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第2話 魔王と女神の会話

「アンタねえ、どういうつもりなのよ」


 魔王は今、目の前にいる女神と話し合っている。


「どういうつもりとは?」


「勇者たちの事よ!!!」


 女神は机を叩きながら言い出す。

 彼女は女神族の上位女神の一人アイシス。

 魔王とはあることをきっかけに友好的に接しようと考えその代表として彼女が時々来て他愛ない話などをしている。


 そして今回の話の内容は、


「勇者と戦うのはいいのよ魔王として当たり前の事だと思うし」


「じゃあ何が?」


「問題はその後よ!! 何なの? 勇者たちはもう勝てないと思って死を覚悟したっていうのにアンタ普通に帰らせてんじゃないのよ!! しかも、お茶とお菓子まで出して休ませてから帰らせるって完全に魔王がすることじゃないでしょ!? どっかの宿屋か!!」


 言い終わって、アイシスはハアハアと呼吸を荒げている。


「ちょっと、ちゃんと聞いてるのレイア?」


 レイアと呼ばれた魔王は黙って聞いている。


「ん、聞いているが」


「じゃあ、説明してよなんで()()()()()には、なにもしないで帰したのか」


「あいつらはまともだったから」


「・・・・・・え?」


 レイアの回答にきょとんとするアイシス。


「あいつらは()()()()()()()()()()()よりまともで仲間思いな連中だった、もしかしてこの世界で生まれた勇者か?」


「ええ、そうよ」


 レイアの問いにアイシスは答える。


「やはりな、どうりでクズじゃないわけだ、最近の異世界から呼び出された勇者はどいつもこいつもクズだったからな」


「アンタその話すると随分機嫌悪そうね」


 アイシスはレイアの機嫌が悪い事に気づく、その理由は大体想像ができる。


「そりゃ機嫌も悪くなるさ、あいつら何なんだって言いたいくらいだ、特に最初にあったクズ勇者なんか、僕が女だと知ったらなんて言ったと思う? 俺の女になれ、そしたら気持ちよく幸せな気分を与えてやると、それを聞いた時僕は何か無性にムカついていたのを覚えている」


 当時のことを思い出し不機嫌になるレイア。

 さらに少し間を置き。


「さらに、僕が一番ムカついたのはそいつは強い力を持っていたのにまるで使いこなせていなかった事だ、それを見てなんかこいつ殺す気にもならないくらいたいしたことなかったから適当に潰したけどな」


「それでその勇者はあまりの恐怖で引きこもりになったみたいだけどね」


「それからかな、来るのがそういうクズばかりだったから、ああ言うまともなのが来てくれたから、だから何もしないで帰したのさ」


「・・・はぁ もういいわ、わかったから」


レイアの理由に、ため息を吐きながら、アイシスは納得の意を示す。


「ただ、あいつらもっと強くなってから来るべきだったな」


「え?」


 レイアの言葉に疑問になるアイシス。


「だってそうだろ? あれほどいいチームワークなのにレベルが伴っていないのが問題だな、もっとレベルを上げてから来るべきだ」


「・・・・・・くないわよ」


「ん?」


「弱くないわよ、あの子たちはドラゴンを倒せるくらい強いわよ」


 静かに、レイアにアイシスは答える。


「ドラゴンて、冗談だろ? だったらあの程度なわけないだろ」


「何言ってるの」


 アイシスはわなわなと体を震わせ


「あの子達が弱いんじゃなくて、アンタが桁違いに強すぎるのよ!!!」


 彼女の今日何度目になるかの大声が響いた。







 



読んでいただきありがとうございます。

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