表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/459

第59話 ゴールデンウィーク 6 特大デカ盛りカレーを食べる

「はい、特大デカ盛りカレーお待ち」


 待っていると店主が特大デカ盛りカレーを持ってきた。

 丼のような大きい皿にカレーがびっしりもってありさらにデカいカツが一切れ置いてある。

 普通に子供が食べ切れる量では、ない。


「うわぁ、量がすごい」


「普通のカレー何杯分何でしょう?」


「じゃあ、ルールを説明するぞ? 制限時間は、一時間それまでに食べ切れたら賞金をプレゼントだ、ただし制限時間内に食べ切れなかったらこの特大デカ盛りカレーの倍の代金を払ってもらうことになるけど今回は、特別に食べ切れなくても元の代金のままで良いよ、まあ万が一食べ切れたら賞金をやるけどそれで良いか?」


「わかった」


 店主の説明を聞き真央は、了承する。


「それじゃ行くぞ、よーいスタート!!」


「いただきます」


 店主の掛け声と共に真央は、特大デカ盛りカレーを食べ始める。


「うん、うまい」


 真央は、黙々と食べ進めていく。

 一口また一口と食べ進めていき、十分ぐらい経過した時には、全体の四分の一が無くなっていた。


「おい、あのお嬢ちゃん凄くないか?」


「ああ、もうすぐ半分食べ終わるぞ」


「もしかしたら、もしかするぞ」


 いつの間にか他の客達も真央に夢中になっていた。

 ところが。


「・・・・・・」


 半分を食べ終えてから真央の食べるペースが落ちていった。

 食べることは、やめていないがそれでも明らかにペースは、落ちていた。

 

「ああ、やっぱりなあ」


「だから、やめとけって言ってたのに」


 客達は、やっぱりと言った感じになっていた。

 店主もやれやれと言った感じで苦笑いを浮かべている。

 わかっていたとは、言え子供に酷な事をしたという罪悪感もあったからである。


「真央、やっぱり辛いだろ?」


「真央ちゃん、もういいから無理しないで」


 真理亜達も心配している。

 その理由は、今、特大デカ盛りカレーを食べている真央の顔が辛そうに見えたからだ。

 やがて、真央は、手に持っていたスプーンを置く。


「ねえ、店主さん」


「何だ、ギブアップかい? お嬢ちゃん」


 辛そうな顔をして手に持っていたスプーンを置く、おそらくギブアップしたいのだろうと店主は考えているだろう。

 ところが。


「ご飯を追加して欲しいんだけどできないの?」


『え?』


 真央の言葉に店主だけでなく、真理亜達や客達も疑問の声を上げていた。

 

 


 



 





読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ