第338話 お花見
「いやー、綺麗な桜だな」
春の休日、真央達は近くの桜の木の下でお花見をしていた。
「桜も良い感じに満開で素敵ですね」
「こういう休みの日に友達と一緒にお花見するのも悪くないよな」
「さっちゃん、何か大人のような言い方してるね」
「そう言いたくなるくらいの気分なんだよ」
「こうして桜を見ていると心が落ち着いて良いですね」
「うん、何だか眠くなって来ちゃうね」
「ああ、舞っている桜も良いものだな」
桜を見ながら真央達は心が落ち着くような感覚に陥っている。
「あ、そういえば桜と関係ない話になりますけど、魔法少女彩がアニメ化企画指導って出てましたね」
「あ、それ私も見た、早いよねー」
「まだ魔法少女日向だって闇会五人衆が出て来た所で魔法少女花だってこれからなのにもう彩アニメ化企画が進むんだね」
「姉ちゃんの漫画とんでもないくらい当たったからな、もう一生遊んでも暮らしていけるくらい儲かってるんじゃないって思うくらいなんだよな」
「魔法少女彩って確かまだ二番目の統率者が倒されたんだっけ?」
「そうなんです、新しく追加された魔法少女によって倒されたんですよね、完全にシャロ様に似てましたけど」
「まあ、シャロ様がモデルだもんな、性格は全く違うけど」
「でも驚きましたよね、まさか追加の魔法少女が敵に身体を乗っ取られていたなんて」
「だよな、しかも自分の身体がないから誰かの身体を借りないと生きていけないのも中々の設定だったな、あの敵キャラ倒された感じだけど結局何だったのかってのがわかってないから、姉ちゃんの事だしどこかで復活させるだろうな」
「今度の魔法少女は統率する怪人が代わったりして今までにない展開でしたね」
「私も驚いたよ、だって最初に出て来たのが呆気なく倒されてびっくりしたよー」
「そこは私も最初見た時驚きましたね」
「うん、私もびっくりしたけどその後に新しい怪人が出て来て先が想像できないよ」
「確かに驚くところだが僕は最初の奴を見た時何て言うか、あの見た目でラスボスって何だか今までのシリーズのラスボスに比べると弱そうだなって思ったな、こういかにもラスボスって思わせるようなデザインじゃなかったって感じで」
『確かに』
真央の言葉に全員が頷く。
「真央の考えだとすると二番目に出て来た怪人も何て言うかラスボスって言うにはデザインが今一つだよな、それに統率しているのが怪人なのに従ってる幹部と思われるのが人の姿をしてるのも何かあるって思えるよな」
「これだけ作品が続いているのに今だに衰える事を知らない沙月さんのお姉様のアイデアは凄まじいものを感じますね」
桜を見ながら真央達はその後もゆったりとしていると唯が何かを思いついたかのように立ち上がる。
「そうです、いっそ今後の魔法少女の予想してみませんか?」
「今後の魔法少女?」
「はい、魔法少女彩が終わった後の魔法少女の話を予想するんです、テレビとかで人気の漫画の今後の予想を考えるみたいな、今日は桜を見ながらしませんか?」
「まあ、確かに桜を見に来たは良いが、その後何するか決めてなかったしな」
「私は賛成ー」
「うん、面白そう」
「僕も良いぞ」
「それでは、魔法少女の今後のシリーズ展開を予想しましょう」
桜の木の下で魔法少女の今後の予想会が始まった。
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同時に投稿している作品「スキルホルダーの少女達」もよろしくお願いします。