表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/459

第39話 もうすぐ

「いよいよ、明後日だな」


 今日もクラスで真央達は話をしていた。


「明後日、何かあるのか?」


 真央が沙月に聞く。


「何って、ゴールデンウィークさ」


「ゴールデンウィーク?」


「簡単に言うと普通学校の休みって土日の二日だよね?」


「ああ、そうだな」


「ゴールデンウィークはそれより少し休みが多い日って考えると良いよ」


「そう言えば、ニュースでそんな事言ってたな」


 真理亜の説明で真央はゴールデンウィークの事をニュースで見た事を思い出す。


(休みが多いとなると真理亜に会えなくなるな、どうにか真理亜の身を守る方法を考えとかないとな)


「そう、ゴールデンウィークだからな、どこか遊びに行こうと思うんだけど真央はどこか行ってみたい所あるか?」


「え?」


 ゴールデンウィークの間、真理亜の安全をどうするか考えていた所に沙月が聞いてきたので真央は思わず疑問の声を上げる。


「だから、どこか遊びに行きたい所があるかって聞いてるんだよ」


「休みの日なのに僕を誘ってくれるのか?」


「いや、休みだからって別に会っちゃいけないなんて事ないだろ?」


「そうだよ、真央姉さん皆で遊びに行こうよ」


「そうか、でも僕はこの町の事を知らないしどこに何があるかも知らないんだが」


 真央はこの町の周辺について知らない事を伝える。


「そっか、真央ちゃん引っ越して来たばかりだから、この町の事知らないのも仕方ないね」


「でしたら、真央さんに町の案内をしながら遊びに行きましょう」


「じゃ、決まりだな、明後日真央の家に集合したいと思うんだけど良いか?」


「・・・・・・」


「ん? どうした真央?」


「真央ちゃんもしかして嫌だった?」


 真理亜が不安そうな顔で真央を見る。


「いや、休みの日に皆で集まって遊ぶなんて事無かったから、楽しみだなと思っただけさ」


 真央の言葉に真理亜達は笑顔になる。


「集合場所は僕の家だったな? なら僕が住んでいるマンションと部屋番号を教えるよ」


 そう言って真央は住んでいるマンションと部屋番号を紙に書いて渡す。


「よし、明後日真央の家に行くから待っていてくれ」


「ああ、待っているよ」


 こうして真央はゴールデンウィークに遊ぶ約束をするのだった。



~side 真央の住むマンション~


 学校が終わり真央は家に帰っていた。


「明後日は真理亜達がここに来るそうだ」


「わかりました、ゴールデンウィーク、楽しんでくださいレイア様」


「ああ」


「では夕飯の支度を・・・ん?」


「どうしたリズ?」


 リズの異変に真央は問う。


「リゼから通話の魔法が来ています」


「そうか、出て良いぞ」


「はい、リゼどうしました?」


 リゼからの通話に出て話すリズ。


「え? リゼ落ちついて話しなさい」


 しかし、話から何やらただ事ではない模様。


「ええ、レイア様なら隣にいますが、え? レイア様に大至急伝えたい?」


 リズがそう言ってレイアの方に顔を向ける。

 レイアは首を縦に振って頷く。


「わかったわ、すぐにレイア様とも繋げますから、レイア様、今繋げましたので話せばリゼにも聞こえます」


「わかった、リゼ聞こえるか?」


 レイアは確認するかのように聞く。


『レイア様!? 良かった』


「どうした、何があった?」


 リズの慌てぶりからただ事ではないと悟ったレイアはリゼに何があったかを聞く。


『レイア様、申し訳ありませんが大至急こちらの世界に戻って来てはくれませんか?』


「どう言う事ですかリゼ? レイア様にいきなり戻れとは?」


『はい、実はレイア様に用があると来られた方がいまして』


「でしたら、レイア様はいないと言ってお引き取り願えば良いではないですか」


『それが、レイア様を出せと言ってきまして終いには暴れだしてしまったのです』


「それなら、あなた達幹部で止めれば良いのでは」


『それが、私達幹部でも手に負えない方なのです』


「手に負えない? リゼ、誰が来たんだ?」


 ここでレイアがリゼに誰が来たのかを問う。


『はい、来られたのは、魔王シャロ様です』


 その名を聞いた途端レイアは大きくため息を吐き。


「なるほど、確かに幹部達ではあいつは手に負えないか」


 頭を押さえてそんな事を言うのであった。


 




 


 








読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ