表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
430/459

第423話 異変 3

 ある日の清涼女子学園、今日もいつものように平和な一日が始まる。

 誰もがそう思っていた。

 しかし、今日この学園はある意味悪夢の一日と化すのだった。


「今日は真理亜は来ていないのか?」


 真央は真理亜がいない事に気づく。


「そう言えば、真理亜ちゃんどこ行ったのかな?」


「今日は学園に来てたはずだぞ、私会ったから」


「私も挨拶をしたから見てますよ、でもどこにもいませんね、もう授業が始まるのに」


 彩音達もクラスの周りを見るが真理亜の姿はどこにもない。


「真理亜ちゃん、この時間ならもうとっくに教室にいるよね?」


「ああ、それに真理亜だけじゃないぞ」


「そうですね、他にもいませんね、学園に来ているのに教室に来ていない人が」


 授業がもうすぐ始まると言うのにクラスに集まっている生徒の数があまりにも少ない。

 この状況ではさすがに他のクラスの子達もおかしいと気づいたのかざわざわし出す。


「こんな事は初めてだな、何か嫌な事が起きなければ良いが」


 真央の言う事が的中したのか授業のチャイムが鳴ったのに教室にはまだ生徒が半分も集まっていなかったのた。


「授業のチャイムが鳴ったのに、来ていない子がたくさんいるな」


「どうなってるんだ? 真理亜も他の子も来ていないし」


「皆さん、授業をさぼるような方ではありませんしね」


「どうやら異常事態が起きているのはここだけではありませんわよ」


 真央達が話していると茜が真央達に話し掛けてくる。


「あ、茜ちゃん、異常事態ってどう言う事?」


「先程、他の教室も見て来ましたが、このクラスと同じように授業前なのにいない生徒が多かったみたいですわ、しかもその生徒達はちゃんと学園に登校していると言うのに」


「ここだけじゃなかったのか、一体何が起きてるんだ?」


 茜の話を聞いた沙月は何が起きてるのかわからずに腕を組んで首を傾げている。


「何だろうな、物凄く嫌な予感がする」


「確かに真央さんの言う通り何か嫌な事が起きそうな気がしますね、その証拠に空も雲行きが怪しいですし」


 唯が窓の外を見ると雲行きが怪しく今にも雨が降りそうな雰囲気だった。


「あれ? 今日って雨降るって言ってなかった気がするんだけど」


「さっきまで晴れていたのに、本当に嫌な事が起きそうだな」


「あ、真理亜ちゃん」


 彩音が言うと教室の入口に真理亜が立っていた。


「あら、高梨さん今までどこに行ってましたの? もう授業のチャイムは鳴ってますわよ?」


 そう言って茜が真理亜に近づく。


「・・・・・・」


 ところが真理亜は何も反応せずに黙って立ったままだった。


「ちょっと、どうしましたの?」


「近づくな!! 真理亜の様子がおかしいぞ!!」


「え?」


 真理亜の様子がおかしい事に気づいた真央は大声を上げて茜に言うが一足遅かったようだ。


「えへへ」


 笑った後、真理亜は突然茜を押し倒すのだった。

読んでいただきありがとうございます。


何やらただならぬ雰囲気のようです。


面白ければブクマと評価をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ