


 真央の一撃で気を失った魔族が目を覚ます。


「俺は・・・そうか負けたのか」


「ああ、そうだ」


「俺を殺さないのか?」


「殺す意味がないからだ」


「お前を殺そうとしたのにか?」


「理由ならお前に聞きたいことがあるからだ」


「聞きたいことだと?」


「ああ、答えてもらうぞ」


「負けた俺に断る理由は、ない答えられることなら答えるぞ」


「そうか、ならまずは、お前の名は?」


「俺の名は、ギギルだ」


「お前は、どこかの魔王の配下なのか?」


「いや、俺は、どこの魔王の配下にも入っていない野良の魔族だ」


「そうか、ギギルお前に聞きたいことがあるが、まず僕について話すよ」


 真央は、ギギルに自分が魔王であることを話す。


「魔王だとは、話し方も敬語にした方が良いか?」


「好きにすれば良いさ」


「わかった、ならばせめてレイア殿と呼ばせてもらう、それで俺に聞きたいこととは?」


「ああ、それは」


 レイアは、ギギルに何故真理亜の命を狙おうとしたのかを聞く。


「頼まれたんだ、あの子の命を奪えとでないと殺すと言われたからな、俺だって死にたくは、なかったからな、ただ疑問には、思ったさ、どこにでもいる普通の人間の子供を何故殺すのかを聞いてみたさ」


「そしたら?」


「俺のような下級魔族が知る必要は、ないとさ」


「下級? どう見ても中級魔族の実力は、ありそうだが」


「多分水中にいるからだろ? 水棲魔族は、陸地と水中じゃ全然違うからな、その時も陸地にいたから下級だって思われたんだろ」


「いや、今陸地にいるけどそれでも中の下位は、あるぞ」


「そうか? まあ頼まれた時俺は、この国とは、反対の海にいたからなこの日本まで海を泳いできたから知らないうちに鍛えられていたのかもな」


「海を泳いで・・・なあもしかして世界中の海を泳いでたか?」


「ああ」


「もしかして湖や川とかも泳いでたか?」


「ああ」


「まさかとは、思うが池とかにも入ってたか?」


「ああ」


「人間の姿じゃなくて魔族の姿のまま陸に上がったりしてないよな?」


「していたぞ? と言うより何で知っているんだ?」


 レイアが自分のしていた行動を当てたことにギギルは、不思議がっていた。


「なあ、イカ人間ってお前か?」


「イカ人間? なんだそれは?」


「これだよ」


 レイアは、今日買った未確認生物の本を出す。

 そしてイカ人間のページを開きギギルに見せる。


「・・・・・・」


 ギギルは、そのページに載ってあるイカ人間の写真を見つめる。


「・・・・・・あ、これ俺だ」


「やっぱりか」


「そう言えば、時々水面に上がったら、なんか音がしたりしてたがカメラの音だったのか」


「お前、未確認生物として最近ニュースにもなってるくらい人気らしいぞ」


「なら、ファンサービスをして実際目の前に現れた方が良いか?」


「いるかいないかわからない、ロマンを持たせてやれよ」


「そうか、じゃあ謎のままにしとくか」


「そうした方が良い気がする」


「ところで話の内容が脱線したが、聞きたいことってそれだけか?」


「そうだった、お前の魔族の姿がイカ人間に似てたから、どうしても気になってしまったが、本題は、そっちじゃなかった」


 レイアは、改めてギギルに問う。


「お前にあの子を殺すように頼んだのは、どんな奴だった?」


「二人いたな、ローブなんか羽織っていて姿がわからなかったが」


「男か女かくらいは、わかるか?」


「そうだな、一人は、何も話さなかったからわからないがもう一人は、そいつに対して忠誠を誓っているような感じだったな、声の感じからして女だと思うぞ、その女が俺に依頼したんだ」


「その女は、転移魔法みたいなものを使ってたか?」


「確かに依頼をした後にその女が空間みたいなものを開いて帰っていったな」


「そうか」


「ところで何故こんなことを聞くんだ? レイア殿は、あの髪の長い銀髪の子とどういう関係なんだ?」


 人間界の人間と魔王レイアがどういう関係なのか、普通なら住む世界が違うため関係など持つはずがないのに何故。

 ギギルは、疑問に思っていた。


「あの子は、僕の姉の娘なんだ」


「そうなのか?」


「ああ、レイラって言うんだ」


「レイラだと!?」


 レイラの名を聞いた途端ギギルは、驚きの声を上げた。


「姉貴を知ってるのか?」


「ああ、知ってるも何もレイラ殿は、俺がこの世界に迷い込んだ時に色々世話になった人なんだ」


 どうやらギギルは、レイラと対面があったようである。












読んでいただきありがとうございます。

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