第414話 大怪獣襲来 中編
突如日本に現れた大怪獣アヤゴン。
同じく現れた大怪獣サツキングを倒してそのまま街の方へと歩みを進める。
「ど、どうしよう、アヤゴンが街に向かってる」
「私達じゃどうする事もできません、様子を見ましょう」
「あ、そうだ、テレビをつけて見よう」
真理亜は妖精のユイと一緒にテレビをつけるとアヤゴンについてのニュースが流れていた。
『突如現れた謎の大怪獣アヤゴン!! 現在ゆっくりと街の方へと前進しています、街の皆さんは今すぐ避難してください!!』
女性アナウンサーがヘリに乗り上空からアヤゴンの状況を説明している。
テレビには上空からアヤゴンの後ろ姿が前進している場面が映っていた。
「大変だ」
「このままじゃ被害が大きくなってしまいます」
テレビを見ながら街の被害を心配する二人だが彼女達には何もできる事はなかった。
「うわー!!」
「きゃー!!」
街の方ではアヤゴンの出現によって人々は悲鳴を上げながら避難場所へ逃げている。
『うおおー!! 街が見えて来た、よーし、ぶっ壊すぞー!!』
アヤゴンが街を壊そうと動き出すと上空からミサイルが降って来てアヤゴンに直撃する。
『うわー!! 何だー!?』
アヤゴンがミサイルが降って来た方を見ると戦闘機がアヤゴンに向かって行く。
『これは、アヤゴン討伐のために自衛隊が動き出しました!!』
『もう!! 何なんだよー!!』
アヤゴンが戦闘機を落とそうとするが戦闘機はアヤゴンの攻撃を躱しながらミサイルを打っていく。
『うわわ、もう!! いったぁー!! え!?』
足に痛みを感じたアヤゴンは下を見るとそこには多くの戦車が配置についていて一斉にアヤゴンの顔にめがけて発射する。
『うわー!!』
『効いています、自衛隊による攻撃がアヤゴンに効いています!!』
「ミサイル用意!! 目標アヤゴン!! 打て!!」
隊長の指示で全ミサイルが発射されアヤゴンに直撃する。
「全弾命中確認!!」
「よし!!」
『自衛隊の攻撃が全てアヤゴンに命中しました!! 煙で見えませんが、これだけの攻撃を受ければさすがのアヤゴンもひとたまりもないでしょう!!』
「やった、アヤゴンを倒したよ」
テレビを見ていた真理亜は喜んでいるがユイは浮かない顔をしている。
「ダメです、そんなのじゃアヤゴンは倒せません」
煙が晴れてきて徐々に中の様子が見えてくる。
『え?』
女性アナウンサーが目を見開く。
『うがー!!』
煙が晴れるとそこには怒りの雄叫びを上げているアヤゴンの姿があった。
『さっきから鬱陶しいぞ、があー!!』
アヤゴンが口を開けると火ではなく光線が発射される。
戦闘機は光線を躱しきれずに次々と落とされていく。
『こっちも皆うるさいぞ!!』
戦闘機を全て撃ち落とした後は足で次々と戦車を踏みつぶしていく。
「うわー!!」
「バケモノが」
戦車も全て壊され自衛隊達には対抗する手段がなくなるのだった。
『うおー!! もう許さないぞー!! こんな国全部壊してやるー!!』
アヤゴンは見境なく近くの建物を次々と壊していく。
『自衛隊による攻撃もむなしく怒りのままに暴れているアヤゴンは周りの建物を次々と破壊の限り壊しています、もうこの国は終わりです!!』
「ど、どうしよう、このままじゃ日本が」
もはや絶望的と言えるこの状況に真理亜も半ば諦めかけていたその時、近くの海が盛り上がり何かが姿を現すのだった。
読んでいただきありがとうございます。
アヤゴンの暴走が止まりません。
もう希望はないのでしょうか。
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