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第42話 魔王シャロが来た 2 レイア、シャロの頭を叩く

「遅いぞレイア!! 一体いつまで我を待たせるのだ!!」


 部屋に入るとレイアの姿に気づいたのか大声を上げる女性がいた。

 彼女の名はシャロ。

 レイアとは別の領地で魔王をしている魔族の女性である。


「おかえりなさいませ、レイア様」


「我々で対処できず申し訳ありません」


 同じくレイアに気づいたドラギオスとライムは帰還したレイアへの挨拶と謝罪をする。


「気にするな、ご苦労だった」


 レイアは二人にも気にしていない事を伝える。


「おい!! レイア!! 我を無視するとはどういう事なのだ!?」


 無視をされたシャロはレイアに突っかかる。


「レイア!! 聞いてるのか!!」


「やかましい!!」


 そう言ってレイアはシャロの頭に一発拳骨を入れるのだった。


「痛いのだ!! いきなり何をするのだレイア!?」


「シャロ、いつも言ってるよな? 僕の所に来る時は前もって連絡して来いって僕だっていつも城にいるわけじゃないんだから、僕がいないからって暴れてんじゃねえ!!」


 そう言ってまたレイアはシャロに拳骨をする。


「だから、痛いのだ!!」


「そうされる事をしたからだろうが」


「だって、そなたいつもいたではないか」


「だからって事前に連絡しないで来る奴があるか」


「むうー」


「シャロ様、レイア様にもレイア様の都合があります、事前に連絡せず勝手に来たシャロ様に落ち度があると思われます」


 そう言ってシャロに意見をするのはシャロの側近ガリウス。

 シャロ軍の幹部でありシャロがどこかに行くたびにお供をする竜族の男性である。


「何だ、ガリウスそなたもレイアの味方をするのか?」


「味方と言うより第三者としての意見ですね」


「むうー」


 シャロはむくれた顔をするが。


「悪かったのだ」


 とすぐに謝罪をした。


「そなた達、幹部も悪かったのだ、特に鬼の男、そなたには酷い怪我を負わせたのだ、すまなかったのだ」


 そう言って頭を下げて謝罪をする。


「そ、そんな顔を上げてください!! 俺は大丈夫ですから!! 謝る必要なんてないですよ!!」


「その通りです、魔王のあなた様が我々なんかに頭を下げる必要などありません」


 ソウガは慌てて気にしていない事を続けてドラギオスが謝罪は不要だという事を伝える。


「そうか? ならわかったのだ」


 そう言ってシャロは笑顔になる。


「で、何しに来たんだ? シャロ」


 レイアはシャロに問う。


「そうなのだ、レイア!! なんと・・・ん?」


 シャロは途中で言葉を止める。


「どうした?」


「レイア、そなた何で子供の姿なのだ!?」


「今頃気づいたのかよ」


 シャロとの長い時間が始まりそうだと感じ、できれば明日の朝までには帰ろうと思うレイアであった。


 





 

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