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第437話 打ち上げろ

 ついに屋上に到着した真央達はさっそくできた特効薬を打ち上げるために準備をする。


「この大砲に特効薬をセットして打ち上げれば大丈夫だな」


 真央は背中に抱えていた大砲の筒に特効薬をセットして打ち上げのスイッチを押すが大砲は何も反応しない。

 

「ん? 何で打ち上がらないんだ?」


「おい、まさかここに来て故障だなんて言わないよな?」


「確かにゾンビ映画だと終盤で作動しないって展開はありますが、ここに来てやりますか」


 沙月と唯がそう言うと大砲から音が鳴る。


『打ち上げボタンが押されました、発射まで残り十分です、危険なのでこの大砲を置いて離れてください』


 大砲から音声が響く。


「すぐに発射されるんじゃないのかよ」


「私達が巻き添えにならないように非難の時間を与えてくれるみたいですね、良心的な発明ですが、今はこの十分がとても長く感じますね」


「その間に感染した子達が来る、私達は打ち上げられるまでの十分間この場所を死守しないとならないね」


 理子の言う通り、特効薬の発射までの時間、屋上に感染した子達を入れさせないようにしなければならない。


「確かにそうだな、でもどうすれば」


「皆!! こっちに来て!!」


 沙月が考えていると里奈が何かを見つけたのか声を上げる。

 真央達は里奈の方へと行く。

 

「どうしたんだ?」


「朱莉ちゃん、これを見て」

 

 里奈が指差す方を見るとそこには色々な物が置いてあるのだった。


「これは色々あるな」


「これを扉の前に置けばしばらくは入ってこれないかもしれませんね」


「なら早速これらを置いて・・・・・・すまないが皆は扉から入られないように守ってくれ」


「どうしたの、宇界さん?」


「僕はこれを守りながらあれを止める」


 理子の問いにそう答えた真央は顔を向けるとそこに誰かが立っていた。


「どうやらすでに先客がいたみたいだ、相手をしてやるよ、ミーシャ」


 先に屋上にいた先客はミーシャであり、その目は生気のない目をしているのですでに彼女は感染している事がわかる。


「ミーシャがいたのか」


「ゾンビ映画でもありますね、終盤で最後の敵が現れる、ミーシャさんはラスボスと言ったところでしょうか」


「彼女の事は宇界さんに任せよう、私達じゃ彼女に触れただけで感染してしまう、なら抗体を持っていて感染しない宇界さんに任せて私達はこっちの扉から感染した子達が入って来れないように守るんだ」


「わかった、朱莉ちゃん」


「ああ、R!!」


「ん?」


「こっちは任せろ、そっちは頼むぞ」


 そう言って朱莉は拳を前に出す。


「ああ、任された、だからそっちも頼むぞ、あかりんご」


 真央も答えて拳を前に出す。


「さてと、任されたからには期待に応えないとな、来いよミーシャ、相手になってやる」


 そう言って真央は構えるのだった。


 


 



読んでいただきありがとうございます。


いわゆるラスボス戦です。


面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。

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