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第58話 ゴールデンウィーク 5 真央が頼んだメニュー

 服を選び終えた真央達は、お昼になったので真央が決めたカレー屋に入るのであった。


「いらっしゃい! 五名様で」


「あ、はい」


「じゃあ、ここちょうど五人分空いてるから、ここに座りな」


 店主と思われる人に言われ真央達は、席に座る。


「メニューは、ここにあるから決まったら呼んでくれ」


 真央達は、メニューを見る。


「いろんなのがあるな」


「どれも美味しそうですね」


「私は、このお肉いっぱいのカレーにしようかな」


「真央ちゃんは、何にする?」


「そうだな」


 真央は、メニューを見るが色々なカレーがあるため迷っている。


「うーん、迷うな・・・ん?」


 すると真央は、貼ってある紙に目が行く。


「特大デカ盛りカレー?」


 紙に書いてある内容は、特大デカ盛りカレーを制限時間内に食べ切ると賞金がもらえると言う内容だった。


「僕は、このデカ盛りカレーにしようかな」


「「「「え?」」」」


 全員が固まっている。

 聞こえていたのか、店主も他の客も真央を見て固まる。


「なあ、お嬢ちゃん冗談だよな?」


「冗談? 僕は、普通に食べる気だけど」


「いやいや、とても食べ切れない量だから、あ、もしかして皆で分け合って食べるのかい?」


「いや、僕一人が食べるけど」


 店主は、唖然としていた。


「なあ、真央わかっているのか?」


「何が?」


「何がって、真央姉さんが食べようと思っているのって、あの人が食べてる物だよ」


 真央は、彩音が指さす方を見る。

 見ると男の人がお腹を押さえて苦しそうにしている。

 どうやら制限時間内に食べ切れなかったようであり、カレーも半分以上残っていた。


「真央姉さん、アレを食べる気なの?」


「お腹を壊す所の問題じゃないですね」


「真央ちゃん、他にも美味しそうなのあるから別のにしない?」


「真央珍しいのは、わかるがやめといた方が良い」


「お嬢ちゃん、お友達もこう言ってるんだ悪いことは、言わない他のメニューにするのをおすすめするぞ」


 話が聞こえているのか、他の客たちもうんうんと頷いている。


「・・・・・・わかった、店主さん」


「はいよ」


「特大デカ盛りカレーを一つ」


 ズコー!!

 全員がその場でこけたような気がした。


「お嬢ちゃん、さっきの聞いてなかったのかい!?」


「いや聞いてたけど、問題ないと思って」


「・・・・・・わかったよ、特大デカ盛りカレーだな? 今作るよ」


 何を言っても無駄だと判断した店主は、身を持って知ってもらうしかないと思い調理場に行くのだった。


「なあ、真央今ならまだ間に合うからやめて別のにしないか?」


「別に大丈夫だけど」


「「「「・・・・・・」」」」


 真央の反応に真理亜達は、心配ともうどうしたらいいのか、わからない感じになっていた。

 他の客たちも大丈夫かと真央を心配するかのように見ていた。

 一方、そんな風に思われてるとは、思いもしない真央は、特大デカ盛りカレーを待つのであった。



 



 

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